男子フィギュア総合4位フィニッシュとなったものの、SPのウィリアム=テル、フリーの椿姫と、オペラ仕立てで氷上演技力を披露してくれたスイスのステファン・ランビエール選手。ワザ的には4回転いささか着氷怪しめなトゥループから強引にとってつけたコンビネーションがいっぱいいっぱいだったので、我らが高橋大輔選手の下になったのは仕方がないかなと思いますが、ドラマチックな表現力は歴代の名選手に遜色無かったのではないでしょうか。
ロシアの闘う皇帝=プルシェンコ選手が飽くことなく一石投じ続ける“4回転論争”も意味無しとはしないけれど、何回回ったってことを抜きに、とにかく名曲に乗せて確実に美しく滑走し演技してくれる、こういうタイプの選手がいるからこそフィギュアスケートは楽しいし、現代まで廃れることなく発展もしてきたと思う。4位なら女子シングル終了後の公式エキシビションで、氷上姿がもう一度見られそうですね。
嵐のようなブーイングの中、なぜか地元カナダ選手より低い得点になったアメリカのジョニー・ウィアー選手ももう一度見たかった。
さて、ランビエール選手24歳、月河家族によれば「セイン・カミュに似てるね」だそうですが、ふとした瞬間、ますだおかだのおかだに似てませんか。開会式で、スイス選手団の旗手をつとめていましたよね。アレでアップになったときから思っていたんですよ。フィギュアスケーター、演技本番では多少なりともメイクしますが、旗手のときはさすがに素顔でしょうから、なおそう思ったのかも。
何だろう、顔の上半分に比べて、下半分、特にクチ周りがゴムっぽいような、不思議なもちもち感なのがそう思わせるのかな。心肺機能に効率よさげな鼻の穴のせいかしら。
ま、M‐1優勝前後メジャーになりかかった頃のおかださんは「TOKIO長瀬似」を自分で力説するなど、お笑い芸人界限定でイケメンをもって任じているようなので、似ていると言っちゃってもランビエール選手にそう失礼ではないでしょう。スケート選手ですからお互いに“寒い所で、スベってなんぼ”。
…………………閉店ガラガラ。