彼女が優勝しました。文句なし!
ちょうど参議院選の日でした。
私は留学生日本語弁論三重県大会に出席させてもらいっていました。
来賓として呼んでいただくようになって、
何年かな・・・?
ま、とにかく毎年思うのです。
もっとたくさんの日本人、
特に若い人に聞いてもらいたいなって。
彼らの情熱!
日本語のうまさ!
日本の中で学ぶ力!
それはそれは、本当に感心します。
そして、日本人の私にできることは?
と考えさせられます。
今回の弁論から一つ、
中国人女学生のお話を紹介いたします。(優勝者ではなく・・・)
彼女は、お父さんから
「日本はいい国だよ。見ておいで」
と言われて、来たそうです。
ところが、
来てすぐにショックを受けて 帰りたくなったそうです。
「コンビニでおじさんが、
エッチ本を立ち読みしている!
信じられない!
日本なんていや!
もう帰りたい!!」
そう思って、家に電話をしたら、
お父さんは大笑いして言われたそうです。
「それは、日本では普通なんだよ。
様々な体験を通して、
本当の日本を理解するのが目的だったんじゃないの?」と。
その後を彼女はこう話してくれました。
「もし、あのまま私が母国に帰って、
『日本は変態ばかりだよ!
テレビは嘘ばっかりだよ。
私は日本に行ったことがあるから、知っているよ』
って言ったらどうなるだろう?
私の周りの人は、みんな日本が嫌いになると思います。
だから、
もっと日本語を勉強して、
本物の日本をもっと理解したいです。
そして、お願いがあります。
もし中国のことで『理解できない!』と思うことがあったら、
私のように簡単に
「信じられない!」で終わらせないでください。
勇気と根気を持って、理解しようとしてください。
文化が違うのですから、それが普通なんだ、と。
中国人と日本人が理解しあえることは、
世界平和につながると私は思っています」。
うーん、私は耳が痛かった・・・!
こういう「信じられない!もういや!」と思うのは、
国が違うからでしょうか?
こういう「異」との出会いって、
身近な日本人同士、親兄弟にでもありませんか?
国や言葉が違えば、実際大きな違いもあるでしょう。
でも、国や言葉が違うと思うだけで、
実際より大きく感じてしまうこともあるのではないでしょうか?
身近な「異」との出会いを大事にする。
思い込みをはずして、ありのままを受け入れる。
納得できないこと、わからないことは聞く。
そんな日常の積み重ねが、
実は世界平和への土壌つくりにもなるんですね。
人一人の在り方が
政治を 世界を変える時が来る!
その思いを新たにしました。
やっぱ、「自分・個磨き」だわ。