すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

●「認知症サポーター」誕生!

2009-01-15 | 縁側の日

1月8日より

今日もぽかぽかと縁側の日を迎えました。
参加者は、講師の中道さんを含め8人。
中道さん(60歳)は、昨年ホノルルマラソンに出場!
そのエピソードなど
聞かせていただいて、
元気をもらって始まりました。

●「認知症サポーター」とは?

今日は、中道さんが「やりましょう」と持ってこられたものがありました。
それは、「認知症サポーター養成講座標準教材」。

これを学習して
「認知症サポーターになってもらいたい」
と言われるのです。

「認知症サポーター」とは・・・

何か特別なことをするのではなく、
「認知症」について理解し偏見を持ったりせず、
ご本人や家族を温かい目で見守る人、応援者。

そういうものだそうです。

●いつのまにか勉強していたんだわ。

中道さん:これで皆さん『認知症サポーター』ですよ。
参 加 者:えっ、もういいんですか?
中道さん:だって、もう勉強してきているでしょう。

そう言われて、テキストを全部見直してみると・・・

  第一章 認知症を理解する
    1.認知症とはどういうものか?
    2.認知症の症状
    3.中核症状
    4.周辺症状とその支援
    5.認知症の診断・治療
    6.認知症の予防についての考え方
    7.認知症の人と接するときの心構え
    8.認知症会介護をしている家族の人の気     
持ちを考える
  第二章:認知症サポーターとは?

「縁側の日」に参加してくださったのは、
中道さんの他
ご自身が認知症の方、
高齢で認知症を他人事だと思っていない方、
認知症を家族に持つ方、
認知症に携わる仕事をしていらっしゃる方、
親が高齢で他人事ではないと思っていらっしゃる方でした。

だから、出てくる話は、現実の実践的な話ばかり。
それに対して、中道さんが資料を提供しながら
話してくださってきたことは、
確かにここに書かれてる、書かれてる!

●「不安」は、笑い飛ばせるものではない。

今日、中道さんから、問われました。

「自分が認知症だなんて思ってもいない人に
認知所の症状が出てきたら・・・
それも作曲をしたり頭をよく使って活動していた人だとしたら。

「頭がおかしくなってきたんだ」。

ご本人が、深刻な表情でそう言ったら、

あなたならどう返しますか?」


「そんなこと、誰にだってあることだよ」。
と笑い飛ばす。

そういうことはよくあるのではないでしょうか。

私もしていました。

でも、本人にしてみれば、
頭が変になっていくようで
自分が自分でなくなっていくようで、
不安で不安でたまらないのです。

「その人を気楽にしてあげよう」と思ったとしても、
笑い飛ばされたら・・・?
つられて本人も笑ったとしても、
「わかってくれてないな。二度と話すのはやめよう」
と心を閉ざしてしまうのではないでしょうか。

ですから、
とにかくはまず話を聞いてあげてほしい
ということでした。

それは、家族の方にも通じること。

「認知症」というのは、
家族の前と家の外では、振る舞いがずいぶん違うのです。
だから、他人にはわからないことが多いのです。

ですから、やはり
笑い飛ばさないで、まずは聞いてほしい。

それだけで、ずいぶん気が楽になるものなのです。

これは、
「第一章の7.認知症の人に接するときの心構え」
の一つになります。

●オレンジリングは、自覚の証。

こうやって「縁側の日」の参加者は、
すでに「認知症サポーター」の資格ができていたようです。

今日の終わりには、オレンジのリングをいただきました。

オレンジのリングは、
自分の自覚のためと思ってもらえばいい、とのことです。

オレンジのリングを持つ人が増えることを心から願います。

  「縁側の日」に気楽にご参加くださいませ。
      縁側を開けてお待ちしております。

 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする