林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

お花見

2007-03-17 | 高麗便り

  染井吉野

 桜が咲く頃になって、あら珍しや、六本木のTV局の辺りでは、雪が PARAPARA 降ってきた、と女子アナ。パラパラは霰(あられ)、雪は TIRATIRA 、花は BIRABIRA でしょうが。
 しかし、「女子アナ」とはエゲツナイ愛称。女子アナの皆さん「お▼か」ですね。

 例年だと、庭はツンドラ状態になるはず。暖冬の今年は霜柱すら立たない。
桜の開花は予想より1~2週遅れるそうである。
遅れる理由は、ここ数日の寒さよりも、コンピューターのプログラム違い。
以前は職員が蕾の重さを量り、経験則を生かして予測。96年からは気温を基にした開花予測式を使い計算。実際の蕾の育ち具合は考慮しなくなった。
やはり、カンピューターも必要だった。
 業者は気象庁に苦情があるようだが、花見は花よりお酒。開花前、開花中と、2回の花見を勧めればいい。

  天領川越桜(寒緋桜?)

 ところで、川越方面は早くも桜が開花した模様。
毎回美しい写真を載せる友人のブログでのご報告。
あの桜は特級品種。流石に天領川越だ。住み易い土地らしく、桜も早くて、羨ましい。お花見の名所も沢山あるし。

  山桜

 高麗の桜でお勧めは、飯能横手団地の「丘の上公園」。俗な観光案内書不記載。
 ここの桜の良い点は、野暮な染井吉野なぞは無く、白い大島桜や、敷島のヤマト心の山桜が多く植えられているところ。薄緑色のうこん(鬱金)桜まである。
 公園を造ったのは西武鉄道。株式担当や、球団担当とは違って、見識の高いことをして下さった。花の頃は本当に上品な美しさである。

  大島桜

 公園は西武高麗駅からは遠く、飯能駅からのバスの便も少なく、団地住民だけのもの。整備は殆ど住民達が自主的にやっているのでお見事。
駐車場は無く、近くに駐停車すると、過激な住民が車に傷を付ける、という怖い噂もある。だから、歩いて来て下さい。団地内の緑道も快適です。

  鬱金桜

 ところで、友人は「梅に鶯、桜に目白」と粋な提案。
ひねくれ森男は「桜にブルーシート」と言いたい。
ヘレン・メリルのブルーノートじゃないですよ。
つまり、桜、花見、敷物ときて、敷物はブル-シートです。
そして、このブル-シートに異論がある。

 昔から、お大尽のご家族は緋毛氈。長屋の花見は莚(むしろ)や薄縁(うすべり=まあ畳表)だった。
ところが、近頃の高層長屋の方々はブールーシートときたもんだ。
考えてもみて下さい。ブルーシートの用途は、

  1.変死体を包む
  2.その現場を隠す
  3.護送容疑者を隠す
  4.突風で飛んだ屋根瓦の代わり
  5.崖崩れの応急処置
  6.自由人ダンボールハウス用

等々碌なもんじゃない。
 といっても、世界2位の経済力を誇る高層長屋のワーキングプアに、緋毛氈を勧める訳にはゆかない。
ブルーシートの色を、赤くすれば良いのだ。つまり、レッドシートです。
シートを製造する時に、染料を青から赤に変えれば良いだけ。値段だって、そう変らないと思う。特に会社の花見担当者、レッドシートを買って下さい。

 なお、お勧めの「丘の上公園」の桜は、急斜面に植えられている。シートを敷いての宴会はレッドカード。酔ってなくても転がり落ちてしまう。
桜は根を踏まれるのが苦手。シートの上での落花狼藉は止めて、通路から粋に、楽しみましょうね。

    願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月の頃   (西行法師)

なるほど、ブルーシートなら、すぐ処理出来るな。

▼お詫び。写真は全て他所から手折ってきたものです。
酔って歩き回ったので、どこから頂いたのか、分からなくなりました。
申し訳ありません。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿。反省します。

ヘレン・メリルさん、3月2日東京南青山の「ブル-ノート東京」で公演。
素晴らしい個性と誠実な心が光る歌唱に、若い人の多い満場のファンは快く魅せられて、
大好評だった、とか。
名歌手は桜に通じる哀愁の美がありますね。


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2 コメント

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こんにちは (芸能ニュース)
2007-03-17 10:36:25
はじめまして^^

私の芸能サイトで
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。

紹介記事は
http://blog.livedoor.jp/idleworld/archives/53137414.html
です。

これからもよろしくお願いいたします^^
返信する
越後は雪でした (小江戸住人)
2007-03-17 23:08:40
森男さん今晩は。
当方の桜にメジロをご紹介いただきありがとうございます。
今日は、ボランティアの研修で国営越後丘陵公園へ
行ってまいりました。
雑木林グループでは、Nさん、Kさんを含めわずか
3名の参加でした。ほとんどが山野草Vのおばさまで
何とも賑やかなバスの旅でありました。
この話はいずれお会いした時にでも。
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