すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「結婚」とは違う「サンボーエル」って、なに?

2022-09-06 | 日本とノルウェー
先週末は、姪の結婚式に招待してもらい、
幸せに浸らせてもらってきました。

そこで、今日は、
ノルウェーでは、「結婚」とセットの
「サンボーエル」について、
お話ししようと思います。

「サンボーエル(Samboer)」とは?

私は一度結婚し離婚しましたが、
二回目に希望を持っていました。

「一緒に暮らしてみて、
この人となら一緒に暮らしていきたい。
そう思えたら、結婚しよう」と。

一緒に暮らしてみないとわからないことって、
ありますものね。

相方さんが日本に来るようになった頃、
彼は、私に聞きました。

「ノルウェーには、
 “サンボーエル”というものがあるけど、
日本はどうなの?」

「サンボーエル」とは、
「結婚」ではなく、
「一緒に暮らして生計を共にする二人の形」。

サンボーエルを日本語に充てるなら「同棲」。

しかし、大きな違いは、
「サンボーエル」はノルウェーで(たぶん北欧で)
誰もが認める形であり、
今や普通のこと。

サンボーエルを経て
結婚するケースが多いそうです。

中高年のカップルなどは、
「結婚」しないで
「サンボーエル」を選ぶとも聞きました。

「お試し結婚」
という意味だけではないからです。

サンボーエルの契約をきちんと結べば、
既製の法に守られた結婚より、
個人の現実に沿いやすい
という利点もあるのです。

「サンボーエル!
それは、私の望んでいたこと。
でも、日本では普通じゃないから、
いろいろ言う人もあるでしょう。
でも、周りの人がどう言うかはいいの。
真剣ならば
大事な、必要なプロセスだと、
私は思うから」。

というわけで、
私たちも「サンボーエル」の時期を経て、
結婚に至ったのです。

「サンボーエル」から
 「結婚しよう」と思うタイミング

これまで何組かのサンボーエルの話を聞きました。
子どもが大人になっていたりして、
「結婚してなかったんだ!」と
驚くこともあります。

「サンボーエル」と「結婚」は、
どう違うんだろう?

どのタイミングで、
結婚しようと決めるんだろう?

ずっと疑問に思っていましたが、
最近思うのです。

「結婚した方がいい」と思う時期が
社会的事情を含め、
それぞれのカップルに訪れるものなんだな、と。

人前で改めてする「誓い」

実は、昨日の姪も10数年のサンボーエル期に、
二児が授かり、長男は10才。
彼女自身は、新しい資格をとり、
仕事もがっつりしています。
一年前に結婚を決め、
今年は家も買いました。

姪から来たメール。

「家を買っちゃったので、
 結婚のお祝いは
 お金でお願いします(#^^#)」。

はっきりしているんです。(笑)

結婚式もパーティーもお金をかけず、
サンボーエル期にできた
人の輪で用意されていました。


前日、夜遅くまで飾り付けていたそうです。


名前が、焼いて書いてあるのに、びっくり!


姪本人と友人、二人の手作り。


グルテンフリー、ラクトーセフリーも4種。
すべて姪、夫(も!)、友人、家族の手作り!

すごいバイタリティー!
どっしりとしたものです。

これまでの時間が
力と自信になっているのでしょう。

それでも、誓いの場面では、
二人とも緊張した真剣な表情。

人前で結婚する、ということは
改めてする 
人生の大きな誓いなのですね。



今日の主役は、パパとママ

子どもたちの席には こんな配慮が。

特に印象的だったのが、
「誓うパパとママ」を
じっと見つめる子供たち。

いつもは、パパママにくっついて
やんちゃしているんですよ。

それが、「今日は、パパとママが主役」、
それを心得たようにお利口さん。
しかも、一日中です。

結婚式場で讃美歌集を渡そうと
ゲストを待ち構える子どもたち

すべてを温かく見守り
何気にフォローする、
おばあちゃん、おじいちゃん。

胸熱くなるし、
力分けてもらうよう。

結婚式、
やり直したい(笑)。
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異常気象の中、植物の生命力が覚醒した?

