消された夏空

風の通り道に出るといつもと違う
強い風が吹いている

夏空が壊れ始めているかな・・・
風に爽やかさはなく温い・・・

強い風と壊れていく夏空、空は天候の急変を告げている。
風が治まり、この灰色が全体を覆うようになると雨水が空からこぼれてくる、
今日の雨は天使の涙か、それとも蝉のように泣きじゃくる激しい雨か、
拡がり始めた雲間に、その一粒を追う。

私の差し出す掌に一雨の心を感じるのは何時ごろかな・・・
そう思いながら空をみる、
暗い、久しぶりに青が消されている。
変化

いろんなもの達がみせる変化
特にこの自然が見せる変化には
人は戸惑い
迷い
不安を覚え
表情を曇らせる

それは人に対しての予告
告知
警告
脅し
人は都合よく解釈し
あしらい
無視する

自然との対話を忘れ
謙虚に向き合おうとしない人
いつも気づくのが遅い
後の祭り。