すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

リップスワインで、早々と年納め気分!

2024-11-11 | ノルウェーの福祉
y
今日は、9月に仕込んだ
リップスワインの続きです。

あの3週間後に、
次の工程を予定していたのですが、
発酵が足りてなくて、
もう少し時間を置いていました。



こんな姿に・・・。
出し切ったんだよなあ。
お疲れ様!
これを取り除いて・・・



この状態で待ったのが、
よかったかどうか?

●さあ、いよいよ瓶詰だ!

発酵が止まったのは、
ほぼ5週間目
さあ、いよいよ瓶詰です。

と、その前に もちろん、
試飲!



アルコール度を調べているところ。
あれ? アルコール度低いど。


アルコール度は低いけど
酸味と甘みのバランスがいい。
こりゃ、お酒に弱い女性好み?

さあ、瓶詰めだ!






友人の道具のお蔭で、
スムーズにできました。
やっぱり道具は、要りますなあ。

●60度になるまで温める



次は、バクテリアを殺す作業。
瓶が割れないよう
慎重に温度管理。
ゆっくり20分ほどかけて温める。
60度になったらOK。



リップス6.3㎏から
約7ℓのワインができました。

瓶を開けるのは、
新年の楽しみとして、
おこぼれワインで
カンパーイ!



つまみは、その日焼いた
サワードゥのパン。
実は、発酵しすぎた上に、
塩を入れ忘れたという…。
それを 恐る恐る出した・・・
が、意外にも、
よく合う!


手間をかけた自家製を頂くとき、
最高に美味しく感じる。
いや、実際美味しい!
なんて贅沢なんだろう。 
あーだ、こーだと
次回の改善策で盛り上げる。
来年もやる気満々です。

世の中は、大きく変わり、
来年のことを決めかねている中、
一番星のようにきらり! 

すでに年納め気分です。

皆さん、
寒くなってきたでしょうが、
機嫌よくいましょうね。


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極夜期を乗りきるコツ?

2024-11-05 | ノルウェーの生活
先日、学生さんが、
「極夜を過ごせるか心配で」
と言うのを聞きました。

私は、有難いことに
「極夜で太陽が見えないから」と
鬱になったことがないんです。

もちろん太陽大好きだし、
恋しいです。

極夜期、大丈夫だろうか?
と心配もしました。

でも、大丈夫でした。

なぜだろう? 
改めて考えてみました。

1.ビタミンD(タラの油)補給。
      これは、必須!
 



2.極夜ならではの
  光、景色を見つけて楽しむ。
 
11月1日14:33 太陽が日ごとに低くなっていく


3.外を歩く
  滑らないよう要注意。
  運動不足解消。
  

ブローデは、いつもカバンに

4.家の中のインテリアを替える
  可愛く、きらきらと。
  キャンドル忘れないでね。




  

5.人と喋る。
  光が温いカフェで会うのが
  私は好き

6.三食、そして、おやつも
  しっかり食べる。
  体を温めるためにも。

7.早く寝る。
  暗いと自ずと眠くなるのです。

8.一日の終わりにリラックス
  体操、サウナは、私には最高。

9.夢中・無心になれる
  現実逃避できるものを持つ。

  私には、ハープ。 
  10か月弾けなくて痛感。
  この時間が要るんだよなあ。





  極夜期はコンサートも豊富。
      無料で聞けるものもあるし。
  異空間が、最高の気分転換。
 
木造の教会にサーミのヨイクが響き渡る
マリヤ モルテンソン

10.笑う。 
  私の笑いツボは、
  孫との電話、孫の写真、動画、
  日本のアニメ!

これらを、私がいつも
できているわけではありませんよ。
極夜で鬱になることはなくても、
眠れない夜は、
よくあるんです、私。 

それで振り返ってみると、 
あれが足りない、
と思い当たる。 
それを気を付けると、
翌日は眠れる。 

そんな細やかな繰り返しで、
極夜期、
鬱にならずに生きています。

「自分の見直しリストを持つ」。

 そういうことでしょうか。
不眠症、極夜の鬱予防策。

眠れない日があっても
眠れる日もあれば、大丈夫!

