

太陽は東の地平で迷っている。
遅い夜明け。
深みの灰色の雲を退かす風も温もりもない朝、いまだ人が歩き始めない街に私は立っている。
新しい年が明けて今日は6日、
早いな・・・そう思うのは私だけだろうか?
寒くて、冷たいかな、そう思って素足で外に出たけれど、
意外と素足に触れる冷気が心地よい。
暖かい・・・そう思うなかで見つけた深紅の山茶花、
花が冬と冷めた私の心を温めてくれる。
嬉しい、そう思う山茶花との出会い。
深紅の山茶花
見向きもされず
日向のなかで咲いている深紅の山茶花
・・・
寒いから
凍てつくから
セピアのなかでは素敵なのに
なぜ
春の桜のように人は集わない
哀れ
寂しい
冬の山茶花
名残を惜しむかのように
冷たい土に一片の涙を落としている
花の終焉
別れ
そんなに辛いか
悲しいか
それともこの世への未練か
色香踏み止まる花びらに
花の命をみて
生きる
恋する
花の性を知り
人の弱さを改めて知る
浮かぶ深紅
Rougeの赤
花の生き様にみる花の執着心
生と執念
冬の恋
私も山茶花のように
朽ちるまで求め続けたい。

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