2022-08-30 | 日本とノルウェー
今日は、8月最後の投稿です。
日本も朝夕は、
秋の気配が訪れていることと思います。

ここの花や野菜の季節は、6月から9月。

せめてこの4か月、いつでも少しでも
何か庭に花があってほしいと、
花期を考えて苗を植えてきました。
少しでも採りたての野菜が食べたいと、
種をまいたり、土を作ってきました。

期待しすぎず、希望を持って。

日本でも畑作りは、太鼓判付き「下手」でしたし。
ここも日当たりがいいわけでもないので。
しかも、雪が多いし。

それでも、今年はどうでしょう!

ここの庭で野菜、花を作りを始めて、
5年。

地球温暖化に、
ボカシの土作り、
植物の生命力。

いろんなことが重なった賜物!

ただの親バカですが、はい。
だけど、たまらなく
愛しくて、有難い。

庭に出ては、うっとりしちゃうんです。

紹介させてくださいませ。


花がついても、実にならず。
実がついても 赤くならず。
ずっとそんなだったので、
夢じゃないか・・・
一回摘んで終わりではないか・・・
と思ったが・・・


こんな収穫が続き、今日もまだ花が咲いている。
まだ夢のようだ。
これだと義母が食べる‼


左は、ニュージーランドスピナッツ。
右は、イタリアンパセリ。
土の下半分は、冬越ししたボカシ野菜くず。
こんな方法、日本では考えられない。
肉厚で、柔らかい。
40㎝以上は伸びている。


初めて花をつけたのが、6月。
それから毎日花をつけている。


量は多くないが、10~12㎝ほど。
食べごたえはある。


日本から帰ってから、つまり6月初めに
部屋で種をまき、育った。
これもボカシの土。
今年も毎朝ジュースで頂きました。


名前もわからなくなっちゃったし、
どんな花かも知らずに、何年?
いきなり、
こんなに沢山花が咲いて、びっくり!


この子も同様。

この子は、実は変態株でした。
葉の形も変で均等にもつかない。
やっと花がついたら2,3個で、
花びらは1,2枚。
もう捨てようか、と思って何年?
今年、一気に育ち、こんな美形に!
わからんもんです。


5年前、義父の故郷の庭から移植したものの
定着しなかった子(と思っていた)。
それが、今年、
突如、草むらに現れた!


4年前に植えました。
9月の私の誕生日に咲いていてほしいと。
昨年、やっと咲いて喜ばせてくれました。
しかし、今年は、8月1日からずっとこの調子。
誕生日まで保たなくても十分だよ~!
日本で意外に身近になかった「桔梗」。

酷暑に見舞われた皆さんには、
申し訳ないのですが、
異常気象の暖かさに 感謝してしまう
北極圏の夏でした。

松の木の下で、乾燥する場所だけど、
最後の賑やかさを見せてくれています。



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親身になってくださる方がいる有難さ

2021-11-29 | 日本とノルウェー


2021.11.27.11.40 太陽が出てなくても この彩

今日は、嬉しいお知らせです。

松葉づえなしで、
歩けるようになりました。
家の階段の上り下りもですよ。
痛みはまだあるので、慎重は要るんですけど。)

そして、今朝は、
念願のTromsøbadetで
「朝ぶろ」に行ってきました。

こんな躍動的な一日の始まりが、
こんなに嬉しいとは!

(ブログに膝のことを書くのも 
 これが最後になりますように)。

実は、これには、
理由あり。

先週、日本でお世話になってきた
治療士・岡尚史さん
オンラインで指導を受けたら、
その場で歩けるようになったのです。

 岡先生は
 認知症で脳梗塞を起こした
 私の母の治療のために
 グループホーム、自宅、病院にまで
 来てくださった方。
 もう13年ほど、おつきあいを頂いています。


「その人、遠隔治療ができるの? 神技?」

いえいえ、違います。

教えて下さったのは、私が自分でする方法。

日常の生活の中に原因がある。
そこを直せるのは、本人だけ。

ところが、誰もの身体感覚が正しいとは限らない。

そこで、空間の力を借りて、
体に負担のかからない楽な姿勢になるための
スイッチを入れる。
原因になっている生活の癖を
見つけて、改善する。

そうすれば、体は、自然によくなっていく。

そのための方法を、
岡先生は、いつも教えてくださるのです。

今回も、私は、それをしただけです。

もし、先生の施術を直接受けれたら、
(気功でもなく、体に直接触れる治療と違い、
 私には全く説明できない)
痛みもなくなっていたでしょう。
そこは止むをえません。

でも、この成果に、相方さんはびっくり!
Fysioterapeut(療法士)さんも驚き、
「何をしたの?」と言うので、説明したけど、
「簡単じゃないわね」とスルー。

私のノルウェー語では無理だったか・・・!

