イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

上り坂下り坂まさか

2010-02-14 17:31:55 | スポーツ

バンクーバー冬季五輪、見てました?…なんか、2年前の北京五輪の開会式の後もこんなノリでここに書いたような気がするんですが、とりあえず開幕宣言のあのボーダーのパフォは恐れ入った迫力でした。

『相棒』か?っていう都市空撮映像から入り「ほぉバンクーバーってのはニューヨークばりに半島、中島の上にあるのか」と思って見てたら、犬橇、鉄道とだんだん山の中に入っていって、高度上げて上げてMr.CHILDRENのPVみたいになって、山頂にひとりのスノーボーダーが…と思ったら、バージンスノーの上を滑降する滑降する。

編集もあるにせよ、ほとんど007かミッション・インポッシブルのアバンタイトル。月河の家族なんかは高所恐怖症のDNAがありますから、「ほとんど“落ちてる”じゃん」「空中一回転とかしなくていいのにー!」「首の骨折る!脊髄損傷する!」とかヒーヒー言って見てましたが、映像の最後にアリーナの一郭が開いて同じ(ウェアの)ボーダーが現われ、五輪の輪っかをジャンプくぐり抜けたところまででひとつながり。ボードの大会のエキシビションなんかでありがちだけど、とりあえず、ボーダーがいてスロープがあって、その先に輪っかがあったら「くぐるしかない」とはなりますわね。

 冬季五輪の開会式の、そのまた皮切りとなるパフォーマンスに、スキーでもスケートでもなくスノーボードがフィーチャーされるというのも隔世の感。そのうち、カーリングで、国土を縦断して野越え山越えモップ掃き掃きしながらスタジアムに登場するOPなんてのもできるかもしれない。

でもこの開会式、いちばんのハイライトは、終了後の「あの聖火台の柱、本当は4本だった」報道じゃないでしょうか。ボーダーもソプラノの何たら歌姫も吹っ飛ぶ爆倒。黙ってりゃわからなかったのにねぇ。点火の瞬間だけは大画面で見たいと思って、月河も家族も居間に集合しましたが、全員「アシンメトリーでモダンアートチックな聖火台だな」「あのアンバランスな感じ、日本人の設計じゃ絶対できないよね」か何か言いながら、柱3本、普通に見てましたよ。

舞台裏でチェック出してたディレクター的な人が必ずいたはずですが、あの10秒ほどで寿命が何年か縮まったでしょうね。確かに最終ランナーが4人いるのに、点火口=柱の根元が3コしかないのは計算が合わないっちゃ合わないなと思いましたが。

まぁ紅白歌合戦の小林幸子さんの電飾衣装だって、何度も何度もリハーサルしてオッケーだったのに、本番で半分しか点灯しなかったようなことがありましたよね。大掛かりになればなるほど、まさかの事態は起こる。

スピードスケートのルメイ=ドーンさんが相変わらず美しく、NHLのグレートワン=ウェイン・グレツキーさんがいまだ若々しくて安心しました。スポーツヒーロー、ヒロイン、引退して年数が経っても“面影もない”姿はあまり見たくないですからね。特に体型と、男性の場合、頭髪の面でね。

一夜明けるとすでに男子ジャンプ、ノーマルヒルの結果が出ていましたね。先週12日(金)にNHK『ミラクルボディー』で驚異の平衡感覚と飛翔センスを披露してくれたスイスのシモン・アマン選手が優勝。1998年の長野五輪では、リンゴのような頬っぺの16歳でしたが、いまや“ジャンプ界のハリー・ポッター”

“シモン・アマン”という名前はなんだか『魔法戦隊マジレンジャー』の“ナイとメア”、『超星艦隊セイザーXのアイン、ツバインみたいですが。

このアマン選手が公称身長172センチ、2位になったポーランドのアダム・マリシュ選手は169センチだそうですから、結局ジャンプは小柄軽量でも不利と決まったわけではない種目なんですね。だったら日本人選手も、やれば、挑戦すれば、もっと成績が上がるはず。

長野五輪での日の丸飛行隊の感動後いくらもたたないうちに、西武プリンスグループを率いた堤義明氏の凋落につられるように、特に北海道に拠点を置く有力ウィンタースポーツサポート企業が続々手をひき、あるいは手をひく前に本業がいけなくなってしまったりして、選手たちを育てるための物的、人的基盤は弱体化しています。“良かった頃”の感触を忘れられず、かつ自分の中でも「まだ燃え尽きていない」思いが強い岡部孝信選手、葛西紀明選手らはあきらめずに挑戦を続けていますが、どうしたってこうしたって“企業の手元の余裕次第”な日本のアマチュアスポーツ界、とりわけ冬の種目は、「用具・ウェアフル装備して、寒いところに遠征しないと何も始まらない」だけにおカネがかかります。不況の中、記録や外国選手相手以上に厳しい“環境との戦い”が続きますけれども、「いちばん暗いのは夜明けの直前」とも言います。期待とともにあたたかく見守りましょう。

ノーマル3位に終わったオーストリアの20歳、グレゴア・シュリーレンツァウアー選手(←こちらの名前はハリポタの敵役風)も、長野~ソルトレークシティの頃のドイツのスヴェン・ハンナバルト選手に似たイケメンなので、ラージヒルは巻き返してもらいたいですね(結局顔かい)

そしてアマン選手には、ぜひ『スポーツマン№1決定戦』に来演、玉乗りでビー玉の上に置いた板渡るパフォをもう一度見せていただきたいものです。あの平衡感覚トレーニング、やってるアマンもすごいけど、考案したコーチがすごいよなぁ。バラエティ番組の罰ゲーム考えてる放送作家だって普通思いつかないよ。

コメント
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