モミジバフウ
季節は明日から立冬である。
この頃になると私の住む町の落葉樹も紅葉を創め、秋になっても表情を変えない常緑樹との対比が違和感となって目に映るのがこの頃。
町に植えられている落葉の種類も決まっていて、多種多様の落葉樹が存在する山々の紅葉には勝てないが、町には町なりの樹木があり、それらがそれぞれの個性で染まって美しい紅葉を見せ始めた私の町の紅葉。
いま、美しい紅葉を魅せるのがさくら、欅、 . . . 本文を読む
風と遊ぶ一日
風が漣となって打ち寄せるように木の葉をゆらし、積雲が薄く、小さくなって青空に散らばり、時々雲の間を縫って、時を刻むように降り注ぐ太陽の陽射し、
寒くもなく、暑くもなく丁度飲み頃の珈琲の暖かさがうれしい休日明けの一日。
窓を通して射し込む光は明るく、暖かく、陽射しと向き合うように窓の中心に座り、
太陽の光を楽しむ昼下がり、心地よい眠りが私を襲う。
風
何処からとなく吹いて来て
木の . . . 本文を読む
晩秋
この時期に降る雨は全体のトーンを下げ暗く、寂しく、彩は見せ始めた一葉の木の葉も雨に濡れこの暗さ、寂しさに色を添える。
わずかな温もりを蝕みながら咲く、秋の名残花の美の衰えをまざまざとさらけだす冷たい雨、全体の彩りのトーンが落ちるのはこの時期の冷やかな雨のせいかも知れない。
晩秋、この季節特有の趣と雰囲気、
描かれる里の山野の彩りの明と暗の一コマ・・の表情、その美が全体を覆う日も近い。
雨上 . . . 本文を読む
秋を求め、
日曜の予報は曇りから雨と聞き、この晴れを逃す手はないと思い出かけた一週間ぶりの山歩き、いつものように沢を詰め、染まり始めた落葉樹を見ながら尾根を登り、再び沢に下り、更に尾根を登っていつものランチ場所に、ここは森を切り開き少し文明開化の香りが漂う唯一の憩空間。
キャンプ場とバーベキューが出来る広場になっているので、ランチを楽しむのには丁度良いので私はいつもこの場所で食べている。
染まり始 . . . 本文を読む
温泉
私は温泉が好きなひとりである。
それもどちらかと言うと泉質に拘る一人で、豪華な設備と贅沢な料理を提供する温泉宿には興味がないと言うと嘘になるが、回数を楽しみたい私はリーズナブルな宿がいい。
私がいつも帰省した時にしているのが佐野温泉。
ここは泉質がよく、それに一人でも気軽に泊まれるのがいい。
楽しみは源泉かけ流しの温泉の湯船に身体を思い切り沈め嫌なことをクリアするとき。
私が定宿にしてい . . . 本文を読む