飛騨の下呂。
私は温泉が好きで年に数度旅をする。
それが山登りとスキーであったり、あるときは花とか新緑とか紅葉であったりするけど、基本的に温泉だけ行くというのは少ない。
その温泉も色付きがいい、例えば話題になった白骨とか熊の湯が好きかな・・・
無色透明の湯は余り好きではなのだが、今回はそんな湯のひとつ下呂に。
下呂は日本三名泉のひとつであり、古から湧いている歴史のあるアルカリ性単純泉である。
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16日。
風が止んだぶんかなり冷え込んでいる。
昨夜の冷え込みで、朝、出かける前に車のフロントを洗った水がもう路面を凍らせている。
寒いはずだ・・・二度目の霜が降りて、
纏っている衣の上から容赦なく刺してくる冷気に、
いつものようにブルッと震える。
何気なく見つめた土のなかに、今年、いや久しぶりに見た霜柱、
誰もそんなところ見ないし、気に留めない空間、乾いた土のスペース。
自然の営み、街ではな . . . 本文を読む
躊躇い。
いまが一番寒いときである。
私の住んでいるこの高台も位置の違いか、雪が舞い時雨れる所で寒い、
寒さに慣れた私でもそう感じる。
暖かい包みの中から出たくないな・・・
そう思う日が何日も続いている。
太陽の日の出が遅く、いつものように目を覚ましても「チラッ・・」見るだけで、
さあ、起きて身支度して布団から出よう、そう思ってもなかなか抜け出せない。
やはりホットカーペットで暖められたパオ、 . . . 本文を読む
霜
空・・・
私の好きな淡い青色、
でも太陽は東の地平にあってあくびもしていない。
「おい! 早く出ろ」
背伸びして、ああ・・そう言って背伸びして、顔をみせろ、
無反応・・・冷めた空気が広がる。
霜の降りた朝は、立っているだけで寒く、しばれる。
見えない寒さに触れる手先の痛みは、数本の針が貫くような痛みだ、
雪のない町の粉砂糖の風景。
枯草の中で萌える新芽にふりかけられた粉砂糖、
美味しそう。
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風が川のように流れる
晴れ・・・風は冷たく、
空は澄み軽く乾いている。
冷たくて刺すような風が、少しでも肌を曝せば容赦なく温もりを奪う。
そう、暴力的な風だ、
我がもの顔して街のなかを走っている。
寒いな・・・
容赦なく吹く風を浴びているとそう思ってしまう。
いつも暖められたなかに住んで生活していると、時折訪れる寒さが身に応える。
人間とはわがままで自分勝手なものである、
つくづくそう思うのが . . . 本文を読む