レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

新リバイアサン/リフト

2024年10月23日 19時57分26秒 | SF/ファンタジー

「新リバイアサン/リフト」
原題:THE RIFT
1989年 スペイン 79分
■監督:
 J・P・サイモン
■出演:
 ジャック・スカリア
 R・リー・アーメイ
 レイ・ワイズ

●あらすじ
海軍のために潜水艦を設計していたウィックは、
かつて自分が設計した潜水艦セイレーン1号がノルウェー沖で消息を絶ったため、
同型艦のセイレーン2号に乗り、捜索に向かう。
セイレーン1号の残した信号を辿り深い海溝を潜航していたセイレーン2号は、
突然正体不明の物体に襲撃を受け、潜水限度を超えた岩棚に不時着する。
さらに調査を進めたウィックは、セイレーン1号の乗組員たちが
生物の遺伝子を交換して突然変移を起こす実験を行っていたことを知る。
そして、実験の影響で怪物へと変化した海溝の生物たちが襲いかかってくる。
(Wikipediaより)

★感想など
1989年に”深海SF映画ブーム”のうち、今回ターゲットにしていた5本のうちの残り2本の作品。
しばらく別のジャンルのものを観ていたら、そのまま残りの2本を忘れてしまいそうだったので
出来れば今月中に完結してしまおうと思って、急いで観てみた。
まずタイトルに「リバイアサン」とあるのは、配給会社が同じだから。
勿論内容に関連性は全くない。
本作が珍しいのはハリウッド製でもイタリア映画でもなく、スペイン映画なとこ。
スペイン映画って、少しマカロニ・ウエスタンがあるくらいしか知らない。
後はホラー映画がいくつかあるんだっけ。スパニッシュ・ホラーとか言うやつ。
そういった新鮮な目で観てみると、ハリウッド映画・イタリア映画に似ている感じではあった。
でもなんか独特な雰囲気があるような気がする。
深海の特撮部分は「ザ・デプス」と同じようにミニチュアによる撮影。
「ザ・デプス」よりさらに低予算なのは見て取れるが、そこは脚本と演出でカバーしようとする心意気が良い。
と言っても、ちょっと画面が暗いのはあまり良くなかったが。
あと肝心要のモンスターは、潜水艦をすっぽり掴むくらいの大きさなので物凄い大怪獣だとは思うのだが
そのスケール感を活かせていないのがとても残念だ。
他には、”深海SF映画ブーム”特有の無能な上司は本作でも登場してきて、軍人の艦長がそうなのだが
この艦長が最初は軍の規律が全てだ!
で全く融通が利かないダメ親父だったのだが、途中からキャラが変わって男気溢れる立派な艦長に変貌し
ラストは救命艇で脱出する際に、自分だけ乗り込まず部下だけを逃がす勇者行動をする。
その理由は怪物に感染してしまったため、自分の命が長くないと悟ったから。
部下たちを逃がした後は、怪物の進路を防ぐと言う目的で潜水艦もろとも自爆。
最後はこの艦長の雄姿が一番胸に残る終わり方であった。
とまあ予算的なものからスケール感はこじんまりした印象になるが、割と観ていて損をした気にならない作品。
まさに”佳作”と言ったところで、昔はこういった映画が映画館で公開されていた事が幸せだったなあと
しみじみと思ってしまいました。

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