頑固爺の言いたい放題

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中国で超有名になった日本人

2017-12-14 14:31:05 | メモ帳

中国の超学歴社会で落伍し、コネもお金もなく、みてくれもよくないお先真っ暗な若者、そんなどこにでもいる若者に受けるにはどうしたらいいか。その答えは、空気人形(ダッチワイフ)に恋愛感情を抱く変態日本人だった! 

山下智博氏は、ダッチワイフに恋するアホな日本人を主役とする動画を制作しネットに流したら、これが大当たりした。中国語が下手なことも幸いした。再生回数が1週間で20万回を超えたというから、ただごとではない。クールジャパンならぬフールジャパンである。

そこで顔が売れたことで、1話10分の動画を10話にまとめた自主製作ドラマに仕立てたところ、これもとんでもない大当たりになった。シリーズ通じて600万回再生されたという。その後、日本の流行やネット上のトピックをテーマにした動画制作に方向転換した。毎日更新することで人気沸騰、2017年秋の段階で、再生回数10憶回、フォロワーの数も100万人を超えるまでに成長した。

この動画配信が成功した理由は、中国の若者が知りたい「知られざる日本」を報じたこと、そしてメンツの国・中国で、自虐キャラを定着させたこと(と山下智博氏はその著作“上海の中国人、安倍総理はみんな嫌いだけど、8割は日本中毒”の中で分析している)。 

その一方で、TVでは抗日ドラマはが毎日のように放映されているという現実がある。つまり、政治と文化は別物という認識があるから、山下氏の動画が人気となるのだろう。

ともあれ、山下氏は私のような年寄りには想像もつかぬ世界を創造した。その発想の豊かさとエネルギーには感服するばかりである。