道路元標のあるお江戸日本橋の彫刻群は見事だ。
中央の怪獣は龍ではなく、麒麟(きりん)という瑞獣ですからね。
日本橋の麒麟には翼があるが。麦酒の麒麟には無い。
売上げ競争に勝つために翼を付け加えれば、飛ぶように売れるはずなのに。
日本橋の麒麟は、東京オリンピックの頃に建設した高架道路に挟まれて、翼が拡げられずとても飛び立てない。瑞獣は夜間、空から東京をパトロール出来ないのだ。
今だったら、こんな乱暴な工事は大騒動になったはずだ。
ニッポン人は錦の御旗を掲げられると、一斉に同じ方向へ突っ走る。
次のオリンピックは余程注意しないと、何を壊して何を作るか分ったものではない。
いま、莫大な資金を使い景観を復旧する計画が検討されているようだ。
だがいずれ人口は減り、高速道路は朽ちる。その時まで今のままにして、昭和の反省材料として残しておこう。
あの時賛成した老舗の旦那衆は景観復旧運動は止め、反省の石碑を建てること。
石碑の文言は以下のようにして。
過ちは二度と繰り返しません。
日本橋については「東京都公文書館」のHPをご覧下さい。
戦前に出来た建造物の息の長さに驚嘆します
一方 高度成長期以後に完成した建造物や構築物の脆さに呆れます
技術は本当に進歩してるのでしょうか
昭和・平成を代表して 後世に残るモノはあるのでしょうか