KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★赤ちゃんが3才までに語る“もうひとつ”のこと

2005年10月20日 | スピリチュアル セッション
               【デイゴの赤い花】

先日のこと。
知り合いが「KAORUさんのブログ、しばらく
見ていないわ。また今度遊びに行きますね!」と
言ってくれたので、すかさず、
「じゃあ最新の「お母さんを選ぶ赤ちゃん」を読んでみて!」
と、1才の母でもある彼女にオススメをした。

少しだけ概要を話したところ、
「へぇ~、赤ちゃんが3才ぐらいまでに
“自分の前世”を話すことは知っていたけれど、
“なんでお母さんを選んだのか”を話すのは初耳!」
だと驚いていた。


そして私もまた同様に、最近の若いお母さんの間でも
赤ちゃんが前世を話す、という説を知っていることに
ちょっぴり驚いた。

********************


私がまだ新米ママだった15年近く前、
「しゃべり始めた頃に、赤ちゃんに前世のことを
尋ねると答えることがある。」という話を
ラジオなのか、赤ちゃん雑誌なのか、
テレビだったか思い出せないのだが、
人から聞いたのではなく、
マスメディアからの情報で知っていた。

それは、だんだんと子どもが外界からの知識を
吸収すると忘れていってしまう、と聞いていた。
しゃべり始めが勝負なのだ、と。


前世やスピリチュアルにまったく縁のない生活を
していた当時、「へぇ、そうなんだ!
ウチの子も話すと面白いのにな。」という気持ちで
日々の育児に追われていた。

オムツを替えたり、離乳食をせっせと作ってみたり、
よちよち歩いたり、ひとことずつおしゃべりができるように
なるのを一喜一憂していた毎日。
子育てが自分の世界のすべてだった時間である。

********************

彼が3才になる少し前だったと思う。
ある日の夜、フローリングの床に
寝っ転がって一緒にテレビを見ていた。

突然、本当に唐突に「ママ、こうして!」と
私の両足を開いたかと思うと、
「ボクね、ココからこうやって
生まれてきたんだよ!」と身をかがめて、
もぞもぞっと出てくるようなポーズをした。

続けて「あのね、ボクがおなかの中にいる時ね、
ママがボンボ~ンって笑ったの。」と今度は
胎児の時らしき記憶。

あっけにとられていると、すっくと立ちあがり、
「ボクね、高校の教師だったんだよ。」と
2才児とは思えないような、大人びた表情で私の顔を見つめた。

その頃は、せいぜいスイミングで「ちぇんちぇぃ(せんせい)」
と呼んでいる人がいたぐらいで、「教師」という
初めて口にする言いまわしに、内心動揺していた。

たどたどしい赤ちゃん言葉ではなく、
断定するようなセリフ。
生まれた時から、胎児、前世と記憶が逆戻りしたのだ、と
20代半ばだった私は、その瞬間なぜか確信した。

「わぁ~、ついにウチの子もしゃべった~!」と、
大事件のように周囲に報告しまわっていたが、
「へぇ、そうなの。」と思った以上のリアクションは
得られなかったが、それでも今からひと昔以上前の出来事、
特に否定も肯定もされることがなかった。

赤ちゃん仲間として知り合って、今は仕事上でも
お付き合いのある「ケンちゃんママ」にメールで
当時の記憶を尋ねたところ、
「うん!覚えてるよ!その話聞いて
ウチも聞いてみたけどぜんぜん反応なかったのよ。」と
ついさっき返信メールが戻ってきた。

あれから現在に至る今でも、まことしやかに
「3才までに語る“前世の記憶”説」が
お母さん達をひそかにワクワクをさせていたのだと
思うと、なんだか楽しい。

単なる誰かの個人的な説やブームでは
なかったことを裏付けている気がする。



********************

そんな話を息子に話すと
「覚えてないな~。そんなこと言ったんだ。
へぇ。高校の先生だったんだ、オレ。」などと
特に感慨深くもなく、否定もせずに
自分の発言を受けとめているようである。

とかく、子どものために!!という気持ちと
我が子かわいさのあまりの、自分の感情とが
ごちゃ混ぜになり、境界線があいまいになってしまう。


…でも遠い昔、彼も大人だった時代がある、
とするならば、今回は母親として、今回の人生の先輩
として教えられることはなんだろうか?
私が母親として彼から学ぶべきことはなんだろうか?
と考えてみる。


教えることは、教えられること。
―――お花を教えていてわかったことである。

育てることは、育てられること。
―――母になって実感していることである。







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