この暗さが余計人の温もりを求めさせる
朝から雨が上がるのは昼前後、そう言っているが先行きは暗い雨、今日はまたトーンの低い灰色の雨空になっている。窓からまだ暗い外に目を向け、耳を澄ますと雨音が激しく聞こえ、その...
雨の降る前の一コマ
この暗さが余計人の温もりを求めさせる
不思議なもので夏の梅雨空から受ける暗さと冬の雨空から受ける暗さとはかなり違うことを思い知らされる。
この相違はどこから、そう考えると昼間の短さ、寒さ、太陽の傾きから来るのかな、そんなことを考えながら前線の通過しない空を眺める。
陽射しがないと急激に落ち込む寒さ、奪われるぬくもり、こんな暗い、寒い日は、
なぜか明るい燈火と人肌の温もりが堪らなく恋しくなって家路へ、愛する人への元へと急がせる背景がこの暗さの中に宿る。
寒い冬に思う抱きしめたくなる人肌、欲望は哀しい人の性か、それとも冬のせいか、この暗さ、寒さの中で思う温もりへの想い。
一コマ
薄明るい部屋のなかから
暗い空と風で揺れる木の葉を眺めながら
カップに熱いお湯を注ぎ珈琲を淹れる
湯気に混ざる微かな珈琲の香り
カップを手に持ち外を眺めながら
未だ降らないか
呟きながら泣きそうな空を見る
この感じかなり寒そう・・・
そう思いながら熱い珈琲に口をつけ
一口ゴクリ
ああ・・・美味しい
心地よいほろ苦さと温かさが流れ落ちて行く
泣きそうな空に熱い珈琲の味わい
一杯の珈琲で眺める冬の一コマ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます