レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

唐獅子警察

2023年06月15日 19時10分48秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「唐獅子警察」
1974年 日本 90分
■監督:
 中島貞夫
■出演:
 小林旭
 渡瀬恒彦
 安藤昇
 渡辺文雄
 藤浩子
 志村喬
 橘真紀
 川谷拓三
 室田日出男

●あらすじ
現代暴力組織からはみ出した組長三匹が、日本ヤクザ軍団に殴りこむアクション巨編!!
性悪の父親をもった、全く逆の性格を持つ腹ちがいの兄弟が、
東京VS大阪の二大暴力組織の抗争の渦中にあって、宿命の対決を強いられる!
出演は、関西の組長に安藤昇が扮し、血を分けた兄弟に小林旭、渡瀬恒彦。
他に、藤浩子、志村喬、渡辺文雄らの豪華キャスト。
俊英・中島貞夫が描く、やくざ映画の異色作!!
(東映ビデオより)

★感想など
中島貞夫監督の訃報がニュースで流れましたね。
好きな監督さんだったので、悲しいニュースでした。
だから本作を観たってわけではなく、ニュースは知らずにたまたまタイミングが一致していただけの事です。
さて1974年と言えば「仁義なき戦い」後だと思うが、それにしては本作は実録路線ではなく
どちらかと言うと、やくざアクション映画なノリであった。
と言うのも脚本が劇画をベースにしているかららしい。
それもあってか、設定も異色で小林旭と渡瀬恒彦が異母兄弟と言うのが珍しい。
キャラも小林旭は貫禄ある親分像で「仁義なき戦い」を彷彿とさせる。
一方渡瀬恒彦の方も当時ちょこちょことあったイケイケやくざキャラだが、本作では超イケイケである。
そして本作を観ようと思ったきっかけは、実は安藤昇だったのだが
安藤昇の作品って全然観てないので、そろそろ安藤昇の作品を観ていこうと思ったのがきっかけだったんだよね。
でも本作では主役ではないので、そこまで登場シーンは多くないが。
そういった諸々も含めて、「仁義なき戦い」風のやくざ映画を期待するとちょっとすかされるが
全体の雰囲気とか、全編を通じて兄弟が戦うようになっていく流れ。及びクライマックスの対決となる舞台
さらにそこの住民たちの描かれ方とかは、リアルさは無いんだけど、何か映画って感じで悪くないんだよねえ。
まあ東映好きならオススメかも。
ただ本編と全くリンクしていない、このタイトルだけは謎だけど!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民暴の帝王

2023年02月22日 18時17分27秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「民暴の帝王」
1993年 日本 112分
■監督:
 和泉聖治
■出演:
 小林旭
 渡瀬恒彦
 菅原文太
 名高達郎
 坂上忍
 七瀬なつみ
 野口貴史
 丹波哲郎
 三上真一郎
 二宮さよ子
 川地民夫
 中尾彬
 長門裕之

●あらすじ
暴力団対策法施行後、ヤクザたちの“シノギ”の場は狭められ、解散・撤退を余儀なくされた。
だがその一方で、法の網を喰いちぎり、政・財界に暗躍、「闇世界のドン」としてヤクザ世界に君臨する男がいた。
地上げ、不正融資、あらゆる利権の影で、経済ヤクザとしての才能を発揮しつつ、
力量を問われるヤクザ社会でも実力を持つ男、東日本に根拠を持つ大和会理事長・江田晋である。
本作品は、人々が「蠍(さそり)」と呼ぶこの主人公・江田の鮮烈な生きざまを軸に、
銀行の合併劇、金屏風事件など、実際に起こった事件をリアルなフィクションとして謳い上げ、
バブル全盛に培った日本経済の闇の部分で蠢くアンダーマネー、熾烈な暴力抗争の裏側を鋭く捉え、
<民事介入暴力>の本当の姿を描き出す。
キャストは、小林旭、菅原文太、渡瀬恒彦のビッグ3に、
七瀬なつみ、芦川よしみの女優陣、丹波哲郎、高松英郎、川地民夫、名高達郎、坂上忍ほか、オールスターが顔を揃える。
監督は、「さらば愛しのやくざ」「極道(やくざ)渡世の素敵な面々」などの一連のヤクザ映画で定評のある和泉聖治。
(東映ビデオより)

★感想など
随分昔に観た時の記憶は、小林旭が犬の散歩で朝歩いている時に菅原文太と出会い会話するシーン。
この時二人は別の組織同士だったみたいな記憶だったが、今回観返してみたらそんなシーンは無かったね。
この頃の東映やくざ映画は、流石に「仁義なき戦い」から20年経ってるだけあって、全然別物な感じになっていた。
音楽等も含めて、まるで当時の2時間物TVドラマのような雰囲気。
脚本もやくざ・やくざしてなくて、小林旭、菅原文太、渡瀬恒彦共演の東映やくざ映画と期待して観ると、ちょっと肩透かしをくらう。
代わりに頑張っているのが七瀬なつみで、全裸でのハードな濡れ場シーンなど、後の「ぽっかぽか」のははのイメージでみるとビックリする。
でも彼女の役は殺されても仕方ないくらいの事を仕出かすのに、殺されないのはちょといただけなかった。
総評としては、あの頃の東映やくざ映画なんだろうね。
監督は、「さらば愛しのやくざ」「極道(やくざ)渡世の素敵な面々」などの一連のヤクザ映画で定評のある和泉聖治。
とあらすじにも書いてあるし。
でもその頃の東映やくざ映画って、「仁義なき戦い」好きには納得イカンようなやつじゃなかったっけ?
確かほとんど観てなかった気がするけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新・広島やくざ戦争~武闘派列伝~ 伝説の広島極道 山上功治の生涯

2023年01月12日 13時54分17秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「新・広島やくざ戦争~武闘派列伝~ 伝説の広島極道 山上功治の生涯」
2002年 日本 117分
■監督:
 辻裕之
■出演:
 小沢仁志
 乃森玲子
 竹内力
 金山一彦
 奥野敦士
 鬼丸

●あらすじ
小沢仁志が主演を務め、戦後の闇市を舞台に、空前絶後の死闘を繰り広げる怒涛のヤクザアクション。
服員兵であり岡崎組に拾われた山上がテキ屋で村西組の村西から暴行を受けた。
そしてそれが岡島組と村西組との抗争へと発展することに…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「広島やくざ戦争」シリーズは「仁義なき戦い」を大いに意識していると言えよう。
今までのシリーズは「仁義なき戦い 完結篇」のその後を描いたものだった。
タイトルに「新」が付いた本作は「仁義なき戦い 広島死闘篇」と同じ話を描いている。
主人公の山上は「仁義なき戦い 広島死闘篇」の山中と同じ人物。
竹内力が演じているのは、「仁義なき戦い 広島死闘篇」で伝説となっている千葉真一が演じた大友勝利と同じ人物。
だが各キャラクターも映画の内容も印象は全然違うなあ。って感じ。
ただし「広島やくざ戦争」シリーズとしての繋がりはあって、第一作のOPで登場したあのいつもの橋が出てくるとかは
シリーズを観ている側としてはちょっとニヤっとする。
ただやくざ映画としては抗争シーンとかが少なく、話の焦点が山上と言う男の生き様に終始していて、もうちょっと盛り上がりが欲しかったかな。
その点「仁義なき戦い」は群像劇として描いているので、抜群に話が面白いね。
まあ私が群像劇が好きだというのもあるかも知らんが。
とにかく、かの歴史的超名作である「仁義なき戦い」シリーズと比べるのは酷過ぎだが
「仁義なき戦い」の匂いを感じるやくざ映画シリーズとして十分価値のある名シリーズだと思う。
今までVシネマのやくざ映画って興味なかったけど、これからはもうちょい観てみたくなったしね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

