布団から出て直ぐ、まだ目が覚めきっていない時に電話が鳴った。
ドッキン!!!
姉が大手術をしたばかりなので「もしや!」と思ったのだ。
しかし電話は、古くからの友だちからで、共通の友だちの展覧会へ行く日時と、それをだしにした昼食会の相談だった。
友だちじぃさんの言い分が悲しい。
こんなに早くからごめん。
思いついた時に電話しないと、忘れちゃうからね。
そうそうそのとおりだ。他人ごとではない。
この展覧会だって、知らせを受け取ったのは7月末だった。
あまり早くから行く日を決めると、忘れてしまうし、途中、何が起きるか分からない。
だから8月中旬過ぎに決めようと約束していた。それを互いに忘れていて、展覧会が始まった今、思い出したのである。
もう一人のおじぃさんへの連絡を頼まれたので、忘れないうちにと直ぐ電話した。
だが、朝早いのに電話に出ない。
ヘンだなぁ。.................でも朝早いといっても、8時だもの、普通、じじばばの朝は早いからなぁ。
それとも、この前会った時、奥方がリハビリ入院してると言ってたから「もしや!」かも。
それよりなにより、おじぃさんは森生より年上だ。.........ん? もしや!
急に心配になり、30分おきに電話したけど、ちっとも電話にデンワ。
おじぃさんちの電話に用件の録音を勧められたが、森生だって受話器の点滅信号を1日2日は気付かないことがある。
まして、もう一人のおじぃさんにおいておや。
そこでメールをしてみたけれど、今日中にパソコン開けてくれるかなぁ。
百年近く生きてると、心配が尽きないのである。
170905
忘れちゃったり メモを失くしたりした電話は 無かったことにしましょうよ
どうせ電話をかけてきた方だって 忘れているかもしれませんからね
自己中で押し通してもいいんです 末期高齢者は
地動説より天動説 で行きましょう
嫌われたって 構うもんか じじぃだもの