私は11歳で母に連れて行かれた
カイロプラティック(当時は希少)を始め、
いろんな整体・先生に出逢いました。

日本にある「整体」の種類は数知れず、
治療士との相性もあるので、
自分に合った先生との出逢いは、
ご縁だな、と思います。

※私なら、自分でできる方法を
 教えてくれる先生をお勧めします。

私にとって「整体」は、
体に問題が起きた時だけでなく、
予防的にも大いに役立っています。

私が願うのは、
昔の町医者のような
「医療と整体の協働」。

(またまた、私の夢想ですが)

文字通り、体のことを日常的に

「親身」になってくださる方の存在。

本当に貴重です。

この度は、時空を超えてまでも! 
(この出逢いをくれた母に、感謝) 

※岡先生の治療に関心のある方は、こちらをご覧ください。
岡施療院:http://okaseryoin.web.fc2.com/


次回は、膝の話題ではありません。
おつき合いくださった皆さん、
心より感謝申し上げます。



できあがりました!
まだ洗ってないけど、今朝の朝風呂に行くのに着用。
-5℃。ほっこり、安心して歩けました。(#^^#)
しばらく、Julehjerte で いきます。
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Krumkake が「すぎな」と共に 我が家に!

2021-03-23 | 日本とノルウェー

 

このお菓子、食べたことはありますか?
名前は、ご存知ですか?

 

5年ほど前、One Day Cafeで、
お客様に賞味して頂きました。

クルムカーケ(Krumkake)
というノルウェーのお菓子です。

古い鉄の重―い型をノルウェーから持ち帰って、
日本のうちのガスコンロで焼きました。
250個作ったんですが、
いやあ、体力仕事でした。

現代では、
電気メーカーが主流で、楽ちん。

生地を流して焼くと、両面に綺麗な模様がつく

平たく焼け、熱く柔らかいうちに 型で巻き取る。


でも、我が家にはなかったんですねえ。

実は、Krumkakeはクリスマスのお菓子。

そうと知ったらと、電気メーカーはかさばる。

鉄の型は、うちのコンロでは使えない。

と、ノルウェーで焼くことなくきてしまいました。

冷めて固まったら、木型を抜く。

ある日、EDELでKrumkakeメーカーが出てきました。

べとべとなのをピカピカにしたものの、
プラグが焼けただれているではないですか。

「廃棄」と言われたのを頂き、
相方さんが直してくれました。

私は、もったいながり屋さん。
その通り!

でもね、もっと大きな訳があったんです。

じゃーん!



なんと、「すぎな」。

すぎなですよ!

すぎなが、家電のデザインだなんて・・・
初めて見ました。

いつのものか、ネットでも見つかりません。
すぐ廃番になったのか・・・

とにかく、貴重に違いありません。(と私は信じる)

 

私が日本で主宰していた教室の名前は、
「S.L.S.すぎな」。

Krumukakeを出したOne Day Caféの場所も、
「S.L.S.すぎな」。

いろんな人が来て下さいましたが、
みなさん、うちを
「すぎな」と呼んでくださいました。

このブログの名、「すぎなの風」は、
ここから来ているのです。

「うちに来るべくしてきたのね、すぎなさん」。

とまあ、愛しくならずにはおれませんがな。

こりゃ、Krumkakeをいっぱい焼いて、

みんなに配っちゃおう!!!

クリスマス!?

いいの、いいの。

うちでは、年中、Krumkake!!!

 

こうしたご縁には、腹の底から励まされます。

つながりは、目に見えるものだけじゃない。

今、これを読んでくださっている皆さん、
ご縁のあった方々に思いを馳せます。

ブログは、時空を超える。

「すぎなの風」を大切に続けて行こう。

新たに、そう思っております。

そのままでも 美味しい!
アイスクリーム、生クリーム、ジャムを入れて、なお美味し!

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スウェーデンのヴィンテージボールで 一服

2021-03-16 | 日本とノルウェー

Antikk Vintage Butikk EDEL
(アンティック ヴィンテージ ブティック エーデル)

ここでお給料を頂けるようになって、一年半。

お客さんより先に 商品をじっくりと見れる。

これが、嬉しい特権。
先週、いい出物に巡りあいました。

大きさ、形、色、全てばっちり!

直径13㎝、高さ7.5㎝。
両手に心地よく収まる。
大柄だけど、色が抑え気味だからか、
味わいがある。
ボールの中は、
彫りと絵付けで、少し凹凸がある。

「これは、ばっちりだ」。



Ellenが値をつけるのを待つ。

150kr!(思ったより、安い!)

「私、これ買います!」

「いいけど・・・何に使うの?」

「日本の緑色のお茶を知ってる? 
 シャカシャカってする・・・」

「知ってる、知ってる。」

「あのお茶を点てるのに 
 このボール ちょうどいいと思うの。

 磁器でなく、陶器がいいんだけど、
 ここでなかなか見つからなかったの。
 陶器だし、大きさも形も ちょうどいい。

 日本から一つ持ってきたけど、
 もう一つほしかったの。
 やっと見つかったわ」

銘柄は?

翌日、ゆっくりとお抹茶を点ててみました。
ちょっと泡が荒いけど、なかなかいける!
お抹茶の色にも合ってる。

この商品、スウェーデンのLAHOLM製。
(1950~1985に作られたと推測)。

早くお客様をお招きしたい!


落雁は、日持ちする重宝な和菓子.

枯れ木で冬を越すトロムソパルメ、
雪の下で準備をしている若芽。

これが、トロムソパルメの枯れ姿

日本の春、
ここでの雪解けの日を想いながら
一服。

そうだ、このお茶椀は、
「春」と名づけましょう。

あれれれれ・・・まだ、ついたままだった(>_<) はい、150krなり!

 

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2020年 明けまして、おめでとうございます!

2020-01-02 | 日本とノルウェー

 

新年、明けましておめでとうございます!

2020年、トロムソで迎える3回目のお正月です。
今年は、お節料理にトライ!

トロムソ在住のMさんと

あーだ、こーだ相談しながら作った幸せな時間。

こうやって迎えた2020年は、
いい年になる!
と確信しちゃってます。

トロムソ事情ということで、紹介しますね。

これだけは、日本産でないと!

黒豆 本当に沢山の豆が売られていますが、
    このふっくら黒豆はないんです。

昆布 トロムソで採って干したんですけど、ペラペラ・・・。
    やはり肉厚昆布が最高!

だし 化学調味料でないもの、見つからないですねえ。
    日本に帰ったら、絶対に仕入れます。

・もち トロムソで、餅つきがやってみたいなあ

トロムソの食材でも、なかなかいける!

・伊達巻
 「フィシュケボッレ(fiskebolle)」という魚のすり身で作ったもの。
 形は丸いけど、まさに「はんぺん」。
 それを使ってみたら、やはり、ばっちりでした!

・あけぼの巻き

 ここのサツマイモは、オレンジ色で、ホクホクにならない。
 茶巾絞りは諦め、春巻きの皮で巻いてみたら、
 翌日皮はしんなり、あんと馴染んで食べやすい。
 名づけて、「あけぼの巻き」。
 初日もまだ地平線下で、あけぼの色を放ってますから。

あ、これ、かぼちゃでした!サツマイモも、こんな色なんです😅

・切り干し紅白なます

 ここの大根は細くて、しなびてる。
 そこで、切り干し大根(日本で買ってきた)で。
 切り干しは甘いので、
 砂糖は使わず、酸味を効かせて、ごま油を垂らす。
 これもまたよし。

・クリームチーズ in 干し柿
 干し柿(日本の友人の手作り)にクリームチーズをはさんで。
 もちろん、ワインに合う!

・鶏肉ロール

 ここの鶏肉のももは、小さく切られててロールできない。
 そこで鶏肉のミンチでセロリとニンジンを巻いて醤油味。
 この組み合わせ、美味しかった。



元旦のランチに、おばさんのおうちに呼んでいただいたので、

胸張って(#^^#)、お節を持って行きました。

私たち夫婦以外、皆さん80歳以上。

好評だったのが、「黒豆」
「豆に長生き」の話をしたからかなあ。

皆さまも、健康で幸せな一年となりますように。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

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年末のご挨拶に、JULの歌を贈ります。

2019-12-25 | 日本とノルウェー

★★★ Merry Christmas ★★

皆さん、すっかりご無沙汰してしまいました。

1年半ぶりに日本の自分の家に帰り、
12月18日にトロムソに戻ってきました。

また、皆さんに心配頂いていた義母は、
喋れない、右腕が動かないものの、
普通のご飯を食べ、歩き、トイレに自分で行くことができるようになりました。
ところが、私たちが日本に帰っている間に、
呼吸困難になり入院。
その間に低下した機能もある中、
「自宅に帰る」という選択をしました。

