9月は、いつも
新しい風が吹いてきたものだ、
と書きましたが、
その通り。
新しい風が吹いてきました。
だからこそ、迷いながら、
それでも私の心が迷いから
一つ一つ
解き放たれていくようです。
● 日本人を招待して
この小さなトロムソに住みながら、
思うように会えない日本人の方々。
思い切って、
「リップスで会いましょう!」と、
うちの庭のリップス摘みに
トロムソ在住日本人全員(ほぼ)に
声をかけてみました。
集まってくださったのは、
30人(子ども10人、留学生6人)
こんなに一度に会えるのは、
久しぶりです。
大人も子どもも、ほんといい笑顔。
「会える」って、
本当に素敵なこと。
やってよかった~!
★ 大人たち
バーベキュー、台所、居間、
子どものゲームコーナーで
好きに過ごしてくださってます。
私が気が利かない分
私が手が届かない分
みな動いてくださるのです。
ありがたや~。
★子どもたち
以前は日本語が話せず、
なかなか参加できなかった子も
ゲームをして遊べました。
私の教室の子もいて、
その成長ぶりが超嬉しい。
★ 学生さんたち
8月に、
日本から来たばかりの学生さん。
未知の土地で緊張していた彼ら。
日本語が話せて、
とてもリラックスできたとのこと。
また、町のこと、生活の仕方、
ノルウエーの文化など、
聞ける話も沢山でした。
★ 日本人学生だけじゃないよ。
母は日本人、父はグリーンランド。
彼女には、
EDELで出逢いました。
しかも、すぐ近くの学生寮だった。
「日本」を通すだけで
こんな出会いもあるのです。
★ 日本でも大学でも聞けない話
87歳の京子さんも
参加してくださって、
彼女の人生談に
衝撃を受ける学生たち。
日本でも大学でも聞けない
貴重な話。
その素直な彼らの心に
私も感動しました。
日本とトロムソの間で
何かお役に立てることを。
ずっと抱いてきた私の願いに
光が差すような日でした。
●第一希望の小学校で
一日体験
なんと!
私が最も興味ある小学校から、
アシスタントの話が来ました。
早速面接に行き、
体験できることになりました。
続けて仕事するかどうかは
別として、
この学校の実態を垣間でも見れる。
貴重なチャンスです。
一日働いた実感。
私には重すぎる。
私では力不足だ。
数日考え、断わることにしました。
(担当の先生とは、
別途話すことになっていますが)
●「ノルウエーハープの
お父さん」が
急逝されて
私の誕生日の翌日でした。
「Steinが亡くなった」という
奥さんのMaritのFBの投稿。
すでに何百というコメント。
本当なんだ。。。
泣けて、泣けて、仕方がない。
ハープ博物館で働き、
ノルウェイハープを復刻し、
昨年退職したところでした。
10年ほど前(?)
「Steinさんにコンタクトしたい」。
その奈未さんに代わり、
相方さんがノルウェー語で
コンタクトしました。
二人でコンタクトをとった
初めての人でした。
以来、
私たちの大好きで信頼する人。
Nordic Harp Meeting に
初参加した時が、初対面。
「Haruko~!」と
大きい体で広く腕を広げ、
笑顔で私を迎えてくれました。
いつも、どんな時でも、誰にでも、
変わりません。
私が見ただけでも、
ノルウエーハープ、
ランゲレイク、バイオリン、
コントラバス、ギター、
ハーモニカ、笛、
そして、歌・・・
何でも、楽しんじゃうのです。
自宅の居間でもどれだけ
音楽を奏でてきたことか。
彼は、最期の時を
その「自宅の居間のソファで」
と希望し、
そこで逝かれたそうです。
癌でした。
明るくて、ユーモアがあって、
正直で、誰にもオープンで、
あんなに暖かい人を
私は他に知りません。
そんな貴重な人に
私はノルウエーで出逢えたのだ。
私の好きなハープを通して。
奈未さんがノルウエーハープを
作ってもらえることになった時、
「Harukoもほしいかい?」
と聞いてくれたのに
「今は、いいです」
と答えたことが、悔やまれる。
2年前のNHMで会った時、
彼のエネルギーが落ちたようで、
SteinとMarit(ランゲレイクの名手)のコンサートを
早くトロムソで企画しなくっちゃ、
と思ったのに、
自分のことでいっぱいだった
この2年。
もっとSteinさんと喋りたかった。
英語も、ノルウエーも
下手だからと
遠慮してしていた私。
「また、いつか」は、
あるとは、限らない。
それを彼は、教えてくれた。
胸いっぱいの悲しさと後悔と、
そして暖かさと共に。
私は、決めました。
・永住権を取ることだけに、
こだわらない。
心からしたいことに進む。
・永住権をとれたら、
すぐ、日本に長期滞在をする。
・永住権が取れなくても、
すぐ、日本に長期滞在をする。
・英語、ノルウエーの勉強は
続ける。
そして、もっと使っていく。
・ハープを トロムソで披露する。
この1年で
最後になることもあるでしょう。
いろいろな都合と見合わせ、
考えました。
来年の11月までは、
日本に帰らず、
トロムソで、
悔いなき時間を過ごします。
写真もなく、長文でしたのに、
読んで下さって
ありがとうございました。
皆さん、機嫌よくいましょうね。
オーロラもよく見えています。
そして、この夕暮れが愛しい。