
花冷えが去って花の季節。
少し花曇の街のなかを、毎年訪れる桜公園までウォーク。
街の空間に植えられた桜の間に、数本の木瓜が花を咲かせている。
バラ科のこの花、
いつも桜に先を越され日陰の花。
赤とピンク、花は小さいけど「綺麗なのに・・・」
そう思わない?
私はこの花が好きでいつも見つめる。
好きなあの人を見つめるように。
(木瓜)
紅い木瓜の花
バラ科
お世辞にもバラの面影はない
似ているのは
鋭い棘と微かな香り
花言葉は先駆け
裂けた林檎
そう言えば林檎の花に似ている
いつも桜に先を越され
華やかさも
鮮やかさも
桜に奪われる
綺麗に咲いているのに
春は
桜・・桜・・
木瓜は隅に追いやれて
ふて腐れている
その証に
花に触れた私の指を
鋭い棘で刺し
滲む一滴は木瓜の悲しみ。
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