四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

想い出の一コマ

2013-02-08 | Weblog
雪のない町に住んで思うあの頃の想いで

この暗さ、重たい空停滞、流れも止まって&時雨模様一枚のモノクロフイルム夜明け、久しぶりに空から雲が消えて、太陽の陽射しが東から眩しく輝いて、熱い投げキッスを送ってくる。...

雪のない町に住んで思うあの頃、
雪が降る前の前菜と言う寒さ、めまぐるしく変わる空の表情、そして降雪、温暖化で少なくなったとはいえ、降りだすとみるみる内に積もる雪、降り積もる早さを初めて知ったのが生まれて物心ついたその時。
春の雪解け、あの純白の面影はすでに失せ、泥色に染まったぐしゃぐしゃの雪、
車が通るたびに飛び跳ねるぐしゃぐしゃの雪、無くなった後の土埃、いまとなっては味わえないあの頃の想い出。

雪、この中で生まれ、育ち、遊び、過ごした私には雪のない生活がうれしい反面、
あの季節への移行がないのが寂しく、今頃になって無性に懐かしい一コマ。
雪在る一コマ

私の中に存在した雪の在る一コマ
いまその存在が数年の時を経て消えて行く
・・・
いまそのことを想うと無性に寂しい

あの頃無邪気になって
雪に埋もれた山野を駆け巡り
雪とたわむれた日々
それは再び訪れることのない
過ぎた日々失った過去
今では消すことの出来ない私の想い出
生きた証の一コマ

再びあの頃に帰ることはなく
想いでは閉じられ
燻る種火は燃え上がることなく
我劣化と共に消滅へと向かう。

冬は雪が積もる生活をしながら過ごし、母の没落と共に家路に帰ることなく廃墟となった我が家、いまは誰も住まなくなり更地に帰したいま、想いだけが住み慣れた地に帰りたいと願っている。
再び住む夢も同居人の反対にあって頓挫し、想いだけが細々と種火となって燻る。
一人で、そんな夢も現実の壁に阻まれ露となってこの町に埋もれるいま、これが現実、これが事実、そう言って思い知るこの町の在宅の長さか。
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