すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

急ですが、ブログをお休みいたします。

2025-01-13 | ノルウェーの福祉
新年のあいさつの直後で 
驚かれると思いますが、
しばらくブログをお休みいたします。

多くの方がご存知かと思いますが、
このブログサイトは、
1月2日から
サイバーアタックの影響を
受けていたんですね。

実は、
前回の新年のブログの投稿には
難儀しました。

いつもは、PCで編集、
写真は携帯からアップしていました。

PCではアクセスできるように
相方さんがしてくれましたが、
携帯からは未だアクセスできないまま。
PCでも問い合わせにもアクセスできません。
日本の知人にも、読めない人がいます。
トロムソに住む人は全く開けません。
(海外からアクセス不可にしているのかも)

規模が大きいのか、
しばらく時間もかかるかもしません。

これまで特に問題もなく無料で
続けてこれたことに感謝です。

現在スタッフの人が頑張っていると思うと、
気の毒で応援するばかりです。
Gooが続けられますよう、
セキュリティー力をあげた復旧を祈ります。

Gooは、CMがないのが気に入り、
過去の投稿も大事にしたかったので、
他のブログに変えすに続けてきました。

この度見てみる
なんと
18年続けていました。

そして、
ノルウエーからの初めての投稿が、
2015年1月23日。

えっ、ということは、
あれから、ちょうど
10年

10年かあ。

いやー、よく書いてきた、
よく生きてきた。

読んで下さる方があってこそでした。
皆さん、本当にありがとうございました。

そういえば… 
先日、Airbnbから、
Harukoさん、おめでとう!
スーパーホストになりましたよ」
というメールをもらいました。

お客さん17件全員から
5つ★を頂いてきたからのようです。
ありがたいことです。
(プレゼントもあるんですって!)

そっか、私も自分にご褒美をあげなくちゃ。
日本へ帰ることを現実的に進めるためにも、
この10年を振り返ってみたい。

そこで、
「10年のご褒美」として、
ブログをお休みすることにしました。

急なことですが、
このように決心したわけでございます。
どうぞご理解くださいませ。

次回は、7月2週目といたします。
(ご褒美は、思い切りいこう!)

7月、
またブログで会えますのを
楽しみにしています。

これから、まだまだ寒くなります。
皆さん、体に気をつけて、
機嫌よくいましょうね。

※ よかったら、
 過去の投稿も覗いてみてください。

先日、相方さんが会社からもらった花束。
勤続40周年のお祝い。
ご褒美月です。
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家族以外の人と海外で過ごす年越し

2025-01-07 | ノルウェーの福祉
新年明けまして、
おめでとうございます。

義父母が亡くなってから、
家族でない人と一緒に
年を越すようになりました。

日本にいた時のように、
「お節作り」に
時間と労力をかけることなく、
あるもので軽く作るようにもなりました。
Jul(クリスマス)で、
ご馳走は十分ですし。

日本で家族と過ごすのとは、
ひと味ふた味、
違います。

日本では普通にあるものでも、
ここでは貴重な食材。

日本にいたら
決して出会わなかったであろう人たち、
縁ある人たち。

自分だけで作らず、
人が作ったものも頂ける。

実に
美味しく
有難いのです。

今年は、友人の家に呼んでい頂き
トロムソにいる学生さんも一緒に
賑やかな年越しでした。

ちなみに私が作っていったのは、
黒豆、だし巻き卵、
うどん(日本語教室のあまり)、
ぜんざいのみ。


写真撮るの忘れて 
金時おこわ パクリ!

帰国の際に買ってきたという
友人の
出身地のもち米
金時おこわ
焚いている時の香りがたまらん。
大粒金時の甘みが口に広がる。
(大きく まめに 生きましょう

だし巻き卵は、
息子の妻が私に持たせてくれた
(どっちが嫁か姑か?)
東京限定だし巻き卵のもとで。
小型の丸いフライパンに
卵を薄くしき、
根気よく巻きました。
(玉子焼き器がほしい!)

黒豆は、
日本の物より小粒ですが、
煮たのがスーパーに売っています。



湯と砂糖を足して軽く煮る。
一晩漬けおくと、
美味しくふっくら出来上がります。

煮干しを炒った
田作り。
(尾頭付きですよ~!)

