匠さんに連れられて行った「忠次郎蔵」は、NPO法人が経営している手打ち蕎麦屋だった。
普段は手打ちうどんもやっているようだが、店内が立て込んでいてお断わりだった。
店は、豪壮な足袋蔵と、付属する正調和風住宅を使っている。外観も内部も一見の価値がある。
この建物は、日本一の足袋産地行田の有力足袋屋小川忠次郎が建築。その後廃業し無住となっていた店蔵の管理をNPO法人が引き受けた。
そして貴重な建物を生かしながら保存するために、蕎麦屋にしたのだそうだ。
もり蕎麦650円は美味かった。だが、蕎麦は所詮蕎麦で、ウチのそばの蕎麦屋で十分。わざわざ行田へ行く必要はない。
この店のお勧めは何といっても「ゼリーフライ」1個100円ですな。
右下は古代蓮の里で買った蓮の実甘納豆です。
日本一の足袋生産地だった行田市は「元気をくれる素敵な”おいしい”がたくさんある街」なのだそうだ。
今回の旅を企画した匠さんから「ゼリーフライが行田の名物」と聞かされた時、実は「なぬっ、ゼリーをフライにしたとな!」と呆れた。
しかし、行田の名物とあれば一期一会だ、食いたくなくても食わずばなるまいと1個だけ注文。
1個しか注文しなかった所為か、出てきたゼリーフライの佇まいは実に侘しかった▲
見た目には、パン粉のコロモが足りないコロッケか、消費期限切れの薩摩揚をガスコンロで炙ったような、情けない姿だった。
まぁ、100円じゃぁな、と一口パクリ▼。....... 仄かにブルドッグソースの味。
ん、んまいっ!美味過ぎる! 行田に本店がある(と初めて知った)十万石饅頭の、聞き慣れたラジオCMをそのまんま拝借できるね。
匠さんも、うさじぃも饅頭に感激した棟方志功と異口同音だった。
ゼリーフライは、ゼリーをフライにしたのではない。そもそも行田ではゼリーはゼリーでなく、フライはフライではなかったのだ。
詳しいことは、忠次郎蔵の親方(蕎麦打ち名人だとか)から頂いたパンフの一部▼を転写しましたので、お読み下さい。
なお、「なから旨いっ!!」の「なから」の意味など、ご不明な点は行田市役所環境経済部商工観光課に問い合わせてね。
行田の街は車で通っただけでも、風格のあるいい街と感じました。
忠次郎蔵の正面写真は「お暇を頂きます」さまから拝借しました。蓮の花の写真が沢山載ってますよ。
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