「唐獅子警察」
1974年 日本 90分
■監督:
中島貞夫
■出演:
小林旭
渡瀬恒彦
安藤昇
渡辺文雄
藤浩子
志村喬
橘真紀
川谷拓三
室田日出男
●あらすじ
現代暴力組織からはみ出した組長三匹が、日本ヤクザ軍団に殴りこむアクション巨編!!
性悪の父親をもった、全く逆の性格を持つ腹ちがいの兄弟が、
東京VS大阪の二大暴力組織の抗争の渦中にあって、宿命の対決を強いられる!
出演は、関西の組長に安藤昇が扮し、血を分けた兄弟に小林旭、渡瀬恒彦。
他に、藤浩子、志村喬、渡辺文雄らの豪華キャスト。
俊英・中島貞夫が描く、やくざ映画の異色作!!
(東映ビデオより)
★感想など
中島貞夫監督の訃報がニュースで流れましたね。
好きな監督さんだったので、悲しいニュースでした。
だから本作を観たってわけではなく、ニュースは知らずにたまたまタイミングが一致していただけの事です。
さて1974年と言えば「仁義なき戦い」後だと思うが、それにしては本作は実録路線ではなく
どちらかと言うと、やくざアクション映画なノリであった。
と言うのも脚本が劇画をベースにしているかららしい。
それもあってか、設定も異色で小林旭と渡瀬恒彦が異母兄弟と言うのが珍しい。
キャラも小林旭は貫禄ある親分像で「仁義なき戦い」を彷彿とさせる。
一方渡瀬恒彦の方も当時ちょこちょことあったイケイケやくざキャラだが、本作では超イケイケである。
そして本作を観ようと思ったきっかけは、実は安藤昇だったのだが
安藤昇の作品って全然観てないので、そろそろ安藤昇の作品を観ていこうと思ったのがきっかけだったんだよね。
でも本作では主役ではないので、そこまで登場シーンは多くないが。
そういった諸々も含めて、「仁義なき戦い」風のやくざ映画を期待するとちょっとすかされるが
全体の雰囲気とか、全編を通じて兄弟が戦うようになっていく流れ。及びクライマックスの対決となる舞台
さらにそこの住民たちの描かれ方とかは、リアルさは無いんだけど、何か映画って感じで悪くないんだよねえ。
まあ東映好きならオススメかも。
ただ本編と全くリンクしていない、このタイトルだけは謎だけど!