四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

抹消された一頭の熊

2009-09-20 | Weblog
熊。
可愛そうな最期である、でもこれは日本では当然な行為である。
3000メートルの稜線にサンダルを履いて歩ける施設と道路を、彼らの住処を破壊して作り、熊の生活圏を侵し、最低限生きるための保護区さえ設けず、人間の縄張りを侵せば即殺す、それは当然の報いであり彼らが招いたことだと言う。
熊の生活環境なんてどうでもいいこと、人間界に進入して生活等を脅かせば排除、
なぜこうなったのかそんなことは考えないで、人に危害を与えた以上殺す、これが答えである。
多分、これが欧米なら麻酔銃で眠らせ保護区に運んで解き放し、彼らを自由にすると思うのだが・・・日本はそんな寛大な処置はしない。
この閉鎖的な発想、日本人特有な考えかそれとも信教自由から来る弊害なのか、それはわからないが殺されて転がる死体は無残である。

さあ今夜は熊鍋か・・・

人は

君たちは危険な害獣だと言う
なぜなら
田畑を食い荒らし人に害をなすから

たしかに
でも・・・それっておかしいじゃない
生活のためと言って
樹を伐りダムを造り
沢を埋め道路を山に延ばし
後には金になる樹を植え
最期は放置

住処を追われた彼らは何処に行けばいいのか
奥に・・逃げ込んでも
食べ物はなく
待っているのは難民生活
生きるために
家族を守るため
里に下りれば
待っているのは害獣と言う汚名と殺される運命
なぜ弱い彼らが人間の犠牲に
大切なのは彼らが暮らせる住まい
環境が大切と言いながら
自然の環境破壊を続ける人間たち

いつも人間の都合で山を追われ
やがて狼のようにこの世から絶滅される。

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