というわけで、12月22日から、
サポートを受けながら義父母二人の生活が始まり、
有難いことに、お義母さんと家でクリスマスを過ごしています。

Fortsett god jul! という理由

ノルウエーでは、
クリスマスまでだと、God Jul! と言い合います。
「Julを楽しんでね」」。

そして、クリスマスが終わると、Fortsett god jul!
「引き続き、Julを楽しんでね!」

去年もお話しましたが、辞書では、Jul=Christmasですが、
Julの意味はそれだけではありません。

太陽が地平線の上に出ない時期、
冬至の数日後から、急に明るくなるのを感じます。

すると、私たちの気持ちも自ずと明るくなる。
この太陽の存在、偉大な力には、
誰もが敬服し、待ち焦がれたことでしょう。

「イエスが誕生し、その後世の中が明るくなる」。

そんな時期的な偶然もあり、北欧でキリスト教は受け入れられます。

でも、彼らは「Christmas」という言葉は使わず、
ずっと昔からある「Jul」の言葉を使い続けた、ということです。

自分たちで作った日本語の歌詞で「Jul」をハモる。

今回、日本に帰ったときに、

このお話が歌に生かされる、というチャンスに恵まれました。

昨年、スウェーデンの歌「Jul,Jul, strålande Jul」という曲の

歌詞の意味を友人に尋ねられました。

そこで、相方さんがノルウエー語にしてくれ、
意味を教わりながら、私が日本語に訳しました。

今年は、なんと、また別の友人(加藤美雪さん)が、
私の訳を生かして、この曲に日本語の歌詞をつけてくれたのです。

さらに、彼女は、アルトパートまで考えてくれました。

そして、私が日本にいる間にと日程を合わせてくださった
ティーハウスのクリスマスパーティーで、それを披露しました。

練習は1時間足らず。
なんせ、私が帰って、すぐでしたから。

でも、実感を込めて歌えて、皆で満足、満足。

「歌の訳をする」という夢が、思いがけず、

一歩踏み出したかのようでした。

来年は、こんなコラボが、もっとできたらいいなあ。


お礼の気持ちを込めて、
また、皆さんの健康と幸せを祈りつつ、
この曲を紹介させていただきたいと思います。

口ずさんでみてください♫

私のブログを読んでくださっている皆様、
何かとお世話になっている皆様、
今年出逢った皆様、
ありがとうございました。

よき年の瀬、新年をお迎えくださいませ。

★★Fortsett god jul!

 

 北欧ダンスのグループから分けて頂いたという民族衣装を着て

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「ニッセ」の曲が、日本で、手回しオルガンにデビュー!

2018-12-14 | 日本とノルウェー

先週、私にびっくりニュース、いいえ、プレゼントがありました。

先回ニッセに触れましたが、Julの時期、
ノルウエーのあちこちで聞かれるニッセの曲があります。


その「På Loven Sitter Nissen」が、日本で、

手回しオルガンで演奏されたのです。

まずは、どうぞお聞きください。

https://youtu.be/xglz0cDuIrs

演奏者は、小嶋佑樹(Koji Koji Moheji)さん。
(「佑樹さん」と呼ばせていただきます。)

いかがでしたか?

それにしても・・・

これが、どうしてびっくり!なのか?

その1】昨年の「あれ」が、こうなったの?

昨年、ノルウエーの曲に関心があるハーピスト奈未さんに、
私はJulの歌を何曲かお送りしました。
奈未さんが気になったのが、この曲。
そこで、歌詞も訳してお渡しました。

今年、奈未さんが歌会で使ってくださったのは聞いていましたが、
さらに奈未さんは、佑樹さんにこの曲をリクエストして下さっていたのです。
それも、私の歌詞と共に。

 

【その2】この一曲に隠れている作業たるや!

手回しオルガンは、「ブック(沢山の穴が開いている厚紙)」が命。
佑樹さんは、厚紙を購入し、カッターとノミを使って、
このブックを手作りされるのです。

そのアレンジも耳コピ、または独自で。

その手間たるや。想像しただけでも、気が遠くなります。

【その3】いきなり、どこでも誰でも聞いてもらえるようになった!

この12月佑樹さんは、ご自身のコンサートでこの曲を演奏され、
それを撮った奈未さんの動画をユーチューブにアップして下さました。

それで、皆さんにも聞いていただけたのです。

【その4】ガイタ・ガレガ奏者であり、パフォーマーでもあった!

実は、佑樹さんは、手回しオルガン奏者だけではありません。
ガイタ・ガレガとは、スペインのバグパイプ。
日本で唯一のプロ奏者なのだそうです。

さらに、ディアボロというコマを操ってパフォーマンスもされます。

佑樹さんの「På Loven Sitter Nissen」を初めて聞いたとき、
「ノルウェーを超えた!」と私は思いました。

手回しオルガンの音色、間合、リズム、遊び心のある仕上がりには、
佑樹さんのこんな素晴らしい背景が現れていたのですね。

詳しくは佑樹さんのHPをご覧ください。
http://www.kojikojimoheji.com/cn5/pg19.html

この動画でノルウエー人にも聞いてもらっていますが、
皆さん、まず驚いてから、笑顔になって言ってくれます。
「Fantastisk!」

「På Loven Sitter Nissen」と「手回しオルガン」が繋がる奈未さんの感性と行動力、
大変な作業を快く引き受け行動の早い佑樹さん。
お二人に心より感謝申し上げます。

人に繋がると、一人ではあり得ない、
想像を超えるこんな素敵なことが起こるんですねえ。

というわけで、私に勇気と希望を与えてくれた
今年一番のびっくり!でした。

皆さんにもこのノルウエーの曲を
手回しオルガンで楽しんでいただけたら、幸いです。
※曲の雰囲気を知っていただければ、と私の歌詞を下につけておきますね。

どうぞ、皆さま、よき年の瀬をお迎えくださいませ。

☆GOD JUL☆

 ♪♪♪  ♪ ♪♪♪  ♪♪♪ ♪  ♪♪♪  ♪♪♪ ♪  ♪♪♪  ♪♪♪  ♪ ♪♪♪ 


小屋の中、ニッセがすわってるよ。
そばには、Julポリッジ。
あまくて、おいしいそう。あまくて、おいしそう。
うんうん、ニコニコ、しあわせだ。
うんうん、ニコニコ、しあわせだ。


さあ、ポリッジを食べよう。
ところが、小さなネズミが立っている。
ニッセの周りにね。
じっと、じーっと見ている。
Julのスウィーツをちょっぴりほしいんだね。
ニッセの周りを輪になっておどるよ、おどる。

ところが、ニッセは大きなしゃもじで追い払うんだ。
「やめてくれ!どっかへいってくれ!
ぼくのポリッジは、ぼくが一人で食べるんだから。
だれにも、わけてやらないんだから。だれにもね」。


ところが、ネズミたちは、ジャンプして踊るんだ。
おどるよ、おどる!
そして、ダンスを止めて
ポリッジをとろうと手を伸ばすんだ。
輪になって、ニッセにだんだん近づいてくる。

ところが、ニッセはちょっぴり短気
ぴょんとはねて言ったんだ。
「きみたちが、やめないのなら、
ぼくは、ねこをつかまえる!
今、ねこがこっちにくるぞ。
すぐにやめるんだ!」


ねずみたちは、こわがって
走るよ、走る、走りまわる!
ときどき踊って
1,2,3!
どっかにきえちゃった。  ( 訳:Tor & Haru )


 

 

 

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1年分を2週間に込めて

2017-07-16 | 日本とノルウェー

 

●あっと言う間の2週間。

ただ今、私はトロムソにおります。

2週間の日本滞在を終え
和の小道具たちと一緒に帰ってまいりました。(まだまだあるんですけど)

なんと早く、なんと充実した2週間だったことでしょう。

●なぜ予定より早く?

私はこの9月に日本に帰る予定をしていました。

一年間に「連続して6か月」トロムソにいなければいけないと私は勘違いしており、
「合計6か月」でよいとわかったため、
9月よりも早く帰ることができたのでした。

また、私の行き始めたノルウエー語の学校は、
想像以上に真剣で速いペースであったこと。
生きるため働くためにノルウェー語を習得する大人の学校ですから、当然でした。

その授業を私は無料で受けることができるのです。

ですから、休まない!と決めました。

ということは、ここ2年は、
語学学校の休み・夏にしか日本には帰れない、
となったわけです。

●やりたいことが出てくる、出てくる!

               一品持ち寄り、みーんな手作りの豪華さよ

日本を離れて2か月目に決まって「日本恋し病」を発症し泣く私。
その私が1年帰らない。

そう思うと、しておきたいことが出てくる出てくる。

子どもたちと過ごしたい。
なかなか会えなかった親せきに会いたい。
友人と会って喋りたい。
うどん、そば、天ぷら、ラーメン、新鮮野菜たっぷり手作りお惣菜が食べたい。
温泉に行きたい。
ハープ仲間とハープの音色を楽しみ情報交換したい。
日本の映画が見たい。
日本の歴史がよくわかるところを訪ねたい。
トロムソでのイベントや仕事に使う材料や情報を入手したい。
着物の帯を締めれるようになりたい。
私の体のメンテナンス方法をもっと知りたい。
などなど・・・

もちろん家のこともしなくてはいけません。

車がなくなり、思うようには動けない状況を予測していたにも関わらず、
私の望みは想像以上の展開となりました。

トロムソに帰った今、改めて感謝しています。

                         鎌倉・鶴岡八幡宮 蓮池が語るものは?

 

           東京大江戸博物館・一日かけてもう一度訪ねたい

●待ってくれる人がいる有難さ

全ては、友人がアッシー君など何から何まで力を貸してくれたお蔭なのです。

人のつながりこそ、宝物である。

ずっとそう思ってきましたが、この度そのあり難さが改めて身に沁みました。
そして、彼女たちのように私も気持ちよく力を貸せる人になりたい、
とさらに思っています。

今回ご縁のあった皆さま、本当にありがとうございました

●ブログは私からのお便り。

ブログ読んでいるよ!と言ってもらったのも嬉しかったですねえ。

一人一人に書けない分、ブログで皆さんに、と思っているので、あり難い限りです。

最近英語で書いてないよねえ・・・とのご指摘もいただきました。
そうなんです。
時間に余裕がなくなってきまして・・・(>_<)

英語の方は、しばらくお休みしようと思います。

●「計画性」と「無計画性」のバランス

帰ってきて2週間を実感させてくれたのは、草木の成長。

出発前・レッドリップスは満開の花

             トロムソに到着後・今年もレッドリップス豊作の兆し?

 この2週間には

「計画性」と「無計画性」それぞれの大切さを再確認しました。

とにかくは、この一年。
思い切り楽しんでみようと思います!

読んでくださる皆さま、これからも宜しくお願いいたします。       

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遅ればせながら、トロムソに桜が咲きました!

2017-05-20 | 日本とノルウェー

今日は、「トロムソの日本人パワー」をご紹介いたします。

トロムソで、私が知っている日本人だけでも20人いらっしゃいます。
トロムソに来て間のない人から、短期間滞在の人、
トロムソ歴20年という方もいらっしゃいます。

不思議ですねえ。
「日本文化を伝えたい」という気持ちを皆さんがお持ちのようです。
そして、嬉しいことに
日本に関心のある方がトロムソにはたくさんいらっしゃるのです。

カフェの方から声をかけてもらって、

5月6日、突然イベントをすることになりました。

 

皆が集まったミーティングは一回。
その一回でどんどん事は決まっていきます。
そして、当日までに準備も進みます。


当日は皆さんが着物に着替えて、さあ始まり始まり~!

私にも着物を貸してくださるというので、着せてもらいました。

たすきかけて張り切っていたら、外すのを忘れてましたが・・・(>_<)

・折り紙

・かるた


・ファミコンゲーム


・日本語教室


・どら焼き屋さん

「トロムソに桜の花咲かせてね」

と日本で教えてもらった桜の折り紙。

お陰様で、日の目を見ました。

 この団結力は何でしょう?

故郷を思う気持ちでしょうか?
どの国の人もこんなにするのでしょうか?

私はこのお仲間に入れていただいて、本当にあり難い限りです。

それにしても・・・大和魂とはなんぞや? 

            

 最後にした日本人同士のかるた、白熱しましたー!

 

 

コメント (2)
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