CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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SATISFACTIONで博士は満足、THE ROLLING STONES

2015年07月17日 | ROLLING STONES関連
博士:ジャジャーン、ジャジャジャジャジャジャジャ、ジャジャーン、ジャジャジャジャジャジャジャ♪
I CAN’T GET NO, I CAN’T GET NO ~♪♪

助手:博士、歌など口ずさんでご機嫌ですね。一体どうしたんですか? 

博士:よくぞ聞いてくれた。実はストーンズの20000枚限定の50周年記念のシングル買ったのじゃよ。シリアル・ナンバー入りじゃ。

助手:ああ、あのSATISFACTIONですね。だけど、手持ちのレコードやCDに同じ音源いっぱいあるじゃないですか?

博士:イヤー、初めは買うつもりは全くなかったのじゃが、その広告をよく見てみると、12インチシングルとなっておった。

助手:そういえば、ビートルズにもそんなのがありましたね~
LPサイズのレコードの外周に、短いシングルの曲がちょこっとカットされ、ほとんどの部分がのっぺりとしたなんとなく間抜けな感じがしますね。

80年代に出た、20周年記念の12インチシングル

博士:何を言うか! レコードの外周部の線速度は内周部より速い。すなわちレコード針による外周部分でトレースされる溝の距離が長くなるため、その部分の音源のデータは、内周部比べて余裕を持って刻まれることから、再生がよりスムーズに行われ、その結果音質がよくなるのじゃ。

言い換えれば、レコードの外周部といえば、トロの部分なのじゃ。そしてシングルと同じ45回転の速度で12インチ盤を回転させるのでさらに良い音質が期待出来るのじゃよ。

助手:じゃ早速、その12インチ45回転盤の威力とやらを体験してみましょうよ。

博士:待ちなさい! せっかくシュリンク・ラッピングで密封されているので、当分の間、未開封のままジャケを鑑賞しようではないか。ワシはこのジャケットを見ているだけで、ご飯2杯いける。

助手:ガクッ

博士:それよりもワシの研究では、この歌の肝は最初の4行の歌詞に集約されていて、残りのパートは、語呂合わせのお飾りじゃと思う。

I CAN’T GET NO SATISFACTIONは、NOが二つ使われているが、否定を強調した口語文体で、そして“なぜなら”というCAUSE(BECAUSEの短縮形)を使っていることから、簡単に意訳してみると、

 “決して満足しちゃいねーよ
 決して満足しちゃいねーよ
 なぜって、何度も何度も成功するまでやってみる質だから
 決して、決して満足しちゃいねーよ”

と解釈出来るのじゃ。

すなわち、1964年のデビュー・アルバムを出し、その後英国で1枚、アメリカで2枚のアルバム、そして数々のシングルを出してきて、翌年にはかなりの地位を築き上げた。

しかしまだ彼らのとっては、道半ばと言うことで “俺たちの実力はこんなもんじゃない” とでも言いたかったのじゃないかと思うのだが。

そして1965年に出されたこのシングルで英米両方で1位を獲得したのじゃ。なんともストーンズらしく強気で、そしてそれを大ヒットさせてしまうところがすごいじゃないか。

助手:なるほど、有言実行ですね。ところで博士、お金がないのに、これよく買う事が出来ましたね?

博士:おー、それについては問題が全くなかったのじゃ。何しろ、君が密かに貯めていた通販のポイントそっくり使わせていただいたのじゃ。

助手:ガクッ

Satisfaction-Rolling Stones