林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

ハヤシライス

2007-03-14 | 風に吹かれて

  改装前を回想。

 日本橋丸善。改築新装開店したばかり。「丸善東急ビル」になった。以前は確か7階建てだったが、11階になった。
店は地下1階から3階まで。面積は以前とあまり変わらないのではないか。
地下にあった紳士服・用品を廃止して、文具を広げたようだ。銀座の伊東屋には敵わないが、万年筆などは、堂々の品揃えであり、愛好家には堪えられないだろう。

  鈍感、単純な装丁。

 入り口には、例の「鈍感力」が山積み。「林住期」はどこへ行った?
入店客が多い所為か、通路が狭く、暗く、池袋の「ジュンク堂」の方が明るくのびのびとして、好きです。ジュンク堂のように、椅子や机で、座り読みが出来ないし。
東京駅丸の内口の旧国鉄本社跡地の「オアゾ」に出店した丸善本店よりはマシですが....。

  丸谷才一先生編。

 欲しかった講談社文藝文庫の芥川比呂士著「ハムレット役者」は無く、北杜夫の「ドクトルマンボウ回想記」は見つからず、「鈍感力」ばかり目立って、如何なものか。
書評欄やTVで話題になった本は目立つ場所に置いて下さい。
「ジャパン・クラフト」は解散してしまい、復活しないのも残念だ。
 スラックスの上にシャツをはだけている若い男子店員がいたが、個性の尊重し過ぎである。
全体に女性店員と高齢の男性店員は、流石丸善だが、若い男が頼りない。

  北先生の若い頃。

 新装開店なので、役場みたいだった店の全てが綺麗になった。しかし、3階ギャラリー以外は、わざわざ出かける店ではなくなった。京橋の「INAXブックギャラリー」の方がワクワクする。専門書専門の紳士淑女が見れば、別の感想があるかもしれない。
まあ、高島屋とセットで行くなら、悪くはないが......。

 否、違う!
丸善には元祖ハヤシライスがある。文献学的に正しく表記すれば「早矢仕ライス」。
創業者の早矢仕有的さんが発明し命名した。
味は変らず、絶品で、1000円。季節の野菜や海鮮を乗せると1200円。安い。
以前の店は屋上のゴルフ練習場の奥の狭くて牧歌的な店だった。
改装後は3階に移り、豪華に変身。食器も給仕のお嬢さんの制服も格上げした。
昔の店が懐かしいが、仕方が無い。
後は、店の維持費のために、レトルト食品化しないように願うばかりである。

新しい日本橋丸善。


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