イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

で、バンド名は?

2007-08-04 17:00:22 | テレビ番組

 『爆笑オンエアバトル』(3日24:10~)、NHK総合のこのへんの時間帯、天災や重大ニュースの飛ばっちりを受けやすいのですが、台風5号にもヒヤヒヤさせられましたね。

 当地にいちばん影響大きい“日本海コース”、でも早めに縮小・暴風圏消失してくれて助かりました。朝、巻き戻してみて、無傷で録画できてるとわかるとトクした気分になります。

 地方収録が2回続いた後なので、於・渋谷“通常版”の会場テンションがかえって新鮮。

 5位のジャルジャルが453kb、6位のメインストリートが361kbときれいにオンエア・オフエアの水があきました。良くも悪しくも、やっぱりこれが渋谷の客席審査員だろうという気がする。

 そのジャルジャルは初オンエア、初見でしたが、個人的に“脳梗塞後の失行症リハビリ”を連想してしまって、ちょっと笑えなかった。「オレもイライラしてんねんから」では、一応笑ったけど涙が出そうになったりして。

 いちばんのヒットは、野球経験ない1年生役のボケの人の麦藁帽子に、指導する3年生役のツッコミが、終始ツッコまなかったこと。野球ネタだけに、「キミ、帽子違うから」と野球帽かぶらせることでひと笑いに結び付けたくなりそうなもんなのに。これひとつで実にいい空気感。違うネタで真価を見たい。

 もう一組の初見、キスキスバンバンは、“エア農業”という着眼はとてもいいんだけど、チュートリアル福田にちょい似の実況役の、テンション高さが演者役のそれと接近し過ぎて、聴き取り辛いし、可笑しさが上乗せ足し算にならず、“平均値”になってしまっている。常連組ではラバーガールが似たような“放送席ネタ”を得意にしていますが、この系統のネタをやる場合は2者の“温度差”こそ重要だということを学習したほうがいい。

 大根の箱詰めからTK小室が降臨するところとか“一瞬二の線”演技が良かったね。こちらももうひとネタ、また見たい。

 オジンオズボーンは可もなく不可もなしですが、“勢い”と、ネタの中でのツボの張りめぐらし密度とのバランスが、最近3回見た中ではいちばん良かった。ボケ篠宮の「あ、(男前と言うより)カワイイ?」=“なんちゃってアイドル系”キャラも定着してきた。

 トータルテンボスはもうカンロクですね。ここに来てまだ『オンバト』挑戦してくれることに有難味すら発生してきた。「恐縮だけどさ、…御存じ?」「存じねぇよ」「よせやい」「忍びねぇな」「構わんよ」の冒頭だけで、地方収録だったら万雷の拍手呼んじゃいそう。

 彼らだからこその欲を言えば序盤の「でも持ってないんですよね」×3→「ダサいのガンガン選んでるみたいじゃねーか」だけ、ちょっと費用対効果が悪かったけど、「このデニムいかがでしょう」に「うわッかっこいい」の藤田の手つきと、「オレは逆さ人間か」には爆笑でした。普通に何なんだ、逆さ人間って。

 この2人がいまだビッグタイトルがないのは、単にここ一番でのネタ選択だけだと思う。ぜひ今年こそM‐1、オンバトチャンピオン、狙ってほしいものです。

 しかし、今回特筆すべきは何と言っても最高517kbを叩き出した東京03の別格っぷり。

 角田のキレ・飯塚の泣きを順に見せて、豊本の低体温が最終的に持って行く流れが堂にいっていることはもちろん、各メンバーの目線の置き位置とか、ネタを越えて“演技”になっているし「おい、パンサー」で一気に席捲する力は、“別格”と言う以外、表現する言葉が見つからない。

 もちろんここを笑いにするために、「マーク・“パンサー”という名のアーティストが実在する」という足場をちゃんと確保済み。この足場があるからこそ返す刀で“チータ”を繰り出すことができ、「演歌のビッグネーム」「女子プロレスのビッグネーム」「がんじがらめじゃねーか」の流れが生まれる。

 ホント、Jポップのバンド・ユニットのメンバー名って怪しいもんね。ファンや活字媒体向けに名乗ってるだけで、仲間内だってそんな呼び方してるわけないじゃん、て思う例いくらもあるもんね。「なんだスギゾーって」「なんだハイドって」「誰だアニーって」…思ったこと、ありますよね?…ない?…(←若干チキン化)

 昭和のGSブームの頃、月河は小学校低学年でしたが、結構『週マ』『別マ』『りぼん』『なかよし』『セブンティーン』など書店経営の親類宅に遊びに行っては読んでるませた子供だったわりに、色気はまだ目覚めない(て言うか、未だに…?)年代だったせいもあって「ジュリーだのサリーだの内輪で呼び合ってるわけねえだろ、絶対おかしい、芸能界って」とずっと思っていました。

 普通に考えて“マチャアキ”(>スパイダース)はあっても、“ショーケン”(>テンプターズ)や“チャッピー”(>ワイルドワンズ)はあり得ないでしょうが。当時はアイドル扱いでチヤホヤされてるとは言え、ハタチちょい出たぐらいの、野郎ばっかりの集まりだよ。

 「絶対楽屋では“ブタスケ”とか“カバ”とか“オンチ”とか“ノロ”とか呼んでるぞ」と睨んでました。実際のところはわかりませんが。

 そう言えば革ジャンつながりで超新塾もイーグルとかドラゴンとかで固めてるな。東0の今回のは彼らへのアジテーション?オマージュ?

 不思議とトタテンとは違って、彼らには早くオンバト卒業してほしいとは思わないんです。『サラリーマンNEO』みたいな空気感の主演番組を持つぐらいにはなってほしいけど、そこまで行ってもオンバトには出続けててほしい。

 いまのオンバトに、彼らの“ちゃんと演技している”感は貴重だと思うからです。

コメント
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