林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

美術部創設百年

2007-03-14 | 風に吹かれて

 

 1909年(明治42年)の「現代名家百幅畫會」から始まった高島屋美術部は、来年に創設百年を迎えます、そうだ。
高島屋はその伝統を継承し、更なる飛翔の百年に向けて、新たな現代の芸術へ視野を広げながら、3月から3年間にわたり、「美術部創設百年」を記念した企画展の数々を企画してまいります、そうだ。
どうぞご期待ください、ハイ分かりました。

絵が好きになったのは、50年も前に、高島屋で開催した「金山平三回顧展」に出会ったからである。今では忘れられているようだが、金山平蔵画伯の作品は御物になっているものも多く、それはそれは素晴らしいものであった。
へいぞうと言えば、西陣織の竜村平蔵の織物展も圧倒的だった。
どうも、昭和12年以前に生まれた人々は大変な人物が多いあるな。

6階美術画廊。日本画家・菅原健彦氏の「paradise NZ 楽園-雨の森 ニュージーランド紀行」という長い名前の個展。
英語の入った展覧会名、作品の名前も全部英語というヤな感じだったが、作品はどうしてどうして、大変な力作である。
 日本画家が描いた抽象画である。六曲一双の屏風大の大画面に筆が躍動して、大変な迫力である。千住先生の滝よりも荒いエアブラシを上手く使っている。
余白を生かし、色は淡い。顔料が飛び散っているのに、叙情的。
千住博先生の花が届いていたので、きっとお仲間の、将来有望の画家だと思う。
 氏は昭和37年生まれ。森男が就職して2年後に生まれた。昭和13年以降の人にも優秀な人がいたんでした。

隣に現代美術中心の画廊が新設された。「美術画廊X」である。ここでの写真展も良かった。
今後、仏師・藪内先生の「笑う門には福来る 藪内佐斗司展」、8階では「没後50年 河合玉堂展」がある。大いに期待したい。
「もうひとつの 佐藤忠良展」は終わっていて、残念。

銀座の「和光」に匹敵するショウウインドウは、勅使河原茜さんが制作。生け花にしては巨大な飾りもの。「インスタレーション」というらしい。
入り口ホールには、青い孟宗竹を天井まで達する高さに組上げて、なにやら処刑場の雰囲気。草月流の悪い癖で、ケレン味たっぷり。怖い。
お母様の霞さまは和服の素敵な女性だった。歩く牡丹だった。いい「にほひ」がした。若かった森男はお傍に近寄る度に、溜息だった。
茜さまはどんな女性だろうか? 
「Ikebana Through My Eyes」なのである。「Sogetsu 80th Anniversary」なのである。
膝の擦り切れたGパンなんぞを履いておられるのでは?......
もう、時間は無いし、ホワイトデイの無理チョコを買わなければならない。最終日で浮き足立っているのに、入場料1000円払わなければならない。
それで、茜さまは pass 。....またね。

高島屋はオトナの百貨店である。埼玉県池袋駅の東口の西部方面とは大違いである。ありったけのブランドをただ並べただけの百貨店ではない。
クラブオンカードセゾンはここで使おう。品川駅の「エキュート」も pass だ。

 地下1階の食品売り場は混んでいた。ここで、カードを使って大散財させられた。

風に吹かれて、長いセンチメンタル・ジャーニーになってしまった。
無理チョコは本命チョコが届く前の、今夜の内に届けよう。
明日からは、地下足袋はいて偽庭師。お粥啜ってみジミな生活だあ。

    帰去來兮 田園将蕪胡瓜不帰 既自以心為形役 .......

格調高い日本橋高島屋 

明治屋・東京三菱UFJ信託銀行・高島屋の写真は「IndeX to Anthologies」から使わせて頂きました。
高島屋に負けない素晴らしく良く出来たHPです。

この記事、実は昨日投稿するつもりが、間に合わず、今日14日になってしまいました。
画像と記事内容と投稿日のズレ、お気づきと思います。

ところで、今日14日は、肌を刺す烈風が吹きまくり、庭仕事どころじゃない。
でも、姫たちに「」とニッコリされて、凄く幸せだった。


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