後、
夏台風の去った後とは違う
この爽やかさ
清涼感
雲ひとつ浮かんでいない真っ青な青空
秋台風が残す一枚のワンショット
前後左右
あらゆるものを激しく揺さぶった風も
ピタリとやんで
今日はそのゆれも見えない
台風後の翌日
今日
静かに時間だけが緩やかに流れ
時が私を蝕む
この苦痛の取れた解放感溢れる一日を
冷めたカップに並々と注ぎ
時間をかけこの一日を味わいたい。
いつも上陸する前に空 . . . 本文を読む
曼珠沙華、
暑さが微妙にゆれる9月の半ば
突然大地を裂くように茎が伸びて
鮮やかな花を咲かせ
数日で花は昇天して茎のみを残す天上の花
曼珠沙華
花の色は赤と白の放射状の舌状花
花が在る時葉は無く
葉が在る時花は無く
相思華と名がつくヒガンバナ
いつも花の後の一葉を見ることなく
ページは閉じられ
私は花しか知らない。
彼岸が近づくと時間割が決まっているようにこの時期咲くヒガンバナ、
いつもは . . . 本文を読む
孔雀草
未だはこびる激写の中で
異国花の可憐さに魅せられる昼下がり
いまこの地で風に弄ばれ
人の無関心さに嘆き
その不遇に心ゆれる孔雀草
花
寂しそう・・・
花はピンクと白
長い茎をたくさん枝分かれさせ
多数の花を咲かせる孔雀草
その素敵な花姿から
孔雀の尾の舞を連想させる。
晩夏から秋にかけて咲く孔雀草、
このキク科のピンクの優しい音色に似た花色を静かに流れるときの中でみつめていると . . . 本文を読む
赤トンボ、
今頃この自然の中で赤トンボ見て喜ぶのは田舎生まれの私みたいな世代だけかも、
いや、それも少ないだろうと思う。
以前に見た湖北から国境に向かう高島辺りでみた赤トンボの乱舞、
丁度気温の低下に伴い比良山系から下りて来た赤トンボ、晩稲の刈り入れ前のそろそろ秋の気配が深まりつつある中で遭遇した乱舞。
もうあのような風景に最近出会っていない・・・
赤トンボ 数の多さで 秋を知る
いつもの藪山、 . . . 本文を読む
素描の一枚久しぶりにか?そう思っていたのにわずかな一滴それはないだろうと思う。素描、久しぶりの一雨、久しぶりに見る雨空、この灰色から搾り出される小雨、一粒の涙となって私のさらされ...>続きを読む
素描の一枚、
ここ数日間は夏を思わせる暑さが夏と秋の端境期の砂浜に打ち寄せる漣となって寄せては引いている。
そのせいか周りの風景は夏の深緑で描かれ、雨の一日が描く墨絵のような風景に出合うことなく暑い中で . . . 本文を読む