
再会、そんな感じの久しぶりの激しい雨だった。
過去に愛しあった人に久しぶりにあって想いが燃え上がったときのような、
激しく感情が高ぶる雨だった。
周りを気にしないで、互いの想いが激しくぶつかり合ってほとばしる、
そんな汗と匂い、想い出を彷彿させる憎い雨。
閉じられたページを一枚・・捲り「あの頃は・・・」
忘れた頃に訪れるそんな情景を思い出させる久しぶりの雨。
人はいつ果てるまでこの思いと感情をぶつけることが出来るだろうか、
そう感じた卯月の雨。
もう誰も私を見ない

散り
・・・
花の終焉
いま第一楽章の曲が終わる
アンコールのない音楽会が終わる
分かっているけれど訪れると哀しい
終わり
・・・
もう誰も私に見向きもしない
私を訪ねて
遊ぶ人も戯れる人も
もういまは誰もいない
夏が過ぎ去った砂浜
風が
小波となって打ち寄せるだけ
ざわわ・・
ざわわ・・
さら・・
風が空洞の私の体のなかを通り抜けて行く
寂しいな・・・
切ないな・・・
もう誰も遊ばない桜並木
いまはもう誰も訪れない
時折
・・・
初夏の風だけが訪れる。

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