アーモンドとクルミの甘がらめ。
これは、正月でなくてもほしい。

甘酸っぱい
なます
大根はここでも売っています。
祝い色の意味でも欠かせない。

見慣れぬハムのようなものは、
伝統食Sylte(スィルテ)
圧力かけて、
肉の旨みを凝縮している。
渦巻型といい、
新年の祝いにぴったり!
と思います、私は。

アスパラの甘辛漬け。
(ぐんぐん伸びる!)
これには、日本酒もすすみます。

何年か前に
お土産で頂いたという日本酒
むちゃ美味。



年越し
そばは、
手打ち(足踏み)
うどんとの
二色麺
(型にはまらぬ、この発想!
 厄切りも、長寿も
 倍のご利益!?)




今年の年越し花火は劇的でした。

カウントダウンの
数字の点灯は、
斜面の雪が多くて危険なため中止

ところが、花火開始寸前、
曇天だった空がにわかに開き、
オーロラが現れたんです。
それが短時間で、まるで、
主役の花火の前座を飾るようでした。


左の山頂に花火が上がる

世界に
思いがけない佳き展開が
拡がりますように。

前兆であることを願い、
重ねて眺めていました。


花火で体が冷えた後は、
ぜんざいとケーキ。
(写真がない!)

この一年、
心身の安定第一に、
自然体でおれるよう
努めたいと思います。

今年もよろしく
お願い申し上げます。
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全く想像と違った2024年

2024-12-30 | ほっとひといき
焼きたてパンにバターがトロリ。
うーん幸せ!
と今年を振り返っています。




●今年の「挑戦」とは、
    なんだったか?

今年は「挑戦」の年になる
と思っていました。

「永住権」に必要な収入を得る。
そのために
「学校アシスタント」をする。

それは「挑戦」だと
想像したからです。

しかし、
想像とは全く違う年になりました。

「私の挑戦」とは
何だったのか? 

・抱いていたことに執着せず、
もっとも自分に相応しい道を選ぶ。
・その判断に必要なことをする。
(やってみなければ、わからない)

この二つが、
「私の挑戦」だったようです。

●現場に出て、実践して、
  見えてきたこと。

・ 
保育園で。
 二日でも働くことで、
 自分の体の現状、限界を
 知りました。

・ 
小学校現場で一日体験して
 学校に魅力を感じませんでした。

 私が探求したいことは、
子どもと対話しながら、
 子どもの学びに寄り添う
」こと。

私は日本語教室で
いつもそれを考えているのです。

日本語教室は、
私の分に合った
最高の場だったんだ。

他の現場を体感して、初めて
それに気づくことができたのです。

日本教室のクリスマス会。
手打ち(足ふみ)うどんを作りました。

・日本語教室で、
 私はずっと一人だったので、
「協働」がしたかったのです。

・ 
Airbnbは、
 学校アシスタントの傍ら、
 私を助けてくれるはずでした。

ところが、10月末には、
2月のカレンダーまで、
予約で埋まってしまいました。

学校アシスタントの時間がない。
ということで、
学校アシスタントを 
選択肢から完全に外しました。

・ 同時に、
 永住権の可能性も消えました。

その代わり、
予定より早く
「日本に引っ越す」
「ノルウエーでは、
 ただの一旅行者になる」
という選択をしました。

・ Airbnbでは、
 お客さんとのやり取りも多い。
 私が俊敏に反応できないことは、
 私の相方さんがサクサクっと
 仕事の合間にします。
 私の担当は、掃除・サービスと
 ほどほどの会話
(これも大事な要素だと発見。)

 私と相方さんは、
 たえず情報共有し、
 ともに考え、決めます。

 私がしたかった
「協働」が、 
 なんとairbnbで実現したのです。

 お客さんが
 満足して帰ってくださるって、
 ほんとに嬉しいですよ。
 やって、よかったあ~。

●簡単そうで難しい
  「体の癖を変えること」

今年は、
姿勢、歩き方、手の使い方を
変えることになりました。
長い過去がある分、
これこそ、
挑戦だったように思います。

お陰で、
ハープが弾ける、
パンが焼ける、
編み物ができる。

あきらめかけた時間
戻ってきました。

凍った道を歩けているなんて、
自画自賛ものです!

なんと大きな岐路で、
恵み学び多き年だったのでしょう。
多謝。

今年出会った方々
お世話になった方々
ブログの読者の皆さま
今年も

ありがとうございました。

来年も
宜しくお願いいたします。

どうぞ、
よき年の瀬、
よきお年を
お迎えくださいませ。





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アンティークで God jul(Merry Christmas)⭐️

2024-12-16 | ノルウェーの文化
I
今月は、Jul(クリスマス)で、
EDELも大忙し。
もともと品物いっぱいなところに
赤色が増えて賑やかになります。

クリスマスというより
太陽が見えないjulの時季、
気分を明るくする昔からの知恵だと
私は思います。

ほんの少しですが、EDELから
アンティークなJulをお届けしますね。

まずはウインドウ越しに。

1950~70年代のコーナー。



北欧に古くからいるニッセ。
サンタクロースではありません。

さあ、入ってみましょう。





入ってすぐ目につくのが
球状のオーナメント。
1920年~50年代の超薄いガラス製。
今日にない軽さとデザイン。


自分の誕生年を買う人が多いです。


毛糸の刺繍。
ノルウエーで50年代に流行った模様。
この色合いが、JULにいいな。


この壁掛けは、Vardres地方の織物
昔から赤ちゃんの儀式に使われてきた。
でも、この色合い、JULにもぴったり。


この時季のヒーロー・ニッセ
このデザイン、かわいい~。

これも私のお気に入り。



julに作るお菓子の型が並ぶ。
左の壁のベルトはお盆掛け。
これもJUL柄に。


今どきのシンプルモダンな仕様に 
ほっこり映えそう。

小物から大判テーブルクロスまで
大量のクロスが二階で控えてます。(笑)



ノルウエーは銀製品が多いのです。
光物もJUlにはですねえ。

と、このへんで、
お終いにしますね。

24日も私はEDELです。

では、皆さん

★★★ God jul ★★★

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ノルウエー発信ノーベル平和賞から

2024-12-13 | ノルウェーの福祉
ばったり出会った友人から
「おめでとう!」
隣人から メールで
「おめでとう!」

10月、
ノーベル平和賞が発表された日でした。

「被団協」の名前すら知らなかった私は、
慌ててネットで調べました。

「日本人なのに知らないの?」
と言われているような瞬間が
時々あり、
無知な私は、
ほんとドキッとするのです。

ノーベル賞はスウェーデン。
しかし、ノーベルの希望で、
平和賞だけは、
ノルウエーで選ばれ、
授賞式はオスロ市庁舎で行われます。
(この理由は、またいつか)



オスロ市庁舎 壁画は
ノルウエー人の自由と平和の意思を象徴する



「お祝いに来ています」と
オスロに住む日本人の友人が
送ってくれました。

当日、
私は10時から6時まで仕事で、
帰ってから
「生中継」を再生して見ました。


彼らに友人の声が届いただろうか?

これまでも
ノーベル平和賞授賞式を
テレビで見てきましたが、
特別な感動があったわけでもない。

しかし、今年は特別でした。

「日本人だから」だけでなく、
ノーベル平和賞の意味が伝わりました。

まず、3年委員を務め、
今年委員長になった
若手のフリードネスさん。

彼の表情、声色には、
なんとも含蓄がある。

彼は英語、
字幕はノルウエー語。

私は、
画面を止めては翻訳機。
わかりたかったんです。

※ 翌日、広島新聞が、
オスロで彼にインタビューしているのを発見。
もちろん翻訳つき。有難い時代ですねぇ。
https://www.youtube.com/watch?v=jaclQN8vejI



スピーチを終えて

田中さんのスピーチは日本語。
でも、知らないことばかりでした。

心で聞き終わり、
涙まみれで拍手です。

唯一の被爆国で
80年活動を続けてきた
現役92歳の被爆体験者から
世界に発信することができた。
それが、これからの世界の平和に 
どれほど意味があることか。

被爆生存者が減っていく一方、
世界の戦争は絶え間ない。
かろうじてまだ原爆は使われていないが、
世界中が危うい時代。
世界中どこにいても、
情報が得られる時代。

「もはや世界中の責任」

というフリードネスさんが訴えるのは、
「原爆の恐ろしさ、
 決して忘れてはいけない。
 伝えられた私たちが守り、
 選び、行動する時だ」。

この式典に 欠席する国もある。

が、私は、
その発信国ノルウエーにいたのか。
さらに
彼らの声をもっとも聞けるはずの
日本生まれの日本育ち。

普通に生きる私でも、
すべきことがある。

諦めずに生きてこられて
また続けていかれる彼らに、
ただただ敬服、感謝です。

さあ、今から、
仕事に行ってきます。

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12月、アドベントカレンダー 始まりました!

2024-12-02 | アイリッシュハープ
なんと三日連続投稿です!
(だからか・・・ドカ雪)
※でも、あくまで「週一ブログ」です。
 よろしくお願いいたします。(#^.^#)

昨日から12月ですねえ。
NHM(Nordic Harp Meeting)の
アドベントカレンダー
も始まりました。

準備期間3週間ほどでしたが、
私もお粗末ながら、
録音して送りました。
満足満足。

だって、ことができるなんて、
10月には
思いもしてなかったのですから。

● CM母子関節症。

今年は、9か月近く
ハープが弾けませんでした。

CM母子関節症だそうです。
お箸、鉛筆も持てないほどでした。

やっと痛みが治まってきたので、
弾いてみると、痛む。
また悪化したら・・・
と思うと、
怖くてなかなか弾けない。

ハープを弾きすぎたと、
思っていました。
(今思うと笑える)

 鏡で自己チェック

だけど、ハープに限らず、
手の使い方が悪いのでは?
と思えてきました。

ハープでは、
NHMで「姿勢」のアドバイスを。
奈未さんから「構え」のポイントを。
自分なりに思い当たることを。
それらを鏡で自己チェック。

すると、
痛みなく弾ける!

自分の癖は頑固なので、
直すといっても完全じゃないし、
また戻っちゃう。

でも、とにかく
痛みなく、弾ける!

なんて嬉しいんだ、
有難いんだ。

弾きすぎてはいけない、
とセーブすると、
夢の中で弾いているのです。
自分でもびっくり初体験。

「ミスしたままでいいから、
 ゆったりいこう」
という気持ちで録音。
(全然ゆったりと見えませんが)

よろしければ
ドアを開けてみて下さい。
Nordic Harp Meeting 2024 Advent Calendar 

12月、機嫌よく過ごしましょうね。

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古く新しい楽器・ランゲレイクの波を予感して(その②)

2024-12-02 | ノルウェーの文化
●300年前のランゲレイクでも演奏

500周年祭のコンサートは
盛沢山でした。

この祭典の中心になったのが、
Ingrid。

彼女は、自分のコンサートで、
10台のランゲレイクを演奏。


その中には、
200年前、
300年前の物もあって、
びっくり。


300年前のランゲレイク。
右手の当たる部分が、
すり減っている。


若者、「見ろよ、すげぇー」。

博物館に保存されていた物を
専門家の管理の元、
弾いたそうです。

それは、
彼女のレコード(CDでなく)にも
収録されています。
楽器の説明付きです。
貴重な保存版ですね、これは。


YouTubeから、
このレコードを紹介いたします。


Odrunnのお勧め
OleとKnut兄弟も生で聞けました。


他にも
古い曲から、創作曲
歌や、
ギター、笛、
フィドル、ジョーハープ(口琴)、
とのコラボ。






美しいハーモニーに
涙腺が緩んだのは、
私だけではないようでした。

弾き手も聞き手も、
若者もたくさんいたのに、
正直驚きました。


古いようでオープン。
ランゲレイクの可能性は、
まだまだ、ありそうです。

「ランゲレイクを
 楽しんで弾く人がいて、
 喜んで人に伝える人が
 一人でもいる限り、
 1000年祭もあるでしょう」。

Ingrid の言葉が心に残ります。

「伝わる」って、
こういうことなんだなあ。

ランゲレイクは、
ダンスの伴奏も
他楽器とアンサンブルもできます。


初日の夜は、コンサートの後
ダンス!

