タキさんの押しつけ映画評
『DIEHARD/0DARK30』
《ダイハード》
ハイハイ~☆! アクション大サービス!てんこ盛りメガスピードォォォ~!
はぁ~~ぁぁぁ~@&#ここまで落ちるかぁ? 冒頭はええんですわ、ネタ振りも巧い、展開は想像付くものの「どないなんねん!?」と期待させる。
たちまち始まる銃撃戦とカーチェイスゥ~ぱんぱん!(張りセンで演台を叩く音) ところが、この辺からおかしくなってくる。このカーチェイス、明らかにやり過ぎ。ここまでやったら、事件に関係ないドライバーが一体何人死んだ事やら……どれだけ派手なカークラッシュでも お約束で「ドライバーは死んでまっしぇ~ん」ってえフリがあるはず(一部のSFや皆殺しアクションを除いて)なのに……本作にそんな気遣い一切無し!ええ~!!そんなムチャなぁ。
ロシアにいるからって、マクレーンは始めっから「殺す殺す」と連呼し過ぎ。冷戦時代のソ連にいてるんかい! 後はもう撃って撃って撃ちまくるぅ~ぱんぱん! これじゃまるっきり銭のかかったB級アクションじゃんかいさ。
上映時間もシリーズ最短、ダイハードも地に落ちた。アクションさえあればO.K.な方には華丸オススメ!!
《ゼロ・ダーク・サーティ》
始めっからズ~~ッと緊張しっぱなし。
キャサリン・ビグローは凄い! 脚本家の名前を見て 二度ビックリ! この男、前作「ハート・ロッカー」で自分のルポをビグローにパクられたと訴訟までしたマーク・ポールやおまへんかいな、いつの間にか手打ち済んどる。
しかし、この人の取材力たるや 物凄いでんなぁ。 さて、この映画の絶対評価は「どこまでホンマなのか?」って所と 「現政権との関係は?」の二点の分析を正解にしないといけないのですが……現時点では不明点が多すぎて解らないってのが正直な感想です。トム・クランシーは何とコメントするんでしょうぇ。 以下、解る範囲で分析しますが 間違っていたら後日訂正とさせて下さい。
さて、ビン・ラディンを追い詰めたCIAチームのトップが女性であったというのはどうやら真実らしい。 映画ではマヤ(実際のシールズ隊員がジェンと呼んでいたエージェント)と名乗っている。勿論本人にインタビュー出来た訳じゃない筈、傍証・データを元に作り上げたキャラクターですが、この難役をジェシカ・チャスティンが実にリアルに作り上げています。アカデミー主演女優賞ノミネートは異論なく納得。この人の苦闘の日々が大黒柱、こいつが揺らぐと映画の意味が雲散霧消してしまう。 冒頭に出てくる アルカイダメンバーに加えられる拷問シーンが問題になっているようですが、これが戦争のリアルってもんです。単に痛めつけるだけでなく、暴行の緩急の付け方に本物の迫力が有ります。この部分は実話なんだと感じました。その意味で 相当怖い作品です。気の弱い方、左翼、にはオススメしません。現オバマ政権との関係でいくと、アルグレイブ軍刑務所の内情がバレて批判に曝され 彼がこれを選挙に最大限利用したのはまだ覚えている人も多いと思います。
彼は戦事捕虜の保護とCIAヒューミント縮小に務め、自国兵士の保護もあって 兵士を送り込むより無人機による空爆に切り替えた……結果、誤爆が増えたのだが それは隠されている。映画の中身にもオバマに変わった為の影響と見られる混乱が描かれているが、さすがに露骨に政権批判を口にはしない。さすがのオバマもビン・ラディン確保(生死に関わらず)作戦は認めざるを得なかった。作戦実施の為に、まず、CIA長官(当然オバマ側の人間)を説得しなければならないわけだが、この長官の描き方に悪意を感じる。
今日 知り合いのアメリカ人に確認した所、この長官の描き方は正確なのだそうである。この作戦の結果は世界中が知っているように大成功だった訳で、ひとり帰国の途につくマヤの両目から涙が流れる。色々に解釈出来る涙だが これをどう受け止めるかで映画の意味も大きく変わる。
本作は 批評家からは高評価を受けながらもアカデミーからは嫌われたようで、アルゴのB・アフレックと共にビグローも監督賞からは除外された。アカデミー会員のユダヤ系高齢者白人という括りは変わらないながら政治的にリベラル(要するに左翼)勢力が優勢であるのは確かなようだ。映画は その点にある程度の配慮がされており、その為 作品の旗幟が解りにくい。宣伝コピーにあるように「使命か、執念か」なんてな狭い見方をすると見落としてしまう。なかなか、手強い作品ではあるが見応えはタップリある。自信を持ってオススメしたい。
『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』
青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説!
お申込は、最寄書店などでお取り寄せいただくか、下記の出版社に直接ご連絡いただくのが、一番早いようです。ネット通販ではプレミア価格の中古しか出回っていません。青雲に直接ご注文頂ければ下記の定価でお求めいただけます。
青雲書房直接お申し込みは、定価本体1200円+税=1260円。送料無料。
送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。
大橋むつお戯曲集『わたし 今日から魔女!?』
高校演劇に適した少人数戯曲集です。神奈川など関東の高校で人気があります。
60分劇5編入り 定価1365円(本体1300円+税)送料無料。
お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。
青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp ℡:03-6677-4351
『DIEHARD/0DARK30』
《ダイハード》
ハイハイ~☆! アクション大サービス!てんこ盛りメガスピードォォォ~!
