芙蓉
葵科の花でこの初秋から秋の終わりごろまで咲く芙蓉、古から美しい人の例えに用いられている花で、美しく淑やかな顔立ちのことを芙蓉顔と言う。
今どきそんな風流な例えで女性をみる人は恐らくいないだろうし、また芙蓉は秋のなかで咲く数少ない花のひとつであるが、秋の花は紅葉に奪われてみる人が少ない。
その芙蓉が残暑のなかで咲いているがこの暑さで立ち止まり目を向ける人は少ない。
芙蓉
いま
残暑のなかで咲く
濁りのない淡いピンクの芙蓉
流れる汗で瞳は暈され
瞳のなかで霞みながらおぼろげにゆれる
芙蓉の大輪
その麗しい花色こそ
愛しき人の唇に塗られたrouge
その美に魅せられ思う
夏の一夜の恋慕情。
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