気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

カッコウとツツドリ、覚書き

2016年10月09日 | カッコウの仲間
昨日はカッコウの幼鳥をツツドリと間違えた記事でお騒がせしました。
今回は、判別の難しいカッコウとツツドリに関する覚書きを載せておきます。
上から4枚は、カッコウと識別した鳥の写真です。
ちょっと判別に悩みそうな画像を選んでみました。


『日本の野鳥 650』によると、
眼瞼輪は黄色で、虹彩も黄色であるため、他のカッコウ類の中でもより目が黄色く見える。
 ただし、虹彩がやや橙色みを帯びた個体もいる。…幼鳥は…虹彩は暗橙褐色。」



光彩が黄色いものはカッコウの可能性が大きいけれど、
幼鳥の中にはツツドリのように暗橙褐色の個体もいる、ということですね。
う~~~ん、紛らわしい^^;


それでも、前回にも投稿したこの幼鳥の光彩は黄色く見えます。
ソングバードさんのおかげで、間違いを訂正してカッコウと識別できました。
ソングバードさん、本当にありがとうございました。


2019年1月追記
トケン類幼鳥の後頭部の白斑については、
カッコウ以外の種でも見られる個体もいるので、この点だけを決め手にはできないと思います。
後頭部の白斑は、カッコウでは左右両側にふたつあるのが普通、と仰るプロカメラマンもいらっしゃいます。

腹部の横斑の太さと本数で見ると、
ホトトギスの横斑は、脛までで7本あることが多い。
ツツドリは9~11本、カッコウでは11~13本ほど。
(現実問題、素人目には、どこからが腹部なのか、喉や胸との境が判断できない姿勢も多々あります)

ハジロクロハラアジサシの時に学んだことですが、やはり野鳥の識別する際には、
ひとつの特徴のみに注目するのではなく、ほかの特徴も併せて判断する必要があるのでしょうね。

以上、野鳥観察ブログとして登録していることもあり、今後のためにもツツドリとカッコウについて覚書をまとめてみました。
今日も「気楽に鳥&撮り歩き」を見て頂いてありがとうございます。

撮り歩く時は気楽ですが、識別となると本当に難しくて頭を悩ませるばかりです・・・
毎回、みなさまのご助言をお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。

コメント (2)
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ツツドリではなくカッコウ!

2016年10月09日 | カッコウの仲間
梅の木にツツドリが止まっていました。
飛んで逃げてしまうのでは・・・とドキドキしながらシャッターを切りました。

※ソングバードさんからコメント欄で「カッコウの幼鳥では?」との示唆を頂きました。
≫光の具合で変化するので分かり難いのですが、光彩が黄色に見えます…
≫本来ツツドリの虹彩は淡い橙色(オレンジがかった黄色)
≫ただ、光の具合で黄色っぽく見える時もある…
≫腹の縞模様の具合はツツドリのように見えるのですが、
≫カッコウの幼鳥の後頭部には白斑がある…
   ・・・以上、ソングバードさんのコメントから抜粋させて頂きました。


今朝、さっそく撮影した画像を確認してみた所、ありました。
カッコウの幼鳥の特徴である後頭部の白斑の名残。小さな白斑ですが、何枚もの写真にくっきりと写っていました。
ツツドリではなくカッコウの若鳥のようです。
  
ソングバードさんいつもありがとうございます。
埼玉からの助け舟に何度救われたことか。感謝の言葉もありません。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


タイトルと記事の一部を変更し、再投稿いたします。
ツツドリとムシクイに関しては次回の記事で改めて触れてみたいと思っています。

少しずつ近づきながら撮影しましたが、逃げも隠れもしません。


カッコウはマイペースで虫を探し続けています。
(この写真の後頭部にも白斑が写っていますね? てっきり光の加減かと思っていました(^^ゞ)


カメラを見つめ返してきます。
このカッコウは、あまり人間を怖がっていないようでした。

カッコウは、オオヨシキリ、ノビタキ、ホオジロ、モズ等の巣に托卵することが多いそうです。
東日本では、オナガへの托卵も確認されているとか。


お馴染みの野鳥たちを利用して子育てさせるカッコウ、恐るべし・・・。
育ての親となる鳥の大半は、全長がカッコウの半分くらいの小鳥です。
子どもの頃によく歌ったカッコウワルツののどかさとのギャップに、戸惑ってしまいます。


じっとカメラを見返してきます。
いま止まっているのは桜の木のようですね・


ツツドリカッコウ、なんだか不思議な目をしていますね。


この前日、別の場所で見つけたツツドリはカラスにモビングされて逃げ回るので、苦労したのにうまく撮影できませんでした。
その翌日、よく似た仲間の格好をこうして近くから楽々写すことができる・・・
つくづく野鳥の観察・撮影は運次第だなぁ、と感じます。


カッコウ(郭公) 全長約35cm
参考 ツツドリ(筒鳥)全長約33cm

さらに近くに飛んできて、大きなイモムシを捕食する場面なども撮れたので、また後日、掲載します。

コメント (10)
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