893愚連隊

2022年12月08日 18時03分52秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「893愚連隊」
1966年 日本 88分
■監督:
 中島貞夫
■出演:
 松方弘樹
 天知茂
 荒木一郎
 高松英郎
 三島ゆり子
 稲野和子
 ケン・サンダース
 近藤正臣
 遠藤辰雄

●あらすじ
白タク、ゆすり、たかり、スケコマシとあらゆる小悪事をシノギにし、
親分なしの乾分なし、あがりも仲間で平等に分配する民主主義をたてまえに、
カッコよく、でっかく生きて行く、通称893愚連隊。
“ネチョネチョ生きる”戦後派チンピラたちに、出所したばかりの戦中派ヤクザが加わり、
暴力団相手から一千万を奪い取る大勝負に挑む!
当時新進気鋭の中島貞夫が自身の手によるオリジナルの脚本を元に、
親分子分の縦の関係や義理人情の定型化された物語から解放され、
チンピラたちのエネルギッシュに生きる姿に共感を込めながらクールに描きだした傑作群像劇。
舞台となる京都の街中をオールロケーションし、
ハンドカメラを多用したドキュメントタッチで描かれる愚連隊たちのリアルな生きざまは、
当時の熱い世相に生きがいを求められない人々の共感を呼び、中島貞夫監督の出世作ともなった。
(東映ビデオより)

★感想など
各人が若い頃とは言え、松方弘樹と天知茂に近藤正臣まで加わった愚連隊は豪華そのものである。
そう言えば天知茂と近藤正臣の共演は初めて観たかなあ。
何せ二人は明智小五郎と神津恭介と言う、日本三大名探偵のうちの二人だからね。
この二人の明智役と神津役に加えて、金田一耕助の日本三大名探偵勢ぞろい映画が作られていたらさぞ楽しかったろうなあ。
トラベルミステリーで有名な西村京太郎の小説で名探偵シリーズと言うのがあって
以下4人の名探偵が主役でパート4まであるんだけど、そんな感じの作品があったらなあ。
・アガサ・クリスティのエルキュール・ポワロ
・エラリー・クイーンのエラリー・クイーン
・ジョルジュ・シムノンのジュール・メグレ
・江戸川乱歩の明智小五郎
なおこのシリーズの第二作である「名探偵が多すぎる」は、上記四人に加えてさらに相手役として
モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンと怪人二十面相がタッグを組んで挑むと言う、さらにわくわくする話なのだ。
興味があれば是非読んでみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暗黒街の顔役

2022年10月02日 14時29分32秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「暗黒街の顔役」
原題:SCARFACE
1932年 アメリカ 93分
■監督:
 ハワード・ホークス
■出演:
 ポール・ムニ
 アン・ドヴォラック
 ジョージ・ラフト
 ボリス・カーロフ

●あらすじ
暗黒街を舞台に一人の男の栄光と破滅を描いた、全てのギャング映画のルーツ的作品。
緻密なベン・ヘクトの脚本、ダイナミックなホークスの演出、
社会派メッセージを織り込みながらも娯楽作に仕上がっている。
後にブライアン・デ・パルマが「スカーフェイス」としてリメイク。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「スカーフェイス」の元ネタとして知ってはいた。
何故かふと観ようと思い鑑賞。理由はとくに無い。
リメイク版の方は何かやたらと勿体付けると言うか、長ったらしく感じる部分も多少感じたが
こちらのオリジナル版の方はそんな事なく、ひたすらシンプル。
上映時間が短いのもあるが、やっぱ昔の映画って異常にテンポ良くて最高だよね!
1948年だけど「黄金」なんて今でも大傑作として自分の中で残っている。
あの内容を今作ったら、余裕で5時間くらいになるだろうね。
それくらい昔の映画はテンポが良い。
本作はリメイク版と比べたら、妹への異常な愛情がより強く描かれているね。
これって度々話題になるけど、重要な要素なのかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする