葉桜の季節、
さくらの花びらが私の町に舞ってからはや一ヶ月が過ぎようとしている、
花の面影は既になく、花に代わって一葉が大きくなって広がり、陽射しを遮るまでに成長して空を蔽うようになっている。
さくらはどの辺りまで北上したかな、そんな想いが巡る4月の終わり、私の記憶では桜は青森辺りだろうか・・・その先、海を渡れば北の大地北海道である。
北の大地は蝦夷ヒガンを主体に咲くのが連休の頃、長い冬に閉ざされた北の大地にもようやくさくらの季節が訪れる、この澄んだ北の空を覆う鮮やかなさくら、出来るならもう一度見てみたい、我町の葉桜を見ながら想いは北へはせている。
葉さくら
もう私には春を告げる花の面影はない
そうさくらが告げている
いま
花に代わった一葉が空を隠すように広がって
木陰を創るさくらの並木
今ではこの下で集うものはなく
戯れの後が残る
花の残像は木の葉にとって代わり
咲くように広がって
深みを増すさくら
再び素敵・・・そう言って群がるものはなく
時折風が木の葉をゆらし
素知らぬ顔で通り過ぎていく
花・・・今頃どこで咲いているかな
そう想いながら木の葉のざわめきに耳を澄まし
花の面影を追う
新緑の薫りが花に代わり今の私を癒す。
私の住んで居る所に植えられている樹木で芽吹きが一番遅いのがこのナンキンハゼ、他の樹木が新緑色になっているのにこいつはようやく新芽を出したばかり、樹木によってもこう違うとみて眺めるのも楽しい4月の終わり。
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