11月26日 10:45
「極夜」。
陽が落ちたら暗くなる日本からは、想像しにくいかと思います。
太陽が地平線近くにいる時間も長いので、
いきなり暗くなるわけではありません。
日に日、また一日の中でも、彩りを変えながら光度を落としていく様は、
この地域ならではのJulです。
このJulに「ニッセ」が活躍し始めます。
この会社の牛乳パックは、毎年違うデザインのJulバージョンになります
3日の夜は、思わぬところでニッセに出逢いました。
●ちょっと抜けてて、愛情あるキャラ
トロムソには、
「HÅLOGALAND TEATER(ホロガランシアター)」という劇場があり、
専属の劇団を持っています。
この時節には、恒例「Juleeventyr」を公演するのだそうです。
実はこれは、あの「クリスマスキャロル」。
これなら片言ノルウェー語の私でも何とかなるだろうと、観てきました。
劇中には、ちょうど先週体験したノルウエーのフォークダンスも出てくるし、
耳に覚えのある伝統曲も効果的に使われているではないですか。
そんなことがわかったのも嬉しく、
「ノルウェー版」に私はだんだん身を乗り出していました。
●「ニッセ」はいい仕事をする。
このお話はご存知でしょうか?
欲張りで情け知らずな主人公に3人の精霊が、
彼の過去、現在、未来を見せます。
この2番目の精霊にニッセが登場。
覚えが悪くすぐ忘れちゃうので、
うーんうーんと頭を抱えながらアレルギー(?)の鼻を鳴らす。
それでも気を取り直して主人公と歩く。
自分の冷酷な行為の結果を知り打ちひしがれる彼の手を取り、
うんうんとただ頷く。
ちょっと抜けているんだけど、愛情あるキャラ。
やっぱ「ニッセ」はいい仕事をします。
また役者が上手かった!
●テレビ、映画にはない、劇場の面白さ。
こんなふうにお話すると、
「晴子さんすごい!もうそんなにわかるの!?」
と思われるかもしれませんねえ。
実は、セリフはほぼ理解できませんでした!
もう少しわかるかと思ったんですけど・・・
でも、演劇は、
役者さんたちの身振り手振り、言葉の抑揚などで想像することができます。
これは、テレビや映画を見るよりずっと楽です。
映画、テレビには、字幕がありますが、
字幕を必死に追って、さらに想像する。
今の私は、すぐに疲れる上に理解も難しい。
だけど、演劇では、舞台装置から脇役のしぐさまで、
自分の関心あるところに焦点を当てることができ、
そこから想像力が高まり、楽しめるのです。
これが、演劇の面白いところだ、とこれまで以上に思いました。
来年なら、どんな風に見れるでしょう?
これは、来年も試す価値ありです!
● 演劇なら、観光客でも楽しめるのでは?
作品によっては、
ノルウエーの文化に触れることができる。
ノルウエー語がわからなくても楽しめる。
つまり、観光に来た方でも十分楽しめる。
そういうことではないでしょうか?
トロムソにお越しの際は、ぜひ、劇場のチェックもしてみてください(^^)
HÅLOGALAND TEATER
http://halogalandteater.no/