林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

寒い日

2021-01-19 | 拍手

何て寒いんだろう。
昼前、小雪が舞いました。乾ききった道路も濡れない、無駄な雪が。

終日、家に閉じ籠ってたので、歩数は僅か128歩。
気分は鬱、です。

 「雪が降る」安野光雅著「きりがみのイラストレーション」

安野光雅さんが亡くなりました。94歳だったそうで、誠に残念です。
若かった頃、森生は偉大な安野さんに触発され、いろいろ真似をしてみました。
何一つ、ものにはなりませんでしたが.......。

  朝日新聞に載った、安野光雅さんの評伝です▼ 少し書き換えております

  絵本を楽しむ子供から風景画を味わう大人まで。
  本や雑誌を通じ、これほど多くの日本人の目を楽しませた画家はいない。
  94歳で逝った安野光雅さんを、こう表現しても過言ではない。

  精緻にも洒脱にも描ける。しかも品があり、風景や花の絵は抒情的。
  騙し絵風のものには無類の楽しさがある。抜群の技量だった。
  文章はユーモアが溢れ、話術もしかり。
  おおらかな人柄で、誰もがまた会いたい、と思う笑顔の持ち主だった。

  作風と人柄の背景には、自然科学も含む豊かな教養があった。
  好奇心は旺盛。空想を愛した。

  兵役を含む戦争体験については「人生が映画ならカットしたい」と。
  原発問題など社会の動きにも関心を寄せ続けた。

  晩年もスケッチを続け「旅の絵本」の9冊目を出した。
  絵描きは描くことで磨かれる、描いていると愉しくて幸せ、と話していた。
  その「幸せ」を惜しみなく多くの人に伝えた。

  実に稀有な歩みだった。

  原文・大西若人編集委員

  210119



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2 コメント

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Unknown (金鷲亭)
2021-01-19 11:57:49
とても残念です。
虚勢を張らず,己を閉ざさず,
楽しみながら描いた世界の
何と優しく豊かで美しいこと。
現実の世界は異なるところも多々あろうけれど,
安野光雅の眼と手をとおすと
浄化されるのです。
外出できるようになったら,展覧会に
行きたい・・・。

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いい人ほど (森生)
2021-01-19 21:25:23
金鷲亭さま
安野さんと言えば 水彩画ですが 切り絵でも 素晴らしい作品を残しました

NHK教育TVで放送した「趣味百科・安野光雅風景画を描く」全12回を 再放送してもらいたいものです

どうしたことか 次から次と いい人ほど 先に逝き 憎まれっ子が 世に憚りますね

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