「トゥームストーン」
原題:TOMBSTONE
1993年 米 130分
■監督:
ジョージ・P・コスマトス
■出演:
カート・ラッセル
ヴァル・キルマー
サム・エリオット
ビル・パクストン
パワーズ・ブース
マイケル・ビーン
チャールトン・ヘストン
ハリー・ケリー・Jr
●あらすじ
伝説の保安官ワイアット・アープと相棒ドク・ホリディの友情を軸に、有名なOK牧場の決闘を豪華キャストで描くウエスタン。
公開時期が重なったケヴィン・コスナー主演の「ワイアット・アープ」との競作が話題となったが、
あちらに比べるとヒロイックで娯楽性を重視した物語となっている。
K・ラッセルが男臭いアープ像を熱演。
(ぴあ映画生活より)
★感想など
流石、ジョージ・P・コスマトス!
どんな素材でも、それなりに面白く作れる職人監督。
彼の腕は鈍っていなかった。
冒頭から「大列車強盗」の映像を使用して気分を盛り上げてくれ、さらにエンディングのナレーションも素晴らしい。
アープ達が待ちに降り立つシーンとか、四人並んで決闘に赴くシーンなど、正に西部劇って感じ!
西部劇のフォーマットを正しく守りつつ、その時々の時代の見せ方も含ませる。
そして自らの作家性みたいな、邪魔なものは極力入れない。
その結果「見事に無難」な作品が出来上がる。
まさに、THE・職人監督。
いやあ素晴らしいねえ。
ちなみに現代的な西部劇として観ると、面白いよこれ。
昔のに比べると、金掛かってるなあって感じだし。
ただ残念なのは、ドク・ホリディ役のヴァル・キルマーは最高に素晴らしいのに
主役のワイアット・アープがイマイチだったこと。
これは役者がではなくて、キャラクターがってことね。
ワイアット・アープのイメージ像を壊しているのは良いが、それが良い方向に向ってない感じ。
これならもっと従来のイメージ通りにして、ヒーロー西部劇にしちゃった方が良かったかも。
と言いつつも、面白い映画なので、OK牧場の決闘関係や、
ワイアット・アープとかに興味がある人で、昔の映画が苦手な人にはオススメかも。
本作と競作したという、ケヴィン・コスナー主演の「ワイアット・アープ」。
上映時間が3時間以上あるので敬遠していたが、ちょっと観たくなってきたかも。
次に観る機会があったら観ようとは思う。
でも3時間以上って長過ぎでしょう。。。