すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

笑って終わろうや ~今年良かったこと その2 ~

2009-12-17 | 縁側の日

●12月3日より

「縁側の日」で出ました「よかったこと」。

昨日に続きましてご紹介いたします。

 

●森のフクロウさん

 昨年、認知症がある上に
 歩行もままならぬ母をうちで看ることにしたと家族に話したとき、
 息子から、
 「今でさえ、お母さんは忙しいのに、僕知らんでな」
と言われたんです。

それが、今では

「お母さん、僕がおるで、今のうちにお風呂入っておいでよ」と
私を気遣ってくれるんです。


家で楽器を吹きたい時には、
「今吹いてもいいかなあ」と
おばあちゃんの方を気遣ってくれるんです。

いい子に育ってくれているんやなあと
嬉しくなります。

親ばかでしょうか・・・?

今年は、そういう子どもの一面をちらほら見せてもらう年でした。
 
●OUHIさん

昨年末、
単身赴任している主人の認知症の母を迎え入れました。

同じ言動を繰り返す義母に
私も思春期の息子も小学生の娘も
心身ともに疲れ果てました。

癒しになればいいと子犬を頂きました。

相乗効果を期待した私は自分の両親も呼びよせ、
一時的にお試し同居を始めました。

老人3人になるとメリットも多く
アルツハイマー型認知症の母が少しずつ元気になってきたのです。

この寒い中、朝夕犬の散歩に出かけたり、
人との関わりを楽しめるようになってきました。

今年は、「何が大事なのか」といろいろ考えさせられる年でした。

来年は何事も感謝で受け止められる自分になりたいと願います。

 ●パアーちゃん

 子どもが、
 認知症のおばあちゃんやおじいちゃんを受け入れる
 というのは難しいことだと思います。

 私の娘は精神的に不安定になりました。

 最後まで家でみたかったのですが、
 私も仕事をしているし、
 これ以上娘に負担はかけられないと
 母をグループホームにお願いしました。

 自分の母をグループホームに入れて、
 自分はよそのお年寄りのお世話をさせてもらう。

 これでいいのかと抵抗がありましたが、
 母はとても楽しそうで、元気になりました。

 今年は、また家族が増えました。
 息子夫婦との同居が始まり、
 初孫も生まれたんです。

 ムチャクチャ疲れますが、
 「幸せ~!」と思うことが増えました。

●ぽっかポカさん

以前は、疲れると母から遠ざかっていたのですが、
今年は母のベットに入って話してみました。

この間の話・・・

昨日父(8年前に亡くなっている)に
「おまえ、頭おかしなってきたな」と言われ、

母は
「頭のしっかりしとる娘がいるから、大丈夫!」
と言ってやったというのです。

「じゃあ、今度はお父さんに、
あの子にもええ人連れてきたって、って頼んどいてよ」
と私が言うと

「まだ、お前に手がかかるで早いわって言うとったわ」
と母が言います。

「そりゃないわー」と言えば、
「あせったら、あかん。
ええやつが現れるで安心して待っとれ、
って言うとったよ」・・・

とまあ、どこまでが現実で、
どこまでが空想か夢かわからない話が
違和感なくできて、
心から笑っている私がいるのです。

それで私が癒されているのです。

こんな心境になれるようになったのは、進歩!

うれしいことでした。


★この続きは、また明日~!
 

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笑って終わろうや。~ 今年よかったこと その1 ~

2009-12-17 | 縁側の日

縁側の日

 月に一度
 中道和久さんをお招きして開いています。
 認知症に関心のある人、
 どなたでもどうぞ!

 ●2009年12月3日より

今年最後の縁側の日。

「笑って、終わろうや」ということで
「今年一年でよかったこと」をみなが話しました。

「縁側の日」は、
私が、自分の母のことを少しでもよくしたい
という思いから開きました。

しかし、共感を求め、悩んでいた人が他にもこんなにいらした、
ということを回を追うごとに感じるようになりました。

皆さんの真摯な姿勢、
その結果、よい方に向かっていらっしゃることに
この日、あらためてジーンと来ました。

「縁側の日」をさせていただいて、よかった・・・。

中道さん、皆さん、
よくぞ来て下さいました。

今年も一年、ありがとうございました。
来年も宜しくお願いいたします。

*****************************

皆さんの「よかったこと」をご紹介いたします。

●あわてんぼうのサンタクロースさん

4年間の介護生活の中、
自分を責めるばかりで、笑うこともなくなっていました。

ちょうど、過去の掘り起こしをしているときに、
親の介護が起こったので、
よけいにあたふたしてしまって沈みがちになっていたのです。
でも、「こんなことばかりやってちゃダメだ!」と思い、
思い切って人の集まりに出る機会を得ました。

すると、自分を否定されず、暗いなあとも言われず、
自分が自然体でおれる場所があることを知りました。

「こういう世界があったんや」と感動でした。

そして、笑っている自分、自然体でおれる自分が嬉しかったです。

「自分が何度も壊れそうになりながらも、
 壊れないでおれたから、
 みんなの輪の中に 一緒にいさせてもらい
 場を共有させてもらえたんだなあ。

 人のつながりってこんなに温かいものだったんだ」。

 心から出会いに感謝しています。

これからもいいおつき合いをさせていただきたいな、と思っています。

●ふとっちょサンタさん

 義母が亡くなり、
 義父が認知症になり
 こどもの反抗期も始まる・・・
 一度に様々な事が重なりながらも、
 5年間自分で頑張ってきました。
 
 丁度、6年目あたりから「一人では、無理!!」と
「義父にディサービスに行ってもらおう」と決心して動き出したものの、
 思うように事は進まず、どん底の気分でした。

 そんな時に「縁側の日」が始まり、
 いろいろ話を聞いてもらい、
 相談にのってくださった方が、
 義父をディサービスに連れ出してくださりました。

「おじいちゃんの事を考えて動いてくださる人がいる。
それなら、私まだ頑張れる!」
と思えるようになりました。

人と人の繋がりや暖かさを感じさせてくれる「縁側の日」に感謝です。

                                                                                                                   ●もうすぐお正月さん

母が認知症で、随分迷った末、
今年仕事をやめました。

仕事をやめたからには、
気持ちの整理をしたいと思っていました。

ところが、母とは何かにつけ喧嘩になってしまうのです。

縁側の日に参加し、
介護サービスを使うようになり、
81歳のおばにも話を聞いてもらうようになりました。

おかげで、
ずっと喧嘩をしていた母とも穏やかに過ごせるようになりました。

仕事をしているときは、
「前に進む」ことしか考えていなかったようですが、
こんな世界があることを知り、
世界が広がったような気がしています。

 

★ 感想はまだまだあります。

 でも、字数オーバーで一日では送れませんでした。

そこで、3に分けて、お届けすることにしました。

この続きは、また明日!


 

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