
賑わった夏祭りの余韻を一気に冷まさすこの灰色の空、この空いつまで私の心を嫌な思いにさせるのだろう。
あの藍の海と焼けた砂浜、青空に浮かぶ入道雲、時折触れる温い風、
未だに見えて来ない、訪れない。
蝉が騒ぐ日々の中で見上げる空は重く、暗く、自由を奪う灰色、
いつこの空は去ってくれるのだろう。
彩り

盛夏を彩る色彩が未だに深い海の底に沈んでいる
空に広がる水溜り
波紋さえ生まれない静かな溜め池
夏の個性集団がさまざまな思惑を絡ませて
彩を静めている
いま空に一滴を落としても
何も生まれない
なぜ
問うも答えはいつも同じ
空は哀しい灰色
野は褪せた深緑
街は湿り
灯りが眩しい
そう
怒っているのか
笑ってはくれないのか
機嫌も治してくれないのか
仕方ない
・・・
去るのを待つしかないか
窓辺に座り熱いコーヒー口に運びながら
カップの中に浮かぶ彩
待ってみよう
もう待つのは慣れたから
・・・
今日も明日も。

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