林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

飛行機と風

2009-03-25 | 重箱の隅

  

ムキムキ男女が紙面一杯に活躍しているフェデックスの貨物機が、着陸時に横転炎上し、二人の搭乗員が亡くなった。.....合掌。

有力な原因は「ウィンドシア」という名の向い風が貨物機をひっくり返したらしい。
ウィンドシアとは始めて聞いた。乱気流でも横風でも突風でも猛烈下降気流のダウン(マイクロ?)バーストでもないらしい。当然竜巻でもない新しい風のようだ。

ウィンドシアとは追い風でなく、強くなったり止んだりする向い風のことらしいが、絵を見ると(▼)乱気流かダウンバーストではないのだろうか。

航空業界だけではなく、矢鱈にカタカナ語が多い。
「ダッチロール」はアヒルの尻のように尾翼部分が左右に揺れ、墜落した日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故。
今度の事故は「ポーポイズ」といい、イルカのように機体が上下し、操縦不能になり地面に激突する事故。

アチラでは飛行機の深刻重大異常な動きを、のんびりしたアヒルやイルカの動きになぞらえ、分り易くて宜しい。

またアチラはでは、昔からあるコトバを上手く使いまわしているようだ。
次から次へと、アチラ言葉をそのままカタカナに置き換えて、訳が分らなくしているニッポンとは大違いのようだ。

ウィンドシアという風は、ご先祖は気付かなかったので、日本語には無い風だろう。
けれども、似たような風を日本語から探してくるか、アチラのように他の分り易いものに例えることをして欲しい。ったく知恵が無い。

気象庁は「宵のうち」という美しい日本語を気象用語から抹殺した。
いずれ竜巻やつむじ風どころか「風」までも無くなるだろう。

 

▼知ったかぶり(受け売り)
ウィンドシア(Windshear)=乱気流の一種。風速や風向に急激な差が起きる状態をいう。
シアとは「ずれ」といった意味。
善戦の境目や上空のジェット気流周囲で発生しやすい。

写真と図版は朝日新聞記事から。
宵の語感」もどうぞ。



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