Mのイレギュラーマガジン・41
『オビツ150の首と衣装を替えてみました』
全部、同じオビツ150です。衣装やウィッグやヘッドを替えると、全く違うものになります。ボディーは改造で9センチ身長を伸ばしています。
女性には失礼なのですが、古い落語の枕に、こんなのがあります。
どんなブスな嫁でも三月見れば慣れるし、どんな美人でも三月で飽きる。
で、慣れたわけでも、飽きたわけでもないのですが、衣装に合わせて顔が替わればと思っていました。
わたしのオビツ150は、元来アナ雪のアナにしたくて、顔の造作を決めました。当然アニメ系であります。
で、ちょっとリアルな顔立ちのものにしたくなりました。
猛者(モサ)はン万円もするようなシリコン系や、ソフビでも相当値段の高い首に挿げ替えておられます。
なんとか5000円以下でできないかとボンヤリ考えていました。そして、この首に出会いました。リアル ヘッドマネキンで検索すると出てきます。その後、美容師の練習用のカットウィッグに出会い、同じ改造を施しました。上の写真の6番目と7番目がそうです。
帽子やウィッグの展示用のディスプレイヘッドです。素材は樹脂と書いてありましたので、写真の質感からオビツと同じ硬質ビニールと見当をつけました。
手数料込みで4304円でした。発注してから楽天で2900円のものを発見。まあ、こういうこともあります……無念!
届いてみると当たりで、オビツ150のヘッドと同じ硬質ビニールでした。首と頭の境目で切断しました。新旧の首を並べてみました。
違いは二つの意味で歴然です。
顔色が少し違います。両方とも元来はホワイティーですが、アナ似の方は何度もチークを中心にピンクを色鉛筆で重ね塗りしているので血色が良く、新しいリアル ヘッドマネキンの方は、アイシャドウのブルーが顔全体にウッスラとかかって、少し青白く見えます。
目と口は触らないようにして、プラモ用のシンナーで拭き取り、付いていたツケマも手持ちの耐熱性のものに付け替え、顔のメイクをやり直しました。
当たり前ですが、リアル ヘッドマネキンの方が人間の顔に近い出来です。カットウィッグは、さらにリアルです。
さて、胴との接合方法ですが、首の中は空洞なので、本体を買ったときに残しておいた梱包用の硬めのウレタンを詰め込みました。ウレタンには首の結合パーツが収まるように、おおよその勘で凹部を作っておき、補強にボール紙のパイプを本体の首のジョイントに合わせてかませると一発でおさまりました。
ドールの面白いところでヘッドが替われば、完全に別の人格になります。
新しい方は、まだシックリきませんが、芝居に例えると、新しい役者に出会ったようなものです。
イマジネーションの世界は、確実に広がりました。
右上の写真を見てください。
両方とも『アナ雪』のアナですが、様子が違いますね。
左の方がずんぐりむっくりの寸足らずです。これは、身長150センチの標準体よりも5センチ胴が短いためです。
たぶん重心とか安全性のためなのでしょうが胴を短く作ってあります。そのため身長に見合った衣装を着せると寸詰まりなだけでなく、ツーピースの場合、上着の腰の部分がヒップに干渉されてパッツンパッツンになります。
胴の長さを9センチちょっと延長したものが右です。あきからかに違うと思いませんか?
伸ばし方は、別のブログで書いていますので、参考になれば幸いです。