イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

出がらしご馳走さま

2007-08-28 21:19:29 | テレビ番組

先月から連日、ドラマ『金色の翼』について触れていますが、夏の終わりも近いここに来て、アレ何か物足りないぞ?と思ったら、そうです、昨年は同枠『美しい罠』のサウンドトラックCD8月下旬にリリースされ、在宅の時間はおはようからおやすみまで、生活BGMになっていたではないか。

今年の『金翼』も音楽担当は岩本正樹さんです。サントラ発売されないわけはないと思って、オンラインショップのサイトを幾つか検索して見たら、しっかり919日発売予定とある。えッ?公式サイト、毎日行っているのに、告知、出てたっけ?

若干の手持ち優待ポイントのあるショップではなんと、すでに売り切れ表示でした。

皆さん、早い!購買行動が。

て言うか、月河が遅い(泣)。

でもリリースがちょっと遅れめでもったいない気はします。来月19日では、ドラマ自体が残すところ一週少々しかありません。

優待のあるショップで買えないとわかった以上、いちばん自宅に近くて、古いお付き合いのCD店に予約注文するとしますか。

最近、ネット通販普及で、特に地方都市の“街のレコード屋さん”“街の本屋さん”はいずこも経営不振による撤退・廃業が続いています。

ネットで情報収集して、欲しいタイトルだけをピンポイントで注文すればカード決済で自宅に配送される便利さはもちろんありがたいのですが、特に何が欲しいわけでもなくても新譜・新刊が店長さんの感覚でセレクト平積みされ、週替りでフェイスチェンジしていく小さなお店に、ふらっと立ち寄ってナマで感じる空気感はいいものです。

CDは最近、年に12本しか買いませんが、やはり地元に売り上げ貢献しないとね。

9話で海と空オールスターズが海岸ランチに出かけるときの明るい曲と、26話で槙(高杉瑞穂さん)が迫田(片岡弘貴さん)に「テラスから落ちないように」と脅しをかけて階段を下りて行く場面のスリリングな曲が特に好きなのですが、どんなタイトルで何曲目に入っているかな。

『赤坂の夜は更けて』のインストとかも入ってるとウケるけど、さすがにないだろうなぁ。

本編は今日第42話。

意識を取り戻した迫田が、自身の転落が事故か事件か、事件なら犯人は誰か警察に話したか?という一点をめぐる修子(国分佐智子さん)・玻留(倉貫匡弘さん)、槙・セツ(剣幸さん)の情報戦は、一瞬セツさんのサンタフェ(>宮沢りえさん)っぽいカットが秀逸でハッとさせてくれたものの、あまり引っ張ることなく“転落のショックで言語能力・記憶を失い車椅子に”という、目で歴然なネタばらしが終盤あっさり来ました。

序盤、セツが槙に奥寺の財力になぜこだわる(=理生を彼と結婚させようとしていた)のかを問われて、亡き夫と行永一族との確執、奥寺インターナショナルとの関係を語る場面で、回想がてら夫の遺品の車椅子に腰かけて見せるシーン(次回予告でこのワンカットを挟んでドキッとさせる、心憎い使い方)があり、「これは今後、誰かが車椅子に乗ることになるな」という予感はしていました。

『美罠』で長く不破のトレードマークとして画面に出続けたステッキが、代替わりして最終話で片足の自由を失った槐とともに再び登場したことを思い出させます。

槙が、東京の修子の家では「いい匂いだ」と懐かしんでいた百合の香りを、「その香り苦手なんだ、片付けてくれ」と嫌って理生(肘井美佳さん)を悲しませるくだりも胸を打ちました。

ベタって言えばベタなんだけど「槙、変わったわね、私が知っている以前の槙とは何もかも違う…それとも、私が変わったのかしら」との理生の述懐は“パンドラの箱”を開けてしまった小市民カップルの悲劇をよく表現していたと思います。

そう言えば『危険な関係』でも、律(RIKIYAさん)に惚れ込んで養子縁組した海原未亡人の百合アレルギーを知らされず、柊子(高橋かおりさん)が小姑の喜久枝(水沢アキさん)に満座の前で罵られる場面があった。

確かに、百合は好きだけど香りが…という人は少なくないですね。

あるいはこのシリーズの脚本金谷祐子さんもそうなのかもしれません。

島から東京まで、聞き込みに来る刑事役・志賀圭二郎さん、この枠『女優・杏子』の古美術店支配人役などでもお見かけするベテラン俳優さんですが、ことさら朗々と勿体ぶった喋り方が、視聴者に微量のイライラ感・不安を修子たち登場人物と共有させて、実にいい仕事です。

『美罠』でも何人かユニークな刑事役さんたちが登場しましたが、キャラとしては見事に能なしで終わってました。

今年は警察がまともに活躍する場面はあるのでしょうか。

コメント
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