極夜、「つらい」面も
それだけじゃない面も
うんと味わって、帰ってほしいな。
 
皆さん、機嫌よくいましょうね。
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第17回Nordic Harp Meeting より

2024-10-28 | 北欧民族音楽
先週は、
第17回Nordic Harp Meeting (NHM)に
参加してきました。
今年はスウェーデン。


Rachelの講座参加者 
Rachel撮影

これは、いつも一人旅、
私の世界、
未知なるものとの出逢いの場。

今年は、2年前に出逢った
Finland在住の
美琴さんと
コペンハーゲンで合流。
二人で行けたのは、
嬉しかったです!

今年はまた格別。
Steinさんの逝去で、
「皆さんに会いたい、
 いい場にしたい」
という想いが
暗黙で伝わってきました。

実り多くて、
何をお伝えしようか迷っていたら
一週間たってしまいました。

厳選したんですけど、まだ長文。
お許しを。

※今年のプログラムは、こちらから。

●気取らない フラットな場

私がNHMで最も好きな点は、
気取らずフラットな場であること。

例えば、
食事、休憩時を
一目見ただけでは、
誰が講師か、プロか、素人か、
全くわからない。
皆が、自由に話し行動しています。

今回はホテルまで遠く、
「車がない人は、会場で寝れます」というので、
私は、寝袋マット持参で参加
(宿泊費無料)。

プロが、隣で
ガーガーいびきかいてるという・・・

想像できます?(笑)


Anouk(オランダ)Erik(スェーデン)Andoriano(イタリア)
Rachel(スコットランド)
みんなで弾く時間。
むっちゃフレンドリーですが、
さすがに演奏の存在感はたっぷりです。

●スタッフの
 強力なチームワーク

NHMの参加費は、100EUR

(受講料、コンサート、食事含む)
その安さには、
スタッフ・友人の協力があります。

特に今年は、主催者のErikが
個人的にとてもハードな時期。

そこで、Erikだけでなく、
スタッフ、講師陣まで、
料理からコンサートの進行、準備、
できることは
誰でも、何でも手伝うという、
例年以上の「自主参加型」。

私も会場宿泊したお蔭で、
ちょっぴりだけど
手伝うことができて、
嬉しかったです。


メインスタッフに感謝を告げるErik

特に2回目参加の
Adoriano(イタリア)さん。

Erikと親しく、
自分の講座もコンサートも
強烈なインパクトで
私たちを楽しませてくれました。
その上、
他の人のコンサートの音響役、
ダンス、ダンスの演奏、
参加者が帰ってからの掃除まで、
フル活躍。
お茶目で気持ちのよい働きぶりに、
感心するばかりでした。





●「Harp」を通した広がり

「ハープ」にも多種あること、
消滅しそうな楽器を
愛し
守っている人がいること、
いつも感動します。

今回は、リラが、
ヴァイキングの時代を
物語る楽器として
印象に残りました。




異次元に感じていたアイスランドの伝統音楽も
今年は歌うことができて、
ぐっと親近感が増しました。

ハープの演奏技術を磨くだけでない
NHMの特徴です。

●Stein が残したもの

Stein の想い出の時間。
思い出深き人たちの語りと演奏、
Erik作のフィルムで、
涙と笑いに包まれました。

ノルウェーハープと
古き楽器ランゲレークの響き合い。
SteinとMarits のハーモニーは、
他に例えようがないものでした。

急遽前日にプログラム変更。
Steinを6週間前に失くした
Maritsが、
彼女を支える妹、友人と共に
参加することになったのです。

なんと、
このCD(1995発売)の
若きヒーロー6人のうち
成熟した4人の演奏でした。





ランゲレーク数台の演奏、
私は初めて聞きました。

電子音に溢れる時代、
この繊細な音色の楽器。

守るべき楽器だ、
とひしひしと実感。

今年は、
ランゲレイク誕生500年です。


ランゲレイクに 参加者も 挑戦

● 8か月ぶりハープ復活!

実は、私は手を痛めてから8か月、
ハープを弾いていませんでした。

奈未さんのレッスンも
10月から再開して頂いたものの、
まだ痛みがある。

「弾けなくてもいい」
と心駆られて参加したのです。

NHMでは、
私の弾く姿勢に
アドバイスをくださる方あり、
肩の力が抜けたプロの弾き方を
身近でまじまじ。
お陰で、帰ってきてから、
痛みなく
ハープを弾けるではないですか!

おまけに、
閉じていた蓋が開いたかのように、
したいことが浮かんできました。
久々の感覚です。

「人は独りでは、生きていけない」
「仲間がいると、自分が広がる」

あらためて、実感するNHMでした。
この場にいるって
何と恵まれてるのか。
一週間経って
ますます味わっています。

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こんなところに「日本」② 透かし芸者ヴィンテージ

2024-10-14 | 日本とノルウェー
●「日本」の印象って?

トロムソに来た頃、
「日本」と聞いて、
ノルウエー人から出てきた言葉:
かみかぜ、さむらい、すし、
すきやき、
あにめ、まんが、じぶり、
わんぴーす。。。

日本人は、
髪の毛結って漫画見てる、
とでも思ってる?
と驚いたものです。

「げいしゃ」は、
チョコレートやお米の名前に
なってたりするんですよ。

●日本発のヴィンテージ

先日、EDELで仕事の日。
ある男性(
見るだけ買わず喋って帰るが常)が、
人形を手に私に言う。
「これは、ペルシャ、
『げいしゃ』じゃないよ」。
(あんた、だ洒落言ってんの?)

「あはは。
 芸者知ってるんですか!?」
「もちろん!」
「じゃあ、
 これに気がついてます~?」
と、あるティーカップの
底を見せる。



「???」
「これ、芸者ですよ」
「おーーー!」

と、ここから、
得意気に話す私。



「これは、日本製。
『九谷』という有名な焼き物で
1960~70年代に作られた
海外輸出用です。
ヨーロッパで九谷を受け入れてもらうため、
高品質、高技術で、
日本らしく作られました。
絵は全部手描きです」。

「素晴らしい!
 もっとよく見せて」



「これは富士山。
日本で最も高く、美しく、
日本を象徴する山。
『ふじさん』と呼んで下さい」。

「なんて美しいんだ!
 おれ、いつか、
 このセット買いたい!」

「ありがとうございます」。

実は、この日
ちょうど調べたところだったんです!(えへっ。うれし)。

もう少し付け加えると、
当時、「貿易用絵描き職人」
という人たちがいたのだそうです。

●私の手元にも届いていた!

そう言えば・・・

「Harukoが持っていた方がいいわ」と
友人がくれた物があったんだった!







こちらも九谷、透かし芸者入り。
手描きもあれば、
プリントもあります。

当時は、
「海外向けだな、
日本人好みじゃない」
なんて軽く見ていたのです。

しかし!

九谷の職人の努力があり、
時を経て、
トロムソまで渡り、
日本人の私の手に届いたのかあ。

いきなり、
敬意と愛着の気持ちが
湧いてくるではないですか。

今度、このティーカップで、
彼女とお茶をしましょう。

当時は調べる気力もなかったの、
ごめんね。
今さらながら、
ありがとうって。

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こんなところに「日本」その① 来春いいことありそう

2024-10-07 | 日本とノルウェー
●また、今年もやっちまった…

10月に入りましたねえ。
我が家の外の気温は6度。
風が強くて、冷たい雨。
先週は嵐でした。

その前に
何とか間に合ったのが、
チューリップの球根を植えること。

「来年こそ、
もっと温かいうちに!」
いつも思うですが、
毎年忘れちゃうんです。

●松の木の下も、悪くない?

うちの庭、
日当たりがいい場所は
芝生が陣取ってる。
だけど、花を植えたい。
どこに植える?
松の木の下?

でも、
栄養は松に取られるだろうし、
雨に濡れにくいし、
松の根がぎっしりだし、
平らじゃないし、
日陰だし。
花によい環境とは思えない。

それでも
半日蔭でも大丈夫な花を選び、
ダメもとで植えてきました。

ところが、数年たって、
株は大きくなり、
花で賑わってきたんですよね。
意外ー。

ふと今年気づいたんです。

松の下だと
雪の重みが少ないかも。

もう一つ、
松の落ち葉が
雑草の繁殖を邪魔してるかも。

さらに、もう一つ。
ひょっとしたら、この落ち葉、
保温作用もあるんじゃない?

なーんだ、悪くないじゃん。

そこで、松の葉を集めて、
土を覆ってみました。
ただの気休めかもしれないけど。





●きっと来春、いいことある

チューリップの球根は、
すでに人気筋は売り切れ。
とりあえずパッパッと買いました。
よく見ると、その中の一つは
「AKEBONO」。





あけぼの?

調べてみると、
富山生まれですって!

ひゃっほー!

松の恩恵も受けているし、
こりゃ、来春、
いいことがありそうだ。





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初めての「リップスワイン作り」

2024-09-24 | ノルウェーの生活
先日の
「リップスで会いましょう」では
「雨が降っては止み、
 またすぐ降る」
の繰り返し。

それで、皆さん、
ちょっとリップス摘んだだけで、
おしゃべりの方に夢中でした。

というわけで、庭には
リップスがまだまだある。



そこで、
ワイン・ビール作りが趣味の
二人(日本人とノルウェー人)と、
リップスワインをつくることに。

初めての試みです!

道具は、全て彼らの自前。
私たちは、ワクワクするだけ。

1. リップス摘み
「6㎏くらいまでかな」
と摘み始めて約30分。
測ると6.2㎏。
ばっちりじゃないですか!



2. 房から、実をとり、
  ごみをとり除く。



これに手間がかかるのですが、
お喋りしてたら、
ただただ楽しい時間。

3. 潰して、砂糖を加えて煮る。


4. 冷ます。


5.保存容器に移し、酵母を入れる。 
  保存容器に移し、
  沸騰して冷めた水を加えます。
  この時点で、
  20~30℃にしたい。
  ここに酵母を入れて、
  発酵させます。



温度も、ばっちりですねえ!

6. 二酸化炭素を逃がし、
  菌を防ぐ。





  これが、保存容器。
  何?
  この蓋についているものは?

  酵母は砂糖を食べて、
  発酵します。
  すると、
  二酸化炭素が出ます。
  蓋をしただけなら、
  中が膨張して、
  蓋が弾き飛ばされるほど。

  そこで、
  二酸化炭素を逃がす穴が必要。

  だけど、穴だけだと、
  菌も代わりに入ります。

  それを防ぐために、この形。

  どこかで見たことあるぞ、
  この形。

  シンクの排水管とか、
  水洗トイレ。
  この形だと、
  二酸化炭素は排出され
  外からの空気は入らない。
  つまり、菌も入らない。
  という仕組みだそうです。



8. 待つこと、3週間。

 室温15~25度に置いて、放置。

 早速、泡が、
 ぷく。ぷくぷく。。ぷく。
 ぷくぷくぷくぷく。
 



 
 どうなるでしょう?

次の工程は3週間後。
楽しみでたまらない~!

私たちだけなら、
思いつきもしなかったこと。
リードしてくれた若い二人に
感謝感謝です。

トロムソは
町にはまだ、雪は降っていません。
でも、山は、ほら。


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9月、大きな決心をして

2024-09-19 | ノルウェーから
9月は、いつも
新しい風が吹いてきたものだ、
と書きましたが、
その通り。

新しい風が吹いてきました。
だからこそ、迷いながら、
それでも私の心が迷いから 
一つ一つ
解き放たれていくようです。

● 日本人を招待して

この小さなトロムソに住みながら、
思うように会えない日本人の方々。

思い切って、
「リップスで会いましょう!」と、
うちの庭のリップス摘みに 
トロムソ在住日本人全員(ほぼ)に
声をかけてみました。

集まってくださったのは、
30
人(子ども10人、留学生6人)
こんなに一度に会えるのは、
久しぶりです。
大人も子どもも、ほんといい笑顔。
「会える」って、
本当に素敵なこと。

やってよかった~!

★ 大人たち

バーベキュー、台所、居間、
子どものゲームコーナーで
好きに過ごしてくださってます。
私が気が利かない分
私が手が届かない分
みな動いてくださるのです。
ありがたや~。

★子どもたち

以前は日本語が話せず、
なかなか参加できなかった子も 
ゲームをして遊べました。

私の教室の子もいて、
その成長ぶりが超嬉しい

★ 学生さんたち

8月に、
日本から来たばかりの学生さん。
未知の土地で緊張していた彼ら。

日本語が話せて、
とてもリラックスできたとのこと。
また、町のこと、生活の仕方、
ノルウエーの文化など、
聞ける話も沢山でした。

★ 日本人学生だけじゃないよ

母は日本人、父はグリーンランド。
彼女には、
EDELで出逢いました。
しかも、すぐ近くの学生寮だった。

「日本」を通すだけで
こんな出会いもあるのです。

★ 日本でも大学でも聞けない話

87歳の京子さんも
参加してくださって、
彼女の人生談に
衝撃を受ける学生たち。

日本でも大学でも聞けない
貴重な話。
その素直な彼らの心に 
私も感動しました。

日本とトロムソの間で
何かお役に立てることを。

ずっと抱いてきた私の願いに
光が差すような日でした。

●第一希望の小学校で
 一日体験

なんと!
私が最も興味ある小学校から、
アシスタントの話が来ました。

早速面接に行き、
体験できることになりました。

続けて仕事するかどうかは
別として、
この学校の実態を垣間でも見れる。
貴重なチャンスです。

一日働いた実感。

私には重すぎる。
私では力不足だ。

数日考え、断わることにしました。
(担当の先生とは、
 別途話すことになっていますが)

●「ノルウエーハープの
  お父さん」が
  急逝されて

私の誕生日の翌日でした。
「Steinが亡くなった」という
奥さんのMaritのFBの投稿。
すでに何百というコメント。
本当なんだ。。。

泣けて、泣けて、仕方がない。

ハープ博物館で働き、
ノルウェイハープを復刻し、
昨年退職したところでした。

10年ほど前(?)
「Steinさんにコンタクトしたい」。
その奈未さんに代わり、
相方さんがノルウェー語で
コンタクトしました。
二人でコンタクトをとった
初めての人でした。

以来、
私たちの大好きで信頼する人。

Nordic Harp Meeting に
初参加した時が、初対面。
「Haruko~!」と
大きい体で広く腕を広げ、
笑顔で私を迎えてくれました。

いつも、どんな時でも、誰にでも、
変わりません。
私が見ただけでも、
ノルウエーハープ、
ランゲレイク、バイオリン、
コントラバス、ギター、
ハーモニカ、笛、
そして、歌・・・
何でも、楽しんじゃうのです。

自宅の居間でもどれだけ
音楽を奏でてきたことか。

彼は、最期の時を
その「自宅の居間のソファで」
と希望し、
そこで逝かれたそうです。
癌でした。

明るくて、ユーモアがあって、
正直で、誰にもオープンで、
あんなに暖かい人を
私は他に知りません。
そんな貴重な人に
私はノルウエーで出逢えたのだ。
私の好きなハープを通して。

奈未さんがノルウエーハープを
作ってもらえることになった時、
「Harukoもほしいかい?」
と聞いてくれたのに
「今は、いいです」
と答えたことが、悔やまれる。

2年前のNHMで会った時、
彼のエネルギーが落ちたようで、
SteinとMarit(ランゲレイクの名手)のコンサートを
早くトロムソで企画しなくっちゃ、
と思ったのに、
自分のことでいっぱいだった
この2年。

もっとSteinさんと喋りたかった。
英語も、ノルウエーも
下手だからと
遠慮してしていた私。

「また、いつか」は、
あるとは、限らない。

それを彼は、教えてくれた。
胸いっぱいの悲しさと後悔と、
そして暖かさと共に。

私は、決めました。

・永住権を取ることだけに、
 こだわらない。
 心からしたいことに進む。
・永住権をとれたら、
 すぐ、日本に長期滞在をする。
・永住権が取れなくても、
 すぐ、日本に長期滞在をする。
・英語、ノルウエーの勉強は
 続ける。
 そして、もっと使っていく。
・ハープを トロムソで披露する。

この1年で
最後になることもあるでしょう。
いろいろな都合と見合わせ、
考えました。

来年の11月までは、
日本に帰らず、
トロムソで、
悔いなき時間を過ごします。

写真もなく、長文でしたのに、
読んで下さって 
ありがとうございました。

皆さん、機嫌よくいましょうね。

オーロラもよく見えています。
そして、この夕暮れが愛しい。
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今年のブルーベリーは、山がベスト?

2024-09-11 | ノルウェーの自然

トロムソの気温は、
驚くことに、昨日の、夜でさえ、
まだ20℃でした。
つまり、
まだ記録更新中。

めったにない9月でしょう。

庭のリップスは、
いつもより熟すのも早く実も大きい。
Bringebær(ラズベリー)は、
摘みに行くのを忘れていたけど、
超豊作だったらしい。

どれも、3、4週間早いようだ。

近年現れたうちの裏の
ブルーベリーは、
実が一つもなし。

ブルーベリーは
どうなんだろう?