はぁ~~ぁぁぁ~@&#ここまで落ちるかぁ? 冒頭はええんですわ、ネタ振りも巧い、展開は想像付くものの「どないなんねん!?」と期待させる。
たちまち始まる銃撃戦とカーチェイスゥ~ぱんぱん!(張りセンで演台を叩く音) ところが、この辺からおかしくなってくる。このカーチェイス、明らかにやり過ぎ。ここまでやったら、事件に関係ないドライバーが一体何人死んだ事やら……どれだけ派手なカークラッシュでも お約束で「ドライバーは死んでまっしぇ~ん」ってえフリがあるはず(一部のSFや皆殺しアクションを除いて)なのに……本作にそんな気遣い一切無し!ええ~!!そんなムチャなぁ。
ロシアにいるからって、マクレーンは始めっから「殺す殺す」と連呼し過ぎ。冷戦時代のソ連にいてるんかい! 後はもう撃って撃って撃ちまくるぅ~ぱんぱん! これじゃまるっきり銭のかかったB級アクションじゃんかいさ。
上映時間もシリーズ最短、ダイハードも地に落ちた。アクションさえあればO.K.な方には華丸オススメ!!
《ゼロ・ダーク・サーティ》
始めっからズ~~ッと緊張しっぱなし。
キャサリン・ビグローは凄い! 脚本家の名前を見て 二度ビックリ! この男、前作「ハート・ロッカー」で自分のルポをビグローにパクられたと訴訟までしたマーク・ポールやおまへんかいな、いつの間にか手打ち済んどる。
しかし、この人の取材力たるや 物凄いでんなぁ。 さて、この映画の絶対評価は「どこまでホンマなのか?」って所と 「現政権との関係は?」の二点の分析を正解にしないといけないのですが……現時点では不明点が多すぎて解らないってのが正直な感想です。トム・クランシーは何とコメントするんでしょうぇ。 以下、解る範囲で分析しますが 間違っていたら後日訂正とさせて下さい。
さて、ビン・ラディンを追い詰めたCIAチームのトップが女性であったというのはどうやら真実らしい。 映画ではマヤ(実際のシールズ隊員がジェンと呼んでいたエージェント)と名乗っている。勿論本人にインタビュー出来た訳じゃない筈、傍証・データを元に作り上げたキャラクターですが、この難役をジェシカ・チャスティンが実にリアルに作り上げています。アカデミー主演女優賞ノミネートは異論なく納得。この人の苦闘の日々が大黒柱、こいつが揺らぐと映画の意味が雲散霧消してしまう。 冒頭に出てくる アルカイダメンバーに加えられる拷問シーンが問題になっているようですが、これが戦争のリアルってもんです。単に痛めつけるだけでなく、暴行の緩急の付け方に本物の迫力が有ります。この部分は実話なんだと感じました。その意味で 相当怖い作品です。気の弱い方、左翼、にはオススメしません。現オバマ政権との関係でいくと、アルグレイブ軍刑務所の内情がバレて批判に曝され 彼がこれを選挙に最大限利用したのはまだ覚えている人も多いと思います。
彼は戦事捕虜の保護とCIAヒューミント縮小に務め、自国兵士の保護もあって 兵士を送り込むより無人機による空爆に切り替えた……結果、誤爆が増えたのだが それは隠されている。映画の中身にもオバマに変わった為の影響と見られる混乱が描かれているが、さすがに露骨に政権批判を口にはしない。さすがのオバマもビン・ラディン確保(生死に関わらず)作戦は認めざるを得なかった。作戦実施の為に、まず、CIA長官(当然オバマ側の人間)を説得しなければならないわけだが、この長官の描き方に悪意を感じる。
今日 知り合いのアメリカ人に確認した所、この長官の描き方は正確なのだそうである。この作戦の結果は世界中が知っているように大成功だった訳で、ひとり帰国の途につくマヤの両目から涙が流れる。色々に解釈出来る涙だが これをどう受け止めるかで映画の意味も大きく変わる。
本作は 批評家からは高評価を受けながらもアカデミーからは嫌われたようで、アルゴのB・アフレックと共にビグローも監督賞からは除外された。アカデミー会員のユダヤ系高齢者白人という括りは変わらないながら政治的にリベラル(要するに左翼)勢力が優勢であるのは確かなようだ。映画は その点にある程度の配慮がされており、その為 作品の旗幟が解りにくい。宣伝コピーにあるように「使命か、執念か」なんてな狭い見方をすると見落としてしまう。なかなか、手強い作品ではあるが見応えはタップリある。自信を持ってオススメしたい。
『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』
青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説!
お申込は、最寄書店などでお取り寄せいただくか、下記の出版社に直接ご連絡いただくのが、一番早いようです。ネット通販ではプレミア価格の中古しか出回っていません。青雲に直接ご注文頂ければ下記の定価でお求めいただけます。
青雲書房直接お申し込みは、定価本体1200円+税=1260円。送料無料。
送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。
大橋むつお戯曲集『わたし 今日から魔女!?』
高校演劇に適した少人数戯曲集です。神奈川など関東の高校で人気があります。
60分劇5編入り 定価1365円(本体1300円+税)送料無料。
お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。
青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp ℡:03-6677-4351