イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

いっちょカモろうぜ

2009-11-15 16:54:08 | 昼ドラマ

Xmasの奇蹟』で不気味カワイイ存在感を発揮している火野正平さん、演じるアポロン・エンタテインメント柏木社長はバーボン党のようですな。昼ドラ恒例“なぜか全員集まる行きつけのお店”ピアノバー・ノクターンで、ミツコママ(白石まるみさん)が出してきた腰の低いボトルは、赤い栓が印象的でメーカーズ・マークかな?と思いましたがラベルは見えませんでした。前週の何話だったか、ミツコママの死んだピアニストの恋人のことを話していたときはラベル、映っていたかな。録画再チェックしてみないと。

死んだ浩志(岡田浩暉さん)は対照的にスコッチ派で、それも相当辛口のシングルモルトを愛飲。10話のラストで直(高橋かおりさん)が遺影に供えてあげていましたが、細高めのボトルで、いちばんメジャーなのはグレンフィディック辺りかもしれませんが、こちらもラベルは確認できませんでした。お酒がやっと解禁になった年齢の健(窪田正孝さん)の身体に魂が入っちゃってからは、飲むといきなり噎せてましたね。経験経験。

直はお供え酒にお相伴するときや軽く飲むときはビールですが、今日は飲むぞーというときには赤ワイン、つまみはチーズがお好みのよう。XX(ダブルエックス)のスタッフ横井くん(少路勇介さん)はリーマンらしく「とりあえずビール」派、実花(蒲生麻由さん)はおシャレに「キールにおつまみ」。彼女はちゃっかり者かつ、かなりの計算ちゃんなので、これはと思う異性と同席だと「ワタシ、アルコールはン…」なんて恥じらって見せたりしそうですな。悪女役もいけるはずの蒲生さんの、ウラオモテ演技を引き続き期待。

バーボンについては、以前ここでも結構書きました。ビールや発泡酒新ジャンル“泡モノ”に関してはいまも新製品新ラベル見かけるたびに食いついてますが、“お酒界”の中でまだシングルモルトのスコッチは足を踏み入れてない分野なんです。何か敷居が高いんですね。

 スコッチはスコッチでもブレンデッドのほうは一時、結構試したんですよ。飲んだ記憶のあるのは、J&B、バランタイン、カティサーク、フェイマス・グラウス、あと、妙なナンバリングの字ヅラがおもしろくて、VAT69なんてのも飲みましたっけ。

 バーボンのほうに先に嵌まったので、スコッチ独特のビー玉みたいなグリーンボトルが珍しく見え、それ系を見つけると手を出していたような。シングルモルトに比べるとブレンデッドは個性がやわらかですが、“飲む『嵐が丘』”とでも言いましょうか、ヒースの枯れた丘に小寒い風が吹きわたるような、いい意味で荒涼たる、孤高な味わいこそスコッチの醍醐味ではないでしょうか。ホッとくつろぐために飲むというより、荒野を彷徨うヒースクリフの魂のように、心を自由にするための酒ですね。

 カドの取れたブレンデッドでもこういう佇まいですから、“人に頭を下げるのが得意じゃない”浩志さんの愛したシングルモルトはもっと孤高でしょう。何としてもラベルが知りたいけど、フレームに映ったら映ったで『相棒』にときどき出てくる“(キリンじゃなくて)ラクダビール”みたいにお茶濁してありそうだな。

一方バーボンのほうは、やはり新大陸的と言いましょうか、辛口の銘柄でもどこか太陽の匂いがする。味が陽性で、楽天的なんですよね。「国は広いし水も土も豊富だし、掘れば金鉱も石油も出るしなんとかなるさ」「サブプライムにリーマンショックで暴落してもノーベル平和賞もらったし何とでもなるさガッハッハ」みたいな。

スコッチが飲む嵐が丘なら、こっちは何だろう。飲む『風と共に去りぬ』長いな。しかもアレは陽性で楽天的どころか、自分大好きの困った女の話だったし。

飲む『大地』?舞台がいきなりアジアだし。

飲む『トム・ソーヤーの冒険』?主人公が未成年だってば。

飲む『あしながおじさん』?思いっきり女の子だってば。

飲む『グレート・ギャツビー』?オールド・フィッツジェラルドというラベルも確かにありますが、どんどん楽天的でなくなっていくな。ギャツビーと言えば「すっきりしちゃって~」という感じでもある。

前の記事でも書いたけれど、月河にとってバーボンのアメリカは文学より映画なんですね。“飲む『スティング』”ってことで手を打ちましょうか。

コメント
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