でも、騒音にもならず、
一人小さな部屋で、
自分だけで音を楽しむのにも
ぴったりだと思います。

繊細で優しい音色は
セラピー作用もあるかも?

ランゲレイクの静かな波が
やって来ているような気がします。

それにしても、
こういう楽器、日本だと、
どの楽器になるんでしょうね。

思い当たる方があれば、
教えて下さい。

では、機嫌よくいましょうね。
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古く新しいランゲレイクの波を予感して(その①)

2024-11-30 | ノルウェーの文化
Vi 11月23、24日は、オスロに、
ランゲレイク500周年祭に
行ってきました。



オスロの中心部
この中央部にあるRiksscnenで。

7年前Nordic Harp Meetingで
出逢ってから、
その音色、その歴史に
興味を持ってきたランゲレイク。

私の相方さんは、
生まれも育ちもノルウエー。
でも、その存在は知っていても、
音色を聞いたことがない。
それは、彼だけでなく、
私の知る人は皆同じです。

それだけに、彼の関心は私以上。

今年NHMで出逢った
Oddrun(オッドゥルン)が、
この祭典のことを教えてくれました。
「500年に一度なんて
 貴重なチャンス!」
と相方さんと参加。

その内容が想像以上で、学び多く、
まだ感動が続いています。


チューニングするOddrun
彼女は弾くだけでなく
ランゲレイクを作り修復し
作り方を指導し
ランゲレイク第一貢献者で
表彰されました。

●ランゲレイクとは?

かつてはヨーロッパ全域で、
ランゲレイクに似た楽器が存在しました。
そもそも民衆の音楽は、
「ダンスのための音楽」が主流。
素朴な地味な楽器で始まっても、
フィドル、アコーディオンなど
音量がある楽器の登場で、
影が薄れていく。

しかし、
「音楽はダンスだけじゃないだろ」と
楽器の形態、演奏方法、曲想が
変遷していくのです。
(実はケルトハープもです)

ランゲレイクは、
ノルウエーに限らず消滅状態だったのが、
ノルウエーに戻ってきて、
一部の地域
(Valdres,Telemark,Hallingdal)だけで
継承されている、
という希少な楽器なのです。
(ランゲレイクを弾く人は他の地域にもいるが)

私にはノルウエー語の話が
全部はわからないので、
相方さんの様子でレポートします。

●ランゲレイクの体験

もう相方さん、イキイキですよ。
展示場では、
ランゲレイクを弾かせてもらえました。
ギターと似ており、
彼には親近感アップ


フィンランドから来た女性は
ジョーンハープ(口琴)で。
「いいね!」と二人で満足げ。

メーカーが3人来ており、
相方さんは
従来の物から現代の改良形の
作り方まで細かく聞いています。
(おいおい、作る気?)





この人形たちが
演奏者の手に操られて、
踊ります。
「幼稚園で人気者よ」
とCatrina.
(彼女もNHMのメンバー)

●消滅せずに済んだ理由。

Telemark博物館の人の話は、
笑いが多かったです。
特に、
ストックホルム博物館に
買い取られていたランゲレイクが、
ノルウエーに戻ってくるまでの話。

何者かわからず、長期間お蔵入り。
その後ノルウェーに返還されたが、
間違った送付先の引き出しで
資料が眠ることになる。
などなど、驚きの大きな回り道。
(一歩間違えば、
消滅してた?)
が、ふと謎が紐解かれる幸運。

トロンヘイムの楽器博物館では、
保存するだけでなく、
「ランゲレイクの作り方、
 弾き方講座」
に取り組んでいるそうです。
(ここに以前行っているので、
 またも親近感アップ)

民族音楽のリズムについて
研究しているAndersさん。
楽器の仕組みが少し変わるだけで
新しいリズムが生まれる、
など実演つき説明はよくわかり、
相方さん、ますます乗っています。

Hallingdalでは、
高校に
ランゲレイク課、製作課を
作ったそうです。
その生徒二人の演奏を入れながら
いかに人から人に伝わってきたか
具体的に語られました。
彼女たちは、15曲ほどを
全て暗譜で弾き切りました。

この語り手は、
Gunnlaug Lien Myhrで
ランゲレイクを弾きません。
伝承ダンスと古い音源で、
二人に指導したというのです。
このコラボは、
継承・探求の結晶だあ!




二人を見つめるGunnlaug Lien Myhrさんは、
歌、ダンス、フィドル奏者、民族音楽研究家

※ つづきは、また明日。
  コンサートのお話です。


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極夜前の地元のクリスマスマーケット

2024-11-22 | ノルウェーの福祉












昨日から、トロムソでは
太陽が見えないmørketid(モルケティード:極夜)が
始まりました。
極夜の到来は、
Jul 始まりでもあります。
毎年、この寸前に開かれる
Julemesse(クリスマスマーケット)
行ってきました。

主催は、歴史あるKvaløyaslette(クバロヤスレッタ)、
会場はトロムソ博物館のホール。
ま、全く色気はないです。
でも、町から「トロムソ博物館行き」バスで10分、
毛糸の製品(もちろん全て手作り)品が豊富です。

ここに住んで約8年。
帽子も手袋もマフラーも、
必要な分は揃っている。
オーナメントも
義母から譲り受けて、
十分。

あれもこれも欲しくなるけど、
がまん、がまん。

でも、あと何回来れるか、
と思うと、買っちゃいました。

毎年「いいな~」と見ていたものから。





リネンと綿の織物。
タぺストリーにもできるかな。
毛糸文化は充実していますが、
自家製織物が出るマーケットって、
トロムソで、他にあるのかなあ?



これ、初めて見る!
白地は羊の皮。
針で染色して絵付け、
中に詰めてあるのは羊の毛。
軽くて、触感が心地いい。



これまた、見たことがない木地。
ライラックですって。
ライラックは、
私たちが結婚した日に
花盛りだった記念の木。
蓋と本体の木目が、美しく合います。
二人して「買おう!」
指輪も作らなかった私たちの
「今頃記念」に。

日頃お目にかかれないものに出逢えるのも
クリスマスマーケットの面白さ。

さあ、これからクリスマスの飾りつけです。

日本も寒くなってきましたね。
皆さん、体に気を付けて、
機嫌よくいましょうね。
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リップスワインで、早々と年納め気分!

2024-11-11 | ノルウェーの福祉
y
今日は、9月に仕込んだ
リップスワインの続きです。

あの3週間後に、
次の工程を予定していたのですが、
発酵が足りてなくて、
もう少し時間を置いていました。



こんな姿に・・・。
出し切ったんだよなあ。
お疲れ様!
これを取り除いて・・・



この状態で待ったのが、
よかったかどうか?

●さあ、いよいよ瓶詰だ!

発酵が止まったのは、
ほぼ5週間目
さあ、いよいよ瓶詰です。

と、その前に もちろん、
試飲!



アルコール度を調べているところ。
あれ? アルコール度低いど。


アルコール度は低いけど
酸味と甘みのバランスがいい。
こりゃ、お酒に弱い女性好み?

さあ、瓶詰めだ!






友人の道具のお蔭で、
スムーズにできました。
やっぱり道具は、要りますなあ。

●60度になるまで温める



次は、バクテリアを殺す作業。
瓶が割れないよう
慎重に温度管理。
ゆっくり20分ほどかけて温める。
60度になったらOK。



リップス6.3㎏から
約7ℓのワインができました。

瓶を開けるのは、
新年の楽しみとして、
おこぼれワインで
カンパーイ!



つまみは、その日焼いた
サワードゥのパン。
実は、発酵しすぎた上に、
塩を入れ忘れたという…。
それを 恐る恐る出した・・・
が、意外にも、
よく合う!


手間をかけた自家製を頂くとき、
最高に美味しく感じる。
いや、実際美味しい!
なんて贅沢なんだろう。 
あーだ、こーだと
次回の改善策で盛り上げる。
来年もやる気満々です。

世の中は、大きく変わり、
来年のことを決めかねている中、
一番星のようにきらり! 

すでに年納め気分です。

皆さん、
寒くなってきたでしょうが、
機嫌よくいましょうね。


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