2日間のマサチューセッツでのお仕事から帰って来て
荷物の中にピンクのお花。
どうしたの、コレ?
(仕事先でもらったの?)
ん?
(なんでそんな質問?)…一瞬の間。
摘んできたよ、なんて。
買って来たんだ、あはは。
え?
(もしかして)私に?
うんうん。とサラッとフツーにうなづいて
そのままリビングに行っておしまい。
甘くてふんわりと優しいバラの香り。
ニューヨークでは男性がよく花束を抱えて歩くのを見かけては
なんて素敵なんだろう、とその後ろ姿を振り返って
きっと大切なハニーへのプレゼントなのよね
と、渡すシーンをひそかに想像しては
うっとり微笑ましく思うことが
日常の中でよくあったりして。
特別な日も、そうでない日も。
ちょっと言葉を添えて
あるいは今日みたいに何にも言わずに。
スタイルはさまざまだけど、いずれにしても
気負わず気どらずまったくの普段づかい。
彼らにとっては‘照れくさい’とか
‘カッコつけてる’とかという発想じたいが
カケラもないのだと思う。
相手にどう思われるとかも関係なく。
ただ純粋に、そんな気持ちになったから。
かけ引きなんてあるわけもなく
それ以上でもそれ以下でもない。
そんなところが自然体で本当にイイ💖
日本でお花を教える時に
欧米では男性が女性に贈るものなんだそうですよ、
とレッスンで伝えていたけれど、
本当だったんだ、とそんな光景を見るたびいつも感激ひとしお。
ある時のこと。
別れ際に車のトランクから
無造作に花束を出して来て、
お礼の言葉をひと言。
感謝の気持ちをお花に託すなんて。
思わず嬉しすぎて瞬間的に涙が
ポロポロッとこぼれてしまった。
あれこれ頭で考える前に
気がついたらあふれだしていたのだった。
なんで泣くの?え、泣かないでよ。
だってこれスーパーで買ったヤツだよ!
とものすごく驚いていた。
ラッピングなんかしてなくても
スーパーの素っ気ない包み紙だけでも
何回もらってもやっぱり嬉しいし
特別な理由なんか、言葉なんかいらない。
こんなにも素晴らしくて素敵な文化✨
日本も欧米スタイルをマネして
もっと広がったら日本の女性たちも
さらにハッピーな気持ちになれるよな〜♪
なんて思う。