初冬にしては暖かい雨かな

リズム、
眠れない夜だった、
夕方から降り始めた雨が夜通し降っている、このすすり泣く雨音を聞いていると眠くなりそうなのに一向に睡魔が訪れない。
悪魔が耳元で囁くように「おい起きろ」話しかけてくる、
「いったいなんなの・・・」私の眠気を奪う理由は、答え・・・ない、
私の耳元で雨音が時折激しくなったり伏せったりしている、

秒針だけが苛々を誘っている。

雨

立冬の雨
氷雨かな・・・
そう思ったけれど暖かい

もうこの時期の雨は寒々として暗く冷たく
冬か・・・
そう思わせるのにその思いがない
暖かい春先を匂わせる雨
止む気配は微塵もなく

時には感情を高ぶらせ
時には泣く様に
肩を震わせるように
ブル・・
シク・・
泣いている初冬の雨

その降りかたは
いまの私の心を表現するかのように
激しく高ぶっている
眠れない夜になりそう
・・・