

花が満開になった時。
あのメジロが桜の花を摘んでは「ポイ・・」捨てている。
あれ?早いな・・・散り、そう思って散った花を見ると、花の原形が留まっている。
今年の桜、啄ばみが多いな・・・
そう思いながら、いつも歩いた桜の花の下、
花のなかに混じる数枚の花びら、そろそろ桜の舞が始まるな。
見上げる花の中に混じる、花びらの落ちた雌蕊、ああ・・別れの季節。
花の短い命の儚さ、愛する人との別れに似ている、
散り・・・悲しい別れ。
花びらが舞いのなかで「さようならを告げている」。
(落下)
花が散る
悲惨であり優雅な舞い
桜の散り始め
その胸中誰が知る
儚い
短い桜の命
誰が拾うでなく
誰が哀しむでなく
いま
静かに
見守られように
花びらが舞う
悲しい
一輪の花が春鳥に啄ばまれた時
散り始めに向かって
カウントダウンの時が刻まれていく
別れ
刹那の別れ
落下
雨のなかで
風のなかで
さようならが始まる。
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