「グッド・バッド・ウィアード」
原題:THE GOOD, THE BAD, THE WEIRD
2008年 韓国 137分
■監督:
キム・ジウン
■出演:
チョン・ウソン
イ・ビョンホン
ソン・ガンホ
●あらすじ
さまざまな民族・人種が入り乱れる混沌とした時代の満州。
荒野を走る大陸横断列車が3人の男に襲われた。
賞金ハンターのドウォン、ギャングのボスのチャンイ、間抜けなコソ泥、テグ。
お互いの正体を知らない3人は、日本軍が残した宝の地図を追い求めて大陸を駆け巡る。
(ムービープラスより)
★感想など
ようは「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」のぱくり。
話の大枠から、ラストの三つ巴の対決。及び三人の顔のアップになる所まで一緒。
しかし設定をベースにしていると言った感じで、丸ぱくりって訳ではない。
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」みたいに、韓国でもマカロニ作ってみたよってくらい。
三人のキャラクターのうち、変な奴であるテグを核に話が進んでいくのは、本家と同じ。
しかしテグを演じたソン・ガンホは演技派なので、これは良い選択だったと思う。
悪役のチャンイを演じたイ・ビョンホンについては、俺的には全くダメだった。
まず顔が格好良くないのに、ナルシー全開の髪型と服装が気持ち悪かった。
性格と言うか、人としての器が極端に小さすぎなのも、悪のボスって感じではなかった。
むしろ、これでは只のチンピラでしかない。
良い奴扱いのチョン・ウソンに限っては、人数合わせ程度の役でしかない。
それくらい目だっていない。
まあアクション・シーンは凄く活躍していたが。
本作のアクション・シーンは、とにかく矢鱈に多い。
ほぼ最初から最後まで暴れまくりな印象。
これはアクション好きには堪らんだろう。
漫画的なアクションも多数で、ケレン味たっぷりなアクションは単純に楽しい。
ただ、肝心の銃の発砲音がちゃち過ぎて泣けてくる。
日本の刑事ドラマか、金の無い邦画やVシネみたいな「パン」って言う軽い音。
金掛けたんなら、音には気を使って欲しかったね。
ウエスタンやるんなら、一番重要なとこだと思うが。
まあとにかく、マカロニ・ウエスタンが好きな人であれば
充分に楽しめる作品だと思う。
「デスペラード」的アクションが好きな人にもオススメだが
脚本はあってなきが如しで、指狩り魔のオチも開始1時間くらいですぐに読めてしまうなど
薄い脚本がダメな人は観ない方がいい。
あと食事シーンなんだけど、なんで韓国人って必ずくちゃくちゃいいながら食べるのかね。
これが凄い不快!
なんか他の韓国映画でもそうだった気がする。
これから観ようと思っている韓国映画は一本あるが、それ以外は考えるかな。