マイナーゲーの夕べ その10 「じぱんぐ島」

2006年10月31日 23時03分52秒 | └マイナーゲーの夕べ
ひとまず月の瀬を越えたren.です。でも、まだ他の修羅場が続いていたりして(w


さあ、ついに隙間企画の「マイナーゲーの夕べ」も10回目となりました。そろそろ所持しているPSのネタがなくなってきて、PCエンジン解禁か?!ってな具合ですが(w

では、記念すべき今日のお題はこちら。
実は、ボードゲーム(ボドゲ)ファンの間では、かなりメジャーなゲームです。

 ● 「じぱんぐ島 ~運命はサイコロが決める!?~」
     プレイステーション(1999/2000) ヒューマン/ハムスター

こちらは後者の、ハムスター「Major wave」での廉価版。

元々は、「ファイヤープロレスリング」などで有名な「ヒューマン」の、最後のリリースソフト。


じぱんぐ島」は、ドイツ製のボードゲーム(非電源)「カタンの開拓」が元ネタのマルチプレイゲーム。「カタン」は、ドイツのゲーム大賞をとった、名作ボードゲームです。

一言でルールを説明しづらいゲームなのですが、一度プレイすればすぐに覚えられます。

それは「じぱんぐ島」でも同じこと。

つまりは、六角形のマス目によって作られた「島」を舞台に、プレイヤーは「武将」として城を築き、領土を広げていくゲームです。


マルチプレイゲームというと、「モノポリー」タイプの投資型すごろく、「桃太郎電鉄」タイプのミッションクリア型すごろく、「人生ゲーム」タイプの競争型すごろくといった、ダイスを振って駒を進め、ゴールを目指すものがほとんどです。

その他だと、将棋やカードゲームといったものになってしまうでしょうか。

しかし、「じぱんぐ島」はまったく違います。
ここのところ、見た目でだまされちゃう人も多いみたいです。画面写真を一見すると、マスがあってダイスが転がっていますから、無理もないでしょう。タイトルからして「サイコロ」って言ってますしね。

このゲームにおいてのサイコロは、誰が振っても全員に影響があります。振ったけど自分には利益が0で、他全員に有利になったなんてこともしょっちゅう。

といっても、上記のゲームと同じような要素も多く含まれています。
資材を得て、城を大きくして、石高を上げるところは「モノポリー」タイプ。
兵を強化し、進軍して敵の城を打ち落とすのは、「ミッションクリア」タイプ。
「戦略・内政カード」によって、対戦プレイヤーの邪魔をするのはカードゲーム。
領土をどう広げ、敵の侵略を防ぐかは、囲碁や将棋……といったところでしょうか。


このゲーム、私の身内ではロングランゲームでして、その総プレイ時間は200時間を大きく回っています(w プレイ回数にすると、優に100回以上。

なぜそんなに、このゲームには魅力があるのか。それはマルチプレイゲームとしての完成度が、比類ないためです。

とにかく、プレイヤーによって戦略と戦術がさまざまになり、それぞれに勝ち目があるのがゲームのいいところ。

資材を効率よく取るために、潤沢な土地ばかりを狙うのか、一つの資源にこだわって、貿易に賭けるのか。
自国の領土に固執し、防御的に拡げるのか、序盤から兵力に力を注ぎ、侵略によって領土を得るのか。
着実に城を大きくして石高を上げるのか、カードに眠るお宝で一攫千金を狙うのか……。

ここまで長く遊んできて、それらの有利不利はほとんどわかっていません。
多分に運もはらんでいるために、この戦術・戦略なら必勝、というものがないのです。
だからといって、運だけでも絶対に勝てないのですが。

そういうところは、ボードゲームというよりも、シミュレーションゲームに近いのではないでしょうか。


最高で4人まで(足りなければCPUを含む……あまり賢くはない)が同時にプレイ出来るこのゲーム。
年末などで人の集まる環境があり、ボドゲやSIMが好きなグループならば、ぜひマルチタップ込みで手に入れてほしいゲームです。

あ、接待には向きません。かなりガチで勝負を決めにいくゲームですから、それなりに信頼しあった上で競い合える仲間で遊んでくださいね(w

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