林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

里山荒廃

2013-04-24 | 高麗便り



新緑が美しい季節である。
どこまでも続く緑の山並みを眺めていると、汚れた肺腑が洗われる。

但しこれは、自分の近くの林床を見なければ、の話である。
新緑のあちこちがごみの山になっているのだ▼

隣山の木々が日照を遮るという理由で滅多矢鱈に伐採し、
伐り残した潅木に無茶苦茶に被せているのである。

団地を囲むこの里山は宅地を造成し販売する際に、
急傾斜地のため緑地として残したものだ。

いずれ市に上納する計画だったのだろうが、
市は管理責任が発生するうえ、税収が無くなるので引き取らない。

所有者の不動産会社は放ったらかしなので、
暇を持て余した団塊じじいたちが実力行使を始めたのである。





里山は放っておくと荒廃する。害虫や害獣の住処になる。
だから団地の住民が間伐という実力行使をすることは悪いことではない。
だが、手当たり次第に伐採し、その後の片付けを一切しないのは困ったことである。

3年前に県が行なった「景観間伐」という名の「景観・環境破壊乱伐」を、
団塊じじぃたちは見習っているようだ。
新緑が美しい季節に、足元にある「樹木の墓場」を見るのはガマンできない。
不肖森生は一ヶ月前からムキになって「墓場」を片付けている。

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県の乱伐事業の3年後はこうなっており▼「景観間伐」は嘘です。





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