すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

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観光客にもおすすめ、演劇・ノルウエー版・クリスマスキャロル

2018-12-06 | ノルウェーから

11月26日 10:45

「極夜」。

陽が落ちたら暗くなる日本からは、想像しにくいかと思います。
太陽が地平線近くにいる時間も長いので、
いきなり暗くなるわけではありません。

日に日、また一日の中でも、彩りを変えながら光度を落としていく様は、

この地域ならではのJulです。

このJulに「ニッセ」が活躍し始めます。


この会社の牛乳パックは、毎年違うデザインのJulバージョンになります

3日の夜は、思わぬところでニッセに出逢いました。

ちょっと抜けてて、愛情あるキャラ

トロムソには、

「HÅLOGALAND TEATER(ホロガランシアター)」という劇場があり、
専属の劇団を持っています。
この時節には、恒例「Juleeventyr」を公演するのだそうです。

実はこれは、あの「クリスマスキャロル」。
これなら片言ノルウェー語の私でも何とかなるだろうと、観てきました。

劇中には、ちょうど先週体験したノルウエーのフォークダンスも出てくるし、
耳に覚えのある伝統曲も効果的に使われているではないですか。

そんなことがわかったのも嬉しく、
「ノルウェー版」に私はだんだん身を乗り出していました。

「ニッセ」はいい仕事をする。

このお話はご存知でしょうか?
欲張りで情け知らずな主人公に3人の精霊が、
彼の過去、現在、未来を見せます。

この2番目の精霊にニッセが登場。
覚えが悪くすぐ忘れちゃうので、
うーんうーんと頭を抱えながらアレルギー(?)の鼻を鳴らす。
それでも気を取り直して主人公と歩く。
自分の冷酷な行為の結果を知り打ちひしがれる彼の手を取り、
うんうんとただ頷く。

ちょっと抜けているんだけど、愛情あるキャラ。
やっぱ「ニッセ」はいい仕事をします。

また役者が上手かった!

テレビ、映画にはない、劇場の面白さ。

こんなふうにお話すると、
「晴子さんすごい!もうそんなにわかるの!?」
と思われるかもしれませんねえ。

実は、セリフはほぼ理解できませんでした!

もう少しわかるかと思ったんですけど・・・

でも、演劇は、
役者さんたちの身振り手振り、言葉の抑揚などで想像することができます。

これは、テレビや映画を見るよりずっと楽です。


映画、テレビには、字幕がありますが、
字幕を必死に追って、さらに想像する。

今の私は、すぐに疲れる上に理解も難しい。

だけど、演劇では、舞台装置から脇役のしぐさまで、
自分の関心あるところに焦点を当てることができ、
そこから想像力が高まり、楽しめるのです。

これが、演劇の面白いところだ、とこれまで以上に思いました。

来年なら、どんな風に見れるでしょう? 
これは、来年も試す価値ありです!

 演劇なら、観光客でも楽しめるのでは?

作品によっては、
ノルウエーの文化に触れることができる。
ノルウエー語がわからなくても楽しめる。

つまり、観光に来た方でも十分楽しめる。
そういうことではないでしょうか? 

トロムソにお越しの際は、ぜひ、劇場のチェックもしてみてください(^^)

HÅLOGALAND TEATER
http://halogalandteater.no/

  

コメント (5)
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