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もう終わりか・・・
山茶花が散り始めている。
この冬に花を添えるさざんかの一輪。
少し影がさしているこの臙脂が、あの人の唇に塗られた紅い口紅を想いださせる。
この刺すような寒さのなかでのこの色は魅力的、
寒さを手玉に取るように咲いていた花群が、そろそろ冬の花占い始める。
一枚・・
取っては涙を流し、地を染めている。
不思議とこの色、鮮やかさに欠けるけどよく目立つ、
忘れよう・・・
そう思って忘れられないあの人の存在のように。
さざんか
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花
少ない
冬・・・
木枯らしの悪戯した森に
秋の面影すでになく
朽葉がページを消している
何もない
そう思った町でみつけた一輪の山茶花
少し鮮やかさに欠ける臙脂
小指で塗られた紅いrouge
素敵な大人だね
冬が来るたびに忘れられない
臙脂の山茶花
地味で色気がなく
華やかさに欠けるから
いつも冬を着飾るシクラメンに
一冬の恋を奪われ
哀しそう
寒い
・・・
涙が一片
悲しそうに落ちる。
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