どうも今年は、
近場でない所に行きたい
衝動に
かられた。

bærtur
(バールトゥール:ブルーベリーなど摘むハイキング)
を楽しみたい!

なーんて、
余裕が出てきたのか、
ノルウエー人化(それも古き時代の)してきたのか?

車で走りながら、
勘に任せて入ってみる。

通常地を覆う
Klåkebær(クローケバール)が、
立ち上がって実をつけている。
暑さにKlåkebærが強いのか、
共生している他の実は、
どうも押され気味。


黒いのが、クローケバール。

ブルーベリーは、今年はよくないのだろうか?

むむむ
もう少しほしい。

Tyttebær(コケモモ)も早いはず、
と気づき、
私たちのTyttebærの秘密の場所まで、
1時間半、車で飛ばしてみた。





予想通り、
Tyttebær(コケモモ)が既に熟している。
しかも、大きい!




だけど、
ブルーベリーは、どこだ? 

以前はこの辺りに生えていたし
大きかったものだ。

歩くうちに、新天地で
ブルーベリー群を発見。





でも、むちゃくちゃ「豊作」とも
「大きい」とも言えない。


こんなに 取れたんだけど...

むむむ
もう少しほしい。

山のブルーベリーは、
どうだろう?




なんとブルーベリーの葉が
こんなに綺麗な赤になっている。
背丈は短いけど、
実がいっぱい!
しかも、
美味しい! 


赤く山肌を覆う草も、
いつもよりふっわふわ。

今年は、山がベストだったかなあ。
私たちの知ってる範囲では。

ちょっとここで、余談。

家でジャムにするのが、
ひと手間なんですけど、
年々手早くなってるんです、
私たち。

コツは、葉を混ぜずに、
実だけ丁寧に手で摘むこと。

ブルーベリーは、防腐力を持っているため、
水で洗わない
だから、これが断然早いです。

そして、
煮ないで、
砂糖を混ぜるだけ

だれでも、どこでも、いつでも
作れるのです。
もちろん旅行者も!

煮なくて粒つぶだらけのジャムは、
北欧に来ても売っていませんよ。

「うちのジャム、
   むちゃ価値ありまっせ。
 お味は世界一!」
の気分で、私は作ってます。


摘める場所は秘密の
欲ばりbærtur(バールトゥール)。

これが、摘み始めると
全く、無口無心になるんです。

欲張りだからこそ無心になれる
ハイキングと、ジャム作り。

北欧の秋に来たら、
ぜひお試し下さい。

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9月、ふらついてないで、出直そ!

2024-09-02 | つぶやき


急に雨でじめじめし始めたら、こんなに!

お久しぶりです。
皆さま、
今度の台風は長かったですねえ。
被害に遭っておられないことを
願いつつ、書いています。

わからないと心配になる

先月、東海トラフ地震注意報を機に、
緊急時の知らせ方
日本の子供たちと相談しました。

遠くにいて、
わからないほど心配なことはありません。

ニュースは結構見ているんですよ。

毎日新聞、朝日新聞、日経新聞、
速報ニュース、
BBC、NHKワールド、
日本のテレビ番組。

私は日本語で、
相方さんは英語で。

● わかっちゃいるけど 
  ふらついちゃう

でも、ローカルなことはわからないし、
病気、けが、妊婦のことは、
なお心配になってしまいます。

私が日本にいたら、
できることがあるのに。
今すぐ日本に帰りたい。

そんな気持ちになってしまうのです。
しかし、実際帰って手伝えても、
一時的なことしかできない。
じゃあ、もう引っ越そうか。
でも、日本にいても同じこと。

本当に
ふらついた一か月でした。

理由は、自分のことも大いにあり。

学校アシスタントの連絡を取ると、
「もう決まった」とのこと。
ちょうど日本に帰っていた時が
時期だったんです…。
これは、当てが外れてしまった。
そもそも私にできるのか?

EDELも今月は、週一勤務。

Airbnbも2件のレビューを頂いてから、
予約が止まっています。

学校アシスタントの他にも
探した方がいいのではないか。
いや、いや、焦ってはいけない。
などなど…。

 ふらつく理由

でも、どうして、
こんなにふらふらするんだろう? 

今年3月から数か月、
することが多くて、
それを対処するのに精一杯でした。
手も痛めていて、
毎日弾いていたハープも
お休みしたまま。
週一回焼いていたパンも
焼いていません。

ルーティンのリズムを
失くしていたからかあ。

そこで、私にとって今

何が大事なのか? 
何がしたいのか? 
何を優先すべきなのか?

それを明確にして、
生活のリズムを
作り直すことにしました。

まもなく
連絡が取れなかった人から
返事があったり、
よい知らせがあったり、
気分が明るくなってきました。

● 誕生月に出直しだ!

9月は、私の誕生月。
私は台風の停電の中で生まれ
「晴子」と名付けられました。

思えば、いつも
9月に
新鮮な風が吹いていた
気がします。
ちょうどよい出直し季です。

雨天曇天が続いていたトロムソも、
今日は、雲一つない秋晴れです。

感謝して祈るのみ。

こんな気持ちも、やっと
ブログに書くことができました。

今日も読んでいただいて
ありがとうございました。



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通常でなかったお花たち

2024-08-19 | 草花

今日は、親バカから、
うちの庭の花のお話です。

なんせ今年は、異例の暑さ。
30℃にはいかなくても、
23~28℃の晴天続き。

人間は喜んでいても、
花によってはそうでもない。

どうしたら、元気出る?
と手探りしてたけど、
やっと今週末、
雨が降り、
20℃以下になると、
たちまち花たちは、
イキイキし始めました。



ミリオンベル
日本の寄せ植えを思い出すなあ。
早くも枯れてしまった
ビオラの分まで
一人ベランダを彩ってくれてる。



エゾルリソウ。
ドンと大きくなって登場。
だけど、
咲くのも、終わるのも早かった。



リシマキア プンクタータ

周りまで眩ゆいばかり。
散っても輝いている。




クサキョウチクトウ

今年買って、デビュー。
8月半ばにして、なんと開花した。
本当はいつなんだろう?
来年出てくれるかなあ?



サラダ菜
気温が下がり雨に潤され、
シャキ!
毎朝のジュースが
パワーアップしそう。



この夏のトップレディ。
8月初めからずっと、
大きく白く光を放っている。
が、一つも花弁が揃ってない。
ずっと花弁2、3枚だった子。

徐々に回復している逞しい子。



タキオンブルー
8月やっと
鈴なりが夜の光を灯した
と思ったら、
2.3日で散ってしまった。
夏から秋と長持ちの子なのに。
今は、少ない鈴を鳴らしている。



ノルウエー語で「燃える愛」
細身でも 乾燥期でも、
ずっと
天にのびる姿を保っている。
なるほど暑さなんて平気の
一直線だわ。



あれ?名前が今一わからない。
ある日目を疑った。
これ、本物の花?
私が知っている10年間、
葉っぱしかなかったのに。



ポレモニウム・カエルリウム
去年は花も葉も弱々しく
地面にうずくまっていた。
りんと伸びる花と
イラストのような葉。
こんなバランスが生まれるとは。




抜いた草、刈った草のため場。
これがいい土になるのです。
そこに、何やら根を付けているものがある。
何者かわからないまま、
とりあえず移し替えてみた。
正体がわかるのは、来年かな?



木の根っこが張り巡り、
根強く繁殖力ある
雑草の茂みだったところを 
少しずつ開いてきました。

ここに椅子を置けるよう
石を敷いてみたのは
大当たり!



あそこに青いお花が茂って、
黄色い花がちらついて、
ピンクのお花がこっち向いてて、
ここには・・・。
叶うかわからない夢を見る。

環境が変われば
そのように花を咲かせるその生命力。
限られた中で一瞬でも
きらめきを見せるその巧みさ。
思い通りにはいくわけじゃない、
思わぬ飛び入りもある、と思いつつ。

庭にいる時間は
私の大事な癒しのひととき。
いや、現実から離れられる時間? 

いろいろ気がかりが
あると思いますが、
皆さん、機嫌よくいましょうね。
(と、実はいつも
 自分に言い聞かせています)

コメント (2)
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