秋の藍色に誘われて。
青空の下に広がる、
私が求める大好きなクヌギの森。
綺麗とか、素敵なとかそんな森でないけれど、
この時期の森は意外な風情があって実に楽しいもの。
頭上に広がる青空を見上げながら森のなかを登って尾根にでる。
細い道の両側はクヌギの森、
その一本のクヌギの根っこに座り、
風を読みながら感じていると瞳が自然に閉じてくる。
静かなひと時が流れる・・・
そのとき静寂を打ち破るよう . . . 本文を読む
この空を見ると思う。
青空を見ながら彼は日本を旅した。
私もそれに習って旅が出来たらどんなに嬉しい事か、でも私には全てを捨て旅に出る勇気はない、多分失うのが怖いから。
それともこの青空の下ならいいけれど、これから寒くなる風雨の中で、
病に倒れ苦しみながら朽ち果てるのが怖いのかもしれない。
確かに築き上げてきたものはたいした事はないが、好きな人と別れ、家族の愛を捨て、今の生活を捨て放浪の旅に出る情 . . . 本文を読む
いつもの散策。
いつものようにカーテンを少し開け、空を見上げる、おお!晴れている。
まだ眠いな?どうしよう、ためらいが襲う。
冷え込んでいるなら、止めもう少し寝よう、そう思ういつもの散歩。
愛犬に催促されて腰を上げるけど、不在だし・・・休養日?そう思いたいけど、
「あんたは愛犬がいるから散歩している」
そう言われているみたいで起き上がって着替えて外に出る、
暖かい・・・いや温い、
風いい感じ、 . . . 本文を読む
暫く。
薄いガラスを通して冷気が沁みるように身体を寒さで目覚めさせる。
さむ!そこまではいかないけど、意外とこの冷え応えるかな?
覗き見するように恐る恐るカーテンを少し開ける。
いや・・・綺麗な青空、
朝は雲も隅に追いやられて真っ青。
いい感じだね、熱いコーヒーを口に運ぶ。
いつもの直ぐに消える松茸吸い物の香りに似ている、
なんかこう言うと、発想が貧乏くさい、
いけないね、この低俗の発想。
こ . . . 本文を読む
金木犀
あれ・・・
この香りなんの匂い、いつも散歩しながら香りを楽しみながら思っていた匂いの元。
よくみると意外と大きな樹にオレンジの小さな花がいっぱい咲いている、
そう香りの元は秋に咲く「金木犀」
私の住んでいる所の金木犀は時々子供に悪戯され、折られ、捨てられ、
暫く匂いを放って朽ち果てる。
多分樹が話せるとしたら
「おい・・止めろ、痛い!折るな」
そう叫ぶだろうな・・・
でも誰もそんなこ . . . 本文を読む