「グラスホッパー物語」 作曲松本俊明 作詞・歌高見のっぽ 編曲宮川彬良
まちかどの ちいさな こうえん
かたすみの くさかげに
ホラ まごたちをまえに あつめて
おじいさんのグラスホッパー
そよぐかぜに ふかれながら
コイキに おどるのさ
ときに ちょいと よろめいちゃ
まごたちに ほほえむ
いつのまにか ときはすぎ
わかきひは とおくなるよ
ホラ まごたちをまえに あつめて
おじいさんのグラスホッパー
孫達諸君! 今日は話がある。
我がグラスホッパー家は、大体、
この公園で 生まれ 育つ。
実に 申し分のない 世界だ。
「ここから外に 出ちゃ いけません!!」
代々の言い伝えも よく分かる。
外に 出ちゃ いけません!
.....どうやら 外には
別の世界が あるらしい.....
......どんな 世界なんだろう???..............
私は 分かった。
何故行っちゃ いけないのか
何か 怖いことでも あるのか
「僕は こんなに若くて、強いんだもの」
飛ぶ時は、今!
とべとべ はねを ひろげ
おおぞらの むこうへ
おそれる ことは ない
まだ みぬせかいへ
若い時は 二度と 来ない
そして あっというまに トシをとる
ホラ まごたちよ きいて おくれ
おじいさんの はなしを
わたしは とんだ、とんだ、とんだ!
飛んで行った先は 人間たちの世界
見るもの全て珍しく こいつはなんとも楽しいな.....
そうはいかなかった。
裏通りの屋台の車に轢かれそうになるし、
表通りじゃ人間どもの靴!靴!靴!。
「うひゃぁー!」
私は通りがかった女の子の肩の上にしがみついていた。
そして、そのまんま地下鉄の中に運びこまれていたのさ。
気が付いたらどこかのおじさんが私を 座席に座らせてくれた。
周りの人間達は にこにこしていたよ。
だが私は それどころではなかった。
地下鉄はゴウゴウゴウと どこへ連れていくのか?
と、その時、声がしたのさ。
「あら、こんなところにバッタさん。迷子になったのね。
いいわ、私が公園にかえしてあげる」
おもいだす あのひ、 あのときのこと
ココロに のこるよ やさしいひとが
気が付けば 溢れる光と、穏やかな風
でも 外の世界は、広かったぁ......
え? またいきたいかって?
もう 行かないよ。
いや 行けないよ。
ホラ トシだしな。
それに この公園に
戻れなくなったら......
だがな 君たちは 別だ!
とべとべ はねを ひろげ
おおぞらの むこうへ
おそれる ことは ない
まだ みぬせかいへ
いつのまにか ときはすぎ
わかきひは とおくなるよ
ホラ まごたちよ とんでおくれ
おじいさんの ねがいさ
まちかどの ちいさな こうえん
かたすみの くさかげに
ホラ まごたちをまえに あつめて
おじいさんのグラスホッパー
おじいさんのグラスホッパー ウフフフ、そうだなぁ......
君達から あの人間達に
礼を言って貰うのも 悪くはないな
旋律は物悲しい。のっぽさんの歌声は艶やかで明朗。
映像はくすんで欧州調。のっぽさんバッタは草臥れた扮装で元気に踊る。
歌詞は、もののあわれ。何か自分のことみたい。
大人の世界で大ヒットしたのは、